新緑散策、尾根にて自転車の若者達に会う
尾根には前回咲いていたチゴユリが、この日も大群生だ。
この山の五合目以上はずっと咲いていると言ってもいいほど。
標高の低い場所の株はさすがに咲き終わっているが、山頂付近のものはちょうど見ごろ。
撮影しているとなにやら若者の声がにぎやかに聞こえる。最近は山で見かけるのはほとんど自分も含めて中高年ばかりで若い人は珍しい。珍しいなぁと思ったら・・・。
なんとまぁ、マウンテンバイクで山を走破している若者たちが休憩していた。
この時期、徳島などの林道ではよくMBで走っている人を見かけるが、登山道をMBで走っているのを見たのは今日が初めて。了解を得て撮影させていただいたが、どこかの大学の自転車部とのこと。山頂直下を林道が走っているので、そちらから来て麓の温泉まで下るとのことだった。中には女の子も一人いたようだ。自分も自転車ではないが、昔は男の子の中に一人混じって山に登っていたのだから似たようなものかも知れない。
前回は薄曇気味だったのでチゴユリのピントがなかなか合わなかったが、今回は明るいので気持ちよく撮影できる。
群生もいくつか見かけて、もう100輪以上の花を見ているのに、見るたびにやっぱり可愛くてたまらない。
秋にはアサマリンドウが咲く辺りで、フデリンドウが一輪だけ咲いていた。低山では豪勢に頭頂部に10近くの花を咲かせるというのに、山地ではこんな風に一輪で咲いているほうが多い。
クロフネサイシンの花はこの日も咲いていた。場所を覚えたので、これからは毎年会えそうだ。
この前来た時に蕾だったオオアマドコロの花が見られるかと思ったが、この日もやはり蕾。開花までに時間がかかるのかも。
かなり大型になるユリ科の花で3年ほど前に見たときは草丈が1m近かった。アマドコロというだけあって、自宅に植えてある斑入りアマドコロ(一般にナルコユリと呼ばれているもの)の芽出しとよく似た芽出しだ。
ユリ科ではこのほかにもホウチャクソウはもちろん群生していたし、ミヤマナルコユリも多かったが、ミヤマナルコユリは残念ながらまだ花が咲いてなかった。
珍しく、ヒメハギを見かけた。
ヒメハギはいつも登っている近場の低山に4月に咲くが、それ以外では黒沢湿原とここでしか見ていない。乾燥地で咲くと思っていたが、ここはそれほど乾燥地でもないから意外に適応力があるのかも知れない。
花は終わっているが、斑入りの葉っぱだけでも十分綺麗だ。
フイリシハイスミレのすぐ近くにはコンピラスミレの葉っぱ。これもシハイスミレの変種らしいが、葉の中央に白いラインが入る。
この二種はこの辺りの山域では良く見かけるようだ。
これも花は8月末まで待たないといけないが、ヤマジノホトトギスの葉っぱだろう。
この斑入りの葉っぱはこの時期から山のあちこちでよく見かけるようになる。
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