タカネバラ咲く東赤石のはずが、その2、ゴゼンタチバナ
稜線に出たら、山頂まではあと少し、
朝は青空だったのに、この頃には曇り空になってきて、振り返ると見えるはずの八巻山が流れるガスに見え隠れしてやきもきします。
振り向いて眺める八巻山方面・・・
振
それでも、足元には可愛いキバナノコマノツメがたくさん咲いていて、嬉しくなります。
7月に入ると花の数が減りますが、6月半ばだとまだまだたくさん咲いていますね。
湧き上がるガスをバックに登ってこられるエントツ山さんとAさん
12時2分に山頂に着きました。
書きそびれましたが、お昼休憩はトラバース道に出た時に取りましたので、ここでは取りませんでした。
そのまま、三角点へと向かいます。
エントツ山さんにお声がけのラインを入れる時「ゴゼンタチバナが咲いているらしいです」と書いておいたら、どうやらその言葉が参加の決め手になったらしいのですが、・・・
いや~、咲いてて良かったです。
Wi-Fiで飛ばすときに画像をよく確認しなかったのでピンボケのが残っていますが、今年は6~7輪がまとまって咲いていて、最近では珍しかったです。
7月に咲く欄たちも順調に育っているようでした。
後は、稜線伝いに権現越えまで下ります。
稜線を下るのは私としては10年ぶりだったでしょうか?
橄欖岩の上で咲いているタカネバラも見られました。
毎年、この風景を見なくては夏が来ません
こちらは橄欖岩に張り付いて咲いているイヨノミツバイワガサ。
岩の陰ではユキワリソウが可憐に咲いていました。
長い間咲いてくれる花ですね。
振り返って眺める東赤石がもうあんなに上の方になってしまいました。
少しガスってくる瞬間もあり、朝の暑さが嘘のように肌寒いぐらいです。
稜線も岩が多いので、道を外さないよう、気を付けて下ります。
考えてみると稜線伝いに下るのはこれが二度目です。
最初は一人で下ったのですが、決してわかりやすくはないこの道をよくもまぁ、単独で下ったものだと思います。若かったということですね。調べたら2010年6月7日に歩いていて、この時はシャクナゲが見事だったと記しています。
しばらくぶりで見ることができたアカイシヒョウタンボクの花。
そういえば、以前は赤石越えで咲いていたはずですが・・・・
見たかったハンショウヅルも咲いていました。
クレマチスを専門に栽培されている方に見ていただいたところ、イヨハンショウヅルでしょうとのことです。
赤石山系で何度か見ていましたが、これが何であるかは長年わからないままでした。
14時3分、ようやく権現越まで下ってきました。
ここもずいぶん荒れてしまいました。
かつてはお花畑だったのですが・・・
それでも吹き抜ける風が涼しいので、しばし休憩を取ります。
去年は日本石でのシコクイチゲ探索からの返り、ここでエントツ山さんと別れて、私は下ったのでしたが、エントツ山さんは東赤石に登ってていかれたのを思い出しました。
この後、ほんとなら途中でオオヤマレンゲを見て下る予定でした・・・
なのに、オオヤマレンゲもシカが齧って枯れたのか、なくなってしまっていたのです。
東赤石の植生が変わっていくのを見せつけられたようで、悲しかったです。
床鍋への長い下りは飽き飽きしますが、途中、Iさんがオオバアサガラを発見。
今年の初見だったので、皆で大喜びでした。
大木が倒れてしまっていて、そのおかげで目の前で咲いているのが見られました。」
結局、16時18分に床鍋の車をデポした場所まで下山しました。
長いようでも、皆で話しながら下ると短く感じますね。
私たちにはお約束の、下山後のおやつと冷えたアイスコーヒー。
アイスコーヒーはAさんが用意して下さっていて、ほんとに有難かったです。
私も一応用意してきたので、お代わりもあります。
即席のパーティーでしたが、タカネバラ以外の花はまずまず見られてほっとしました。
東赤石では初めて見たのですが、アキタスズムシソウも咲いていたんですよ。
帰りの道中ではIさんに車を停めてもらって、対岸に咲くユクノキを撮影しました。
今年はユクノキが当たり年で、別子辺りはそれは見事に咲いていました。
シカ害でタカネバラやオオヤマレンゲが減ってしまったのは悲しいけど、山仲間の方とばったりお会い出来たり、この山では初見のランも見られたり、ゴゼンタチバナも綺麗な盛りに見られたりと、全体としては上出来の花散策山行となったのでした。
こんにちは。タカネバラは良いですね。やはりしっかり歩いた人へのご褒美ですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2022-07-21 17:32
多摩NTの住人様、こんばんは。
タカネバラは北アルプスなどでも見られますが、やはりここ東赤石で見るものが
いちばん好きです。
この花を見るためには最低でも、私の足だと2時間半ほど登らなければ見られません。
特に橄欖岩をバックに咲く姿が好きです。
投稿: keitann | 2022-07-21 23:17