センニチコウ
センニチコウというのは漢字で書くと千日紅です。
花が咲き終わってもドライフラワーのようになって、いつまでも赤い色を保つのでたぶん「千日の間、紅色を保つ」というような意味合いからつけられたのだろうと思います。
ヒャクニチソウというのも最近ではジニアと呼ばれることもありますが、私ぐらいの世代だと、子供時代のままの千日紅や百日草のほうがしっくりきます。
昔は農家の庭先や畑には必ず植えられていたのは、夏の間の仏花として重宝されていたからでしょう。そういう私も、畑に花をいろいろ植え始めたのは、花が好きということもありますが、仏前にお供えする花を自前で作りたかったというのが動機でした。
子供時代に見たきりで、大学時代に東京で住んだり、その後大阪で住んだりしていた頃はまったく見かけず、20年ほど前に子供時代以来で花を作り始めたとき、センニチコウの花の種袋を見て、懐かしくて作り始めました。
この辺では「ぼんさん花」とも呼ばれます。丸い頭花をお坊さんの頭に見立ててついたのだろうと思います。仏花としてもお坊さんとは切っても切れない縁がありますから、そちらも関係あるかもしれませんね。
こちらは昨日の朝、撮影した画像ですが、奥のほうに赤いセンニチコウが見えています。
こちらはストロベリーフィールズという流通名で種が売られている品種で、私がいちばん早く育て始めたのはこの品種でした。
1度植えると、こぼれ種で毎年、どこかから出てくるので、最近は種まきしたことがありません。
手前の昔からある濃いピンクや白のセンニチコウは、こぼれ種では出てきませんので、毎年、種まきしています。
数年ぐらい前から、園芸用の花としても人気が出てきたようで、色も昔はなかった淡いピンクなどが出てきています。
仏花というイメージが強かったセンニチコウやヒャクニチソウですが、花壇に植えていても可愛くて、そのうえ猛暑にも強いので、夏はこんな花たちをメーンに植えるのが楽ですね。
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