高越山で秋を見つける、その6
後で知ったのですが、弘法大師の像が建っているのが山頂だそうです。
そして三角点はその山頂から少し離れたところにあって、高越山の三角点は一等三角点だとか・・。独立峰ですから、わかるような気がします。
そしてその山頂からしばらく尾根伝いに歩いていくと、先ほど歩いてきた道が下のほうに見えてきます。鎖場があったところです。
↑画像が高越山の奥の院で、こちらは神社になっているようです。新仏混交の名残でしょうか。お寺なのですが、鳥居もあちこちにあるのです。
つい最近、お祭りがあった名残なのか、白いシデのようなのがあちこちに舞い落ちています。
Sさんが「何か咲いている」と言いますので、近寄ると、ミヤマウズラです。Sさんは今までミヤマウズラは見かけたことがなかったとか・・。やはり違う道を歩いてみるものだね、と仰っていました。
ミヤマウズラは私にとっては8月下旬にはすでにおなじみになっている花です。今年もまた会えたことを喜びます。
下のほうの花が開花している株もありました。高越山は山頂付近の尾根は痩せ尾根といっても良い尾根道なのですが、その尾根道のあちこちでぽつぽつと咲いています。
道はそれほどはっきりした道ではないものの、踏跡と道の中間ぐらいでしょうか。
時折、ヤマジノホトトギスもちらほらと咲いています。
やがて、平坦な林に下りてきたと思ったら、見覚えのある小屋が朽ちたところに出てきました。この小屋が女人禁制の折に女性が控えている小屋だったようです。
なんということはない、車をとめた駐車場に尾根道経由で降りてきたわけです。今回は地図を全然持っていかなかったので、自分でもどこをどんな具合に歩いているのかあまりわかっていないのでした。
車の中に積んであったSさんの撮影した画像を見せていただきました。
マクロで撮影したトキソウやサギソウ(黒沢湿原で撮影したとのこと)カタクリ、山芍薬の群生はとても素敵でした。
帰路は別の道を下りましょうとのことで、美郷村方面に下ることになりました。こちらは往路に浸かった道の倍ほどの距離があって、徳島の山道はやはり、ディープですね。
在来種のヌスビトハギよりも大きくて花も大きいです。
フユイチゴの花をはじめて見ました。以前から、12月に実のなるフユイチゴって、一帯、花がいつ咲くのか不思議だったんですが、今ごろから花が咲くんですね。
途中、何度も、イワタバコの花を見ました。車からこれほどイワタバコのお花見ができるとは意外でした。
まだまだたくさんの蕾をつけていますから、9月初め頃まで楽しめそうですね。
道路沿いにあまりにも普通に咲いているので「まるで草並やね~」とTさんと話したことでした。
道路をはさんで反対の谷側にはヤブミョウガも咲いています。こちらはすでに花期が終わりかけていて、実がつき始めています。
徳島の山では普通の光景ですが、ずいぶんと山奥にも必ず民家があって、今もひっそりとご老人が住んでいるそうです。
Sさんはとても親切な方で、別れ際にもせめてガソリン代でもと思ったのですが、決して受け取っては下さいませんでした。
道中、Sさんのご実家の話、Sさんのお父上の話など聞かせていただきました。ご実家は相当な山持ちだったそうですが、その育ちのよさはやはり人柄に表れていると思ったことでした。
次回は少しは若い?私たちが、運転してご案内することを約束してお別れしたのでした。
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