2007年野山の花ベスト100、7月②
高山の醍醐味はダイナミックな展望と普段登っている山では見られないような高山植物ですね。
人ごみが嫌いなので、山も人の多い時期、場所を避けて登ります。槍ヶ岳や穂高のような格別人気のある山はいつも人が多そうで、一体いつになったら登れるやら?
イワウメは今年で連続3年見ることが出来た花です。
しかし、四国の山では見ることが出来ないので、やはり南アルプスの3000m級や北アルプスの3000m近い場所でなくては見られません。
そして登る時期は梅雨の最中の7月中旬にこだわっているのは、なんと言ってもその頃がいちばん花の種類が多いのと、人が少ないからなのです。
誰も人のいない仙丈ケ岳や双六岳・・・それに山小屋は貸しきりに近いほどゆったりとしています。
ツマトリソウは四国の剣山などでも見ることができますが、私は剣山で一度見ているだけです。
南アルプスや北アルプスではごく普通に咲いているようで、何度も見ています。
花弁の縁がほんのり紅を掃いたツマトリソウは、それが花の名前の由来ですね。
今年は7月中だというのに異常に雪が多くて、雪渓の近くでまだ蕾までつけていました。
実がなるそうで、コケモモの実のジュースやお酒は美味しいそうですが、実はまだ見たことがないです。
コケモモっていう名前は小さい頃に読んだ子供向けの本によく出てきていましたよね。
小さい花が続きます。四国でもよく見かけるコミヤマカタバミの花を双六小屋の手前で見つけました。まさか7月に会えようは・・。四国の山では4月~5月に咲いています。
稜線上のお花畑にはコバイケイソウやハクサンイチゲなど北アルプスの象徴のような花が咲いていました。
標高2700を越えるとキバナシャクナゲが咲いています。シャクナゲは裏年みたいでしたが、キバナシャクナゲにとっては「そんなの関係ねぇ」状態?
最終の下山日にそれまで一度も姿を見せなかった槍穂が、見る見る間にガスが晴れて姿を現しました。
こういう一瞬があるから、山って素晴らしい。
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