鶏足山、その2、キャンプ場
トラックが通り過ぎるのを待つ間に、眼下の吉野川を撮影しました。すでに時刻は10時近いというのに、川霧がかかって、辺りは幻想的な雰囲気に包まれています。
往路で見た鶏足山はシルエットになって浮かび上がっていました。
しかし、シルエットだけでも、その異様な山容は遠くからでも一目でそれとわかります。
この付近はとてもシマカンギクの多いところで、道端にはこれでもかというほどシマカンギクが咲いています。
民家は時折現れますが、車道の傍らはほとんどが山肌になっています。
こんな具合にちらほら咲いているかと思えば、時には大きな群生を作っています。
いちいちとまっていては切りがないほどです。
この時期のお約束の果実、フユイチゴも勿論美味しそうに実っています。だんだん甘味がのってきています。
しばらく走ったところで、「鶏足山キャンプ場」の矢印が書かれた標識が現れました。
そこは東方面への分岐になっています。この分岐を曲がらずにそのまま進むと有瀬という集落に行くようです。
ところがここで問題発生です。分岐を曲がってすぐの個所で工事中だったのです。しかし、全面通行禁止ではなく、時間通行制になっているようです。1時間に20分だけ通行できるようです。この分岐に到着したのが9時45分で通行できる時間が10時10分からとなっています。やれやれ、ラッキーでした。これを逃すと次の通行可能時刻は11時半とか12時なのです。
もう少し、シマカンギクなどをゆっくり見ていたら、危うく通行がお昼にずれ込んでしまうところでした。
しかし、行きだけではなく、帰りも通行時間制限があるということで、帰りの時間も見て置かなくてはいけません。帰りは1時30分~1時50分の通行時間が丁度良さそうです。これを逃すと次回は3時過ぎで、ちょっと苦しいです。Tさんが通行時間をメモしてくれています。
山での滞在時間がこうして制限されることとなりました。
少し話などしている間に、通行できる時刻になりました。早速通過しますが、工事区間を過ぎたところで、早くも曲がる方向を間違えました。勢いで進んだら、民家に通じる道だったようです。(^。^;)その後もどちらに行くか、ちょっと迷うようなところもありましたが、標識が二ヶ所ほどありますので、なんとかなりました。道は鶏足山の下までに行くのに、かなり大きく回り込んでいます。最初は集落の中を通っていて、民家も多いのですが、そのうちに民家が途切れ、道路状態も悪くなってきました。
舗装はしてあるものの、穴ぼこが開いていたり、道の片側が大きくへこんでいて、車が傾きそうになったり・・。
Tさんが何か白い花が咲いていたというので、車をとめて確認です。
マツカゼソウです。ずいぶん遅くまで咲いている株でびっくりしました。
10月半ばの梶が森ではすでに種になっていましたけど・・。
こちらはミツマタです。今年もまたミツマタの花芽に対面できる季節となりましたね。あと4ヶ月ほど、山ではこの姿のミツマタに会うことになります。
紅葉もモミジの紅葉などが綺麗な個所もあるのですが、何しろ、工事の通行時間制限があるので、気が急いてしまって、あまりゆっくりと見られません。
くねくね道をしばらく走って、 10時40分、登山口の鶏足山キャンプ場に着きました。
周囲の紅葉もいい感じで、施設も綺麗で新しそうなキャンプ場ですが、何しろここまでの道路がちょっとひどいですね。これだけの設備を作るなら、道もある程度整備したほうがいいんじゃないの、なんて、Tさんと話した事でした。
東屋のように見えているのが、炊事などをする場所です。手前にトイレもありますが、なかなか綺麗なトイレでした。
keitann様 こんにちは
矢継ぎ早にお出かけされて見えますね。
今度は鶏足山、この名前は「トリアシヤマ」と発するのでしょうか。
初冬の静かな山行になりそうですね。
期待して、その1から読み進んできました。
もうkeitann様のブログではおなじみとなった、懐かしい山村の風景が現れて、一種の安心感に包まれました。
ダンプカーとのすれ違い時に、カッチリと周りの風景の活写も取り入れて、二人旅は良い事ばかりですね。
御蔭で川霧とお茶の関係は勉強できました。
晩秋から初冬の景色の展開は、次を楽しみにしております。
投稿: ぶちょうほう | 2007-12-03 15:29
ぶちょうほう様、こんばんは。
鶏足山の呼び方は「けいそくざん」と呼ぶようです。
マイナーな山なので、四国の山を良く歩かれている人でも、ご存知ない人が多いようです。高さも低いので、登る人は1週間に数人いるかどうか?
しかし、春は福寿草も咲くそうで、低山のわりには楽しめるみたいです。
行き慣れた山は単独でも良いですが、道の山にはやはり数人で行ったほうが、ルートファインディんグその他、協力できるので良いですね。
この日は随分暖かくて、初冬の雰囲気があまり出ないかも知れませんけど、よろしくお願いします。
投稿: keitann | 2007-12-04 00:43