下山後にドライブ、小田を走る
以前に来た時は、久万から黒森峠越えをして桜三里に出たのだった。
それもすごい山道だったが、今回は走ったことのない小田方面に抜けようと考えた。
前々から小田深山という場所に興味があって、一度行ってみたいと思っていたのだ。
綺麗な渓谷にブナ林、カタクリも咲くらしい。
道は一旦33号線に合流し、しばらく走った後380号線に入る。そのまま33号を走ればあと50キロで高知という標識が見える。25年程前松山に住んでいたときに、この道を走って高知に抜けたことがある。この道沿いも桜が綺麗で山沿いにはユキワイリイチゲの花もあった。れっきとした国道で車がびゅんびゅん走る道沿いだ。(^^;) ユキワリイチゲって案外人臭い場所に咲くものだなぁとあらためて感心する。
さて、その380号は初めて走る道だ。小田町(合併で内子町になったらしい)に来たこと自体も初めて。道は沢沿いについていて、桜と菜花だろうか、桜の下には必ず菜の花が咲いている。そして、道にはいたるところにラッパ水仙が植え込まれ、民家の庭先にもシバザクラが綺麗だ。
この桜の直ぐ下でヤマルリソウやスミレが咲いている。
スミレやヤマルリソウに混じってこんなものを見つけた。何かの花だろうか?今まで見たことがない。
後で、小田の道の駅の人に尋ねたら、セキショウの花なのだそうだ。
ニワゼキショウは初夏に愛らしい花をつける外来の野草だが、これは以前から好きな花で、その名のもとになった日本に自生する石昌のことは知識としては知っていた。だが、実物を意識して見たのはこれが初めて。ニワゼキショウはアヤメ科だが、このセキショウはサトイモ科。
検索するとこんな風に書いてある。
「セキショウは、昔から頭をよくする薬草として知られていて、健忘症などによく効くとして用いられています。
中国名を、石菖蒲(せきしょうぶ)といい、漢方では鎮痛、鎮静、健胃(けんい)薬として胃痛、腹痛、てんかん、リューマチ、瘍腫(ようしゅ)などに用いられています。
民間では、健胃、鎮痛、腹痛に1日量3~6グラムを煎じて、1日3回に分けて服用します。
芳香性の精油(せいゆ)が多く飲みにくいため、粉末にして用いると楽に服用することができます。
また、抗真菌性がありますので、外用としても用途が多く用いられます。
浴湯料:足腰の冷え、筋肉痛、関節痛、打ち身、ねんざに適量を布に煮出してから、浴槽に入れて入浴します。 」
近くを流れる沢沿いにこんな白い花が咲いていた。そのときはなんだろう?と思ったが、図鑑で調べるとこれが正真正銘のワサビらしい。草丈、60センチはあるだろう。わさびって、こんなに大きくなるとは知らなかった。深い山で見かけるのはもっと小さいのだ。
丁度この日、竜神平付近で見かけたこの葉も、そうするとワサビだったようだ。山で見かけるのはだいたいこのような状態が多い。
↑画像は一瞬桜かと見まがったほど、見事に咲き誇った紫モクレン。深い緑の杉木立をバックに撮影。これほどびっしりと咲いているのも珍しい。
道の駅「小田の郷 せせらぎ」に着いた。
清流のほとりはやはり桜が満開。
道の駅の店長さんらしい方にお尋ねしたら小田深山にはここから40分ほどの道のりであること、カタクリの花は既に3月末に終わったことなどを教えていただいた。やはり山の中とはいえ、南予は暖かいのだ。
店内には小田で採れた野菜などが売られていて、ここでもイタドリを売っている。小田は高知に近いのでイタドリを食べるのだろうか?
この道の駅の名物らしい、大きな炭に植え込まれた寄せ植えたち。これはどうやらワサビらしい。
シュンランの株元に植え込まれたのは、なんとジロボウエンゴサクの花。他にもこごめ桜とセキショウの寄せ植えなど、随分変わった寄せ植えが見られた。(^^;)
山ではまだまだ花芽しか見ることの出来なかったドウダンツツジが道の駅の外周に植え込まれていて、既に咲き始めていた。
内子・五十崎インターに乗ったのは夕方4時ごろ。10年間で見るほどの桜を一日で見たといえるほど、各地の桜を見ることの出来た良いドライブだった。
keitann様 こんにちは
収穫の多い、ご「出張」でしたね。
一番目はヤマルリソウですか。
二番目は黄色とピンクの程のよさに浸りました。
三番目はショウブかセキショウか迷いました。
両方とも花を見たことがないのです。
セキショウということで・・・、此処に来て始めてみた花です。
有難う御座いました。
今どきのワサビは葉も充分辛いですよね。
シモクレン、盛り上がってますね、これを見てこちらも、釣られて盛り上がりました。
清流のほとり、桜も小鳥の餌箱もマッチしています、川の濁りは雨の証ですね。
イタドリが商売になるとは思いませんでした。
炭に植えたワサビ、そんな植え方があったのですね、メモメモ・・・。
シュンラン対次郎坊はシュンランの圧勝。
でもこれって普通は良い勝負では・・・?
植え込みのドウダンは枝振りが確かにドウダンですね。
投稿: ぶちょうほう | 2006-04-13 18:29
ぶちょうほう様、こんばんは。
愛媛や高知、徳島の山に登るときは下山後のドライブが楽しみです(登山口から、ただ下るだけでも楽しいですね)登り下りのコースタイムが7時間もあるときは無理ですけれど。
時間の余裕があれば、次に登りたい山の登山口を下見するとか、やりたいことは幾らでもあります。また、山だけでなく、山すそや麓に咲く花のチエックも欠かせません。
子どもの頃から車窓を見るのが好きでした。好奇心が強い子供でしたね。
今も好奇心が強いおばさんで何でも見たくて、どこにでも行きたくて仕方がありません。
特に今回のドライブは日本の国の春の素晴らしさを心行くまで堪能出来たという思いが強いです。
投稿: keitann | 2006-04-13 22:25