高知花紀行、その3、宿毛まで走る
蛇紋岩地の花々を見たところで、次の目的地の足摺岬に向けて出発です。本日は携帯のナビを使わずとも、Nさんが道案内してくださるので、迷うことなく高速インターに乗ります。
高速は須崎までは延びているので、須崎までは勿論高速利用ですね。朝日を受けながら走っていると、南国高知は暑いぐらいです。この前来たときは周囲の山々はまだ紅葉してなかったのが、今回はコナラの紅葉と思しき紅葉が見られました。そのほかにも低山に多いハゼやウルシなどという木々の真っ赤な紅葉。そして高知にはススキがなぜか多いのです。Nさんに「高知の道路を走っているととススキがよく目に付きますね」と言うと「見慣れているので、こんなものだと思ってました」というお返事です。
香川では山間部と平野部がはっきり別れていて、普段私が走る道は平野部の道ですから、道端でススキはあまり見かけません。お月見のときにススキと思っても、ちょっと山の麓に行かなければ、見つからないのです。ところが高知では、いたるところにススキが大群生しています。
高速は須崎が終点なので、須崎で下りたら、まずは竹崎というお店に寄って、おにぎりと卵焼きを買います。2年前の四万十行きでたまたま立ち寄って美味しかったので、須崎を通るときは寄ることにしています。Nさんの話では高知では有名なお店だそうです。しかし、その後は、今回は足摺まで寄り道をせずに、真っ直ぐ行こうということにしていたので、窪川の道の駅にも寄らず、ぐっと我慢です。四万十川付近でタコノアシと言う珍しい植物が見られるというのを、前もって野草友達に聞いていたので、それだけは見ていこうかと迷いました。しかし、四万十川を渡った後で、たぶんあっちに走ればいいんでしょうね、などと話していましたが、道を逆戻りするような感じになるので、やはり帰りに寄ろうと言うことになりました。
女3人寄ればかしましいとはよく言ったもので、ぺちゃくちゃと話しているうちに「宿毛」と言う標識が目にとまりました。「え~?」確か、宿毛に行く道は足摺岬に行く道とは別の道だったはず。地図で見ると四万十川を渡ったところで、左折なのです。おしゃべりしてて地図を確かめなかったのが失敗でした。
車をとめて現在位置の確認です。近くを歩いていた地元の方に尋ねたら、宿毛の手前まで来ているそうです。それならば引き返すよりもいっそのこと宿毛まで出て、そこから海岸伝いにR321を走って足摺方面に行こうという事になりました。また、」足摺岬はかなり観光地化されているらしいので、少し外したほうが良いかも知れません。
宿毛市内は通らずにR321に乗り換えます。足摺方面へと左折するとそこからは海岸沿いの道です。左折して間もなく、11時20分に道の駅に到着でした。
↑画像は道の駅、「すくもサニーサイドパーク」で撮影したアシズリノジギクです。
アシズリノジギクを見てみたいというのはここ2年来の私の望みでした。その希望を叶えるために12月初めにも高知までドライブしてきたのです。そのときにも久礼の海岸やその他の海岸でたくさんの真っ白なノギクを見ました、しかし、厳密にはアシズリノジギクは足摺岬から愛媛の佐田岬にかけて分布しているキクを指すそうです。とはいってもノギクは直ぐに交雑してしまうため、これぞアシズリノジギクと言えるような花は、そうそう、お目にかかれません。
真っ白なノジギクは海岸に限定せず、海からちょっと離れた道路端などにも幾らでも咲いていて、ツワブキなどとともに、初冬の土佐路ドライブでは目の保養が出来ます。
ここでの撮影は一眼デジを出すのが面倒だったので、持参していたコンデジで撮影しました。
アシズリノジギクは葉は3裂していて、葉の縁に白いラインがあるのが特徴です。
因みにこちらの画像は我が家で咲いているアシズリノジギクです。去年の12月に近くのスーパーの花売り場でラベル付きのを買い求めたものです。
葉の表面が無数の白い毛で覆われていて、シロっぽく見えます。
その辺を考えると↑のノギクも少し交雑しているような気がします。
道の駅の様子です。平日とあって、観光客はほとんど来ていません。何しろ、ここまでは高知市内からでも車でたっぷり3時間はかかるという場所です。
道の駅内には骨董屋さんや活魚のお店などが入っていて、Nさんがこれは美味しいと言うお勧めの品をいくつか買い求めました。
宿毛といえば珊瑚の本場です。珊瑚ショップで売っていたストラップはなんと、サービスしていただいて4個で1000円と言うお値段です。Nさんの話では高知市内ではとてもそんなに安くは買えないとのこと。
活魚のお店で買い求めたチャンバラ貝という面白い貝です。他にも長太郎貝とかキリアイ(チャンバラ貝のこと?)とか、なんともユニークな名前のついた魚介類がわんさかあります。
このチャンバラ貝は塩茹でして身を爪楊枝でくるりと巻き取って食べるのですが、普通の貝よりも濃厚な味がしました。お酒のつまみには最適です。1kgが1500円のところを、頼んで500gだけ買ってきました。
これもNさんお勧めで、サツマイモを一旦茹でて、天日干してあって、手間のかかった物だそう。香川のかんころ芋と同じようなものという気もしますが、食べてみると柔らかくてかんころよりも食べやすいようです。ところで、この「かんころ芋」ですが、私達の世代の香川県民は誰でも知っていると思う、昔ながらのおやつでサツマイモをたぶん干してあるのだと思いますが、これが検索しても出てこないんですね。讃岐の方言なのかも知れないです。
話が逸れましたが、ひがしやまも本来は大月町の特産だそうですが、大月で買うよりもすくもの道の駅のほうがかなりお買い得だそうです。
画像はありませんが、私は他にも竹の子なども買いましたよ~。高知は竹が多いので竹の子は各地で売っています(ただし、この時期は塩漬けの竹の子です)
海辺によく自生しているトベラの木ではびっくりするほど実がついていました。
香川でもトベラは良く見かける木だし、何より我が家にも勝手に生えてきたトベラがありますが、これほど満艦飾で実をつけたトベラの木は見たことがありません。
ずいぶん大きくて草丈が1mほどにもなったこの花はツルソバのようです。
野草友達の掲示板で画像は見たことがありますが、実物はこれが初めてでした。
これはお店の直ぐ横なので、植栽されたもののようですが、この後、海岸を走ると自生のツルソバがわんさかと見られたのでした。
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