花と雪渓の北アルプスへ、その5、ルート変更
二時ごろに目ざめてからは寝付けなかったので、翌日の行動をどうするか、考えたりしました。前日、小屋の方に、19日は予定としては笠が岳方面に行く予定ですと言ったところ、笠が岳まではルートが雪に覆われたところがとても多くて、アイゼンも12本爪でないと危ない、とのこと。ましてや、同行のKさんの体調が悪いのでは、それ以前の問題です。このまま鏡平の小屋で連泊して双六岳までピストンするか、それとも双六小屋まで歩いて、20日に双六小屋から新穂高まで下るか?いろいろ考えますが、すべては20日のKさんの体調如何です。
やがて夜が明けたらしく、辺りが明るくなり始めました。
↑画像は小屋の窓から午前4時45分に撮影した画像です。
この時点では小屋の周囲は小雨が降っていました。朝食は5時半と聞いていたので、それまで、少し散策しようと思い、外に出てみました。折りたたみ傘を差して、木道を少し歩いて見ます。コイワカガミが綺麗に咲いていますが、うっかりデジカメを部屋に置き忘れてきました。
確か古いガイドブックに、熊がどうのこうのと書かれてあったのを思い出し、早朝でもあるし、熊とばったり鉢合わせは嫌だなと思って小屋に取って返しました。小屋の入り口で、夕べ、Kさんに睡眠剤を処方してくれたドクターが立ってらしたので、しばらく立ち話をします。何でも富山大学の診療所が双六小屋近くにあって、8月になればそこに詰められるそうです。写真が趣味だそうで、今回はカメラ機材一式30kgをここまで担ぎ上げに来たとか・・。そういえば、この小屋のオーナーの方は写真家でもいらっしゃるのだということは、私も前もってHPでちらっと見てはいました。
双六までの行動時間は2時間半なので問題ないとして、3日目の下りが少し気にかかったのですが、ドクターの話では6~7時間で下れるので大丈夫とのこと。それで、その日の泊まりは双六小屋に変更しました。
ちょうど小屋の食事時間の5時半になったことだし、Kさんを起こしに部屋に戻ると、すでに彼女は起きたところでした。前夜はよく眠れたそうで、気分もすっきりしたそうです。やれやれ・・・。これなら双六ぐらいまでは行けそうです。
朝食は私も彼女も、前夜食べてなかったせいもあり、びっくりするほど良く食べました。
双六小屋まではコースタイムは2時間10分なので、出発は7時10分とゆっくりにしました。
その頃には雨も上がってくれました。小屋の方たちにお礼を言うと、小屋の人たちもくちぐちに「元気になってよかったですね~」と言ってくれました。
歩き始めると小屋の直ぐそばで早くもピンクのコイワカガミやミツバオウレンが咲いています。
雨の水滴を滴らせたオウレンの花はとても可憐です。
オウレンは今まで南アルプスでは見たことがなかったのですが、北アルプスには多いのですね。
こんな色も素敵です。
鏡平からは約300mの登りで稜線に出るのですが、昨日撮影できなかった分、今日はいっぱい撮影できると思うと、嬉しくなってきます。
昨日は見かけたものの、時間がなくて撮影できなかったツマトリソウがここでも咲いています。隣にマイヅルソウの葉っぱも見えていますね。さ~、ここからはお花畑状態でした。
双六山荘に至るまではほとんど花の咲いてない場所を探すのが難しいほどです。
初めて見る植物ですが、いろいろな掲示板で見せていただいてるので、名前は直ぐにわかりました。イワナシのようです。花はすでに終わって実がかなり大きくなっています。食べられるそうですよ・・。
アオノツガザクラです。これも南アルプスで見るより数が多かったように思います。
まだまだ続きます。何しろこの19日だけで、画像を300枚近くも撮影しているのです(^。^;)
一年ぶりのヒメイチゲにも会えました。ヒメイチゲはあまり群生をしないようで、たいてい1本か2本がぽつぽつと咲いています。
これも露をまとって、うなだれ気味に咲く姿が雰囲気のある花ですね。キンポウゲ科、イチリンソウ属。
こんちは~
登るのも早いけど、執筆活動もそれ以上のペースですね(^o^)
元気で何よりです。
つづきを楽しみにしてます!
投稿: 加納@新潟 | 2007-07-22 22:58
加納さん、こんにちは。
今回の新潟地震はほんとに大変なことでしたね。お見舞い申し上げます。
登るのは全然速くなくて、スローペースなんですよ。その上、最近は花の写真ばかり撮っているのでなおさらです。たまにこうして無理にでも速く歩かないといけないときはヒヤヒヤものです。
執筆活動・・・ヾ(;´▽`A``アセアセ、これも最近、老化で記憶力がとみに衰えているので、少しでも印象を忘れないうちにと思ってるのですが・・。
最初にドカンとアクシデントがあったのですが、後は割合順調でしたよ。
投稿: keitann | 2007-07-23 17:57