初秋の県境散策、ツルニンジン
地球温暖化のせいか、8月末といっても平地では35℃近い猛暑が続いているけど、山では確実に秋の花々が咲いているはずだ。
午前中は用事があったので、午後から車で一っ走りしてきた。
半日しかないとなると、近くの低山に登るか県境の山のピーク付近まで車で登り、あとは山頂付近を散策するか・・。徳島まで走って、三嶺の登山口を確認しておきたいという気持ちもあったが、そこまで足を伸ばすと帰宅が遅くなるかも知れない。
ハンドルを握りながら、忙しくあれこれ考えてみるが、結局、行きなれたいつもの山に。
↑画像は、今年も見ることが出来たツルニンジン。
市内を抜けたところで、南の山方面を見ると、曇っていて山容がさっぱり見えない。
空の一部が黒くなっていて、どうやら夕立の気配だ。ここ数日、午後になると天気が不安定で、ゴロゴロ言いはじめる。
途中で実際、にわか雨が降った直後というばかりの道路や田畑を見かける。しかし、そうかと思えば、少し走ると元通りの乾いた道路だ。
夕立は馬の背を分けるというが、ほんとに局地的な降り方をするものだ。
逆説的に考えれば、今、降ってしまえば、山に着く頃には天候が回復するかも知れない。
そう考えて、そのまま走る。
普段はこの山には平日に来る事が多いので、対向車に合うことはほとんどない。
しかし、今日は日曜日、しかも今にも雨が降りそうとあって、続々と車が下ってくる。
雨が降るといけないので、いつもの場所に駐車せず、とりあえず山頂に行く。
山頂手前の車道はものすごいガスに巻かれているうえに、空が暗いので、ライトを点けて走っても視界は10mほど。
こんなに人が多いのはキャンプや涼みに着ている人だけでなく、今日は山頂の神社でお祭りが行われていたようだった。誰もが下った後かと思ったが、駐車場にはまだ10台近くの車があった。神社からはお神楽の鐘や太鼓のような音色が聞こえてくる。
明日には確実に開花するだろうと思われる蕾。花の内側の赤紫色のラインが外側にまるで静脈のように透けている。
この山にはツルニンジンが多いが、特に多いのは山頂に通じる尾根道。
ウバユリにもツルニンジンが絡み付いている。そしてそのウバユリはすでに花が終わっていて、実をつけている。
下草で生えているのはシコクママコナ。
この尾根道は今年は去年にもまして草が生い茂り、シコクママコナもずいぶんと増えたようだ。
まだ咲き始めたばかりで、最初の一輪を見つけるまでは、時期が早すぎたかと心配した。何しろ、今年は猛暑が続いたので、どの花も開花が遅目のようなのだ。
キキョウ科、ツルニンジン属。
白と小豆色のシックな色合いで、株によって一つ一つ模様が違っていて、見ていると飽きない。
keitann様 こんにちは
ツルニンジンは以下にも純和風の風情がありますね。
小生はとても好みの花です。
こんな花が身近で咲いたらどんなにか嬉しいことでしょう。
残念なことに三河では山に入っていかないと出会えなくなっています。
一年に一度見られればよいようなことになってしまいました。
花の雰囲気がよく撮れていますね。
投稿: ぶちょうほう | 2006-08-28 18:08
ぶちょうほう様、こんにちは。
ツルニンジンは色合いも下を向いて咲く風情も趣があって、私も大好きです。
こちらでも、やっぱり徳島との県境付近に行かないと見ることが出来ないです。
市内の低山ではツルリンドウは見かけますがツルニンジンは見たことがありません。
しかし、その県境の山に、秋は数度は入りますので咲き始めの8月末から咲き残りの10月末頃まで、何度か見ることが出来ます。
ぶちょうほう様も今年のツルニンジンがご覧になれるといいですね~。
投稿: keitann | 2006-08-29 11:11