病後初めての小旅行④お城がだめなら動植物園へ
熊本城見学がだめになったので、どこを見よう?と熊本市内の観光地図を見ていたら、動植物園というのがありました。ほかにも田原坂とか水前寺公園とかありますが、植物好きの私としては植物園をぜひ見てみたい。先ほどのボランティアの方に「動植物園は見ごたえがありますか?」と尋ねたら「ここは時間の余裕がないと、なかなか見られないところですよ」と勧めてくれましたので、行ってみることに。先ほどの続きの市電に乗れば「動植物園前」という駅があるそうです。
市電から垣間見た熊本の商店街はずいぶん広くて、ここも帰りに寄ってみようなどと考えながら電車に乗ります。熊本の街も大きい街で、不思議に思ったのは熊本駅は市の中心部から少し外れたさびれた場所にあるんですね。熊本駅に着いてすぐに、「ずいぶん寂れた駅だな~」熊本の街ってもっと大きいのでは?と感じていたのですが、町の中心は全然別の場所にあるのですね。
街はお城の近くにあるので、どうやら駅が街を外して作られた?
そう思って調べるとこんなサイトがありました。
駅前があまり賑わってない町として、金沢なども頭に浮かびましたが、やはり金沢も熊本と同じなんですね。
いろいろな街を旅で訪れ、いろいろと考察したり思いを巡らすのも旅の楽しみです。
乗った市電は「健軍町」行きになっていて、この健軍町というのも面白い地名だなと思いました。
↑熊本市の動植物園でたった一輪咲いていた紅梅。
熊本は香川より寒いらしく、必死で探しましたが、ウメの木は20株ほど会ったけど、咲いていたのはこれ一輪だけでした。高松の栗林公園では年明けからウメがまずまず咲いているらしいというのに・・・
市電の駅から下りて、500mほど歩いたところに動植物園の入り口があります。
植物園は位置的に動物園の奥にあるので、もっと歩かねばなりませんが、まずは植物園を目指しました。因みに入園料は動植物園合わせて300円という安さ。ゆっくり見ていたら小一日かかりますから、経済的には気軽に楽しめます。
梅を探しているときにあれはウメ?と近寄ってみたら、ジュウガツザクラでした。
いつもは晩秋に見ていますが・・・
芝生広場もずいぶん広々としていて、パンジーやビオラがたくさん植え込まれていますが、人影はほとんどありません。
維持が大変だろうなと感じました。
コートを着ていた私たちは暑くて弱りましたが、もっと困ったのはカメラのレンズがたちまち曇ってしまったこと。
↑曇る前に何とか撮影した一枚。
蘭の仲間は岩につけてありました。
コチョウランです。
園内の地図で見て、見ておきたいと思ったのが肥後六花コーナー。
花菖蒲の肥後系というのは有名ですが、ほかにもあるんですね。
肥後シャクヤクというのもあるようですが、これは我が家に咲くシャクヤクと同じような?
似ているでしょう?
これは主人の叔母にいただいた株です。
肥後シャクヤクということが分かったので、ますます大事にしなければ・・・
↑肥後サザンカとううのもあって、これは肥後サザンカの園芸種とありました。
肥後サザンカの説明として次のような記述がありました。
「動植物園山崎貞嗣が明治12年、優秀花として定評がある「大錦」を作出命名したことに始まる。
晩香会(同好会)が数多く選出されたが門外不出として個人の庭で観賞していた。
この優秀花のサザンカグループを肥後さざんかと称する。一重大輪梅芯咲を特徴とする。
花弁数は5~10枚、大錦、大空は花径15センチにもおよぶ。選出の過程において残された八重咲の一群もある。花色は白、緋絞り、紫紅、淡紅、桃、等がある」ということで、熊本に自生のサザンカがあったわけではなさそうです。
ほかにも肥後朝顔、肥後ツバキ、肥後菊とで肥後六花ということのようです。
まだまだ植物について知らないことがたくさんあるものです。
熊本は湧水で有名ですから、園内にも湧水池から湧水を引いて、綺麗な流れや苔生した庭など、素晴らしかったです。
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