高知小旅行、その5、牧野植物園
久礼の町を後にして、今度は高知に向かいます。香川からですと須崎まで一気に高速で来ることが多いので、下道のR56はあまり走ったことがないです。
途中、大きなスーパーで文旦の美味しいのを買いました。仙台に住んでいる親友に送って欲しいと頼まれていたのです。文旦は南方系の柑橘で、外見はグレープフルーツみたいですが、実離れが良くて、お味も爽やかです。私も5年前にカタクリの花を見るために赤星山に登ったときに、高知出身のご夫婦に美味しい文旦をいただくまで、文旦がそれほど美味しいとは思っていませんでした。
高知の人は産地や生産者まで指定して文旦を買うそうです。
高知市内に着いたのはもうお昼過ぎだったので、ここではお目当てのひろめ市場でお昼を食べることにします。とりあえず、高知城の近くのパーキングに車を入れて、ひろめ市場まで歩きます。↑青い空にどこかの高校の真っ白な時計台が映えます。こういう空の色を見ると、2月とは思えません。毎回、高知に来ると、この空の色に驚きます。
ひろめ市場にはいろいろな食べ物屋さんが入っていて、主人と私は全然違う店で違うものを食べました。
午後からは私の希望で「牧野植物園」を見学することにします。花や植物に随分興味を持ち始めてから10年弱になりますが、出かけるとなると、どうしても野山に向いてしまうので、かえって牧野植物園を訪れる機会がありませんでした。 しかし、30年近く前に一度来たような記憶もあります。五台山野山頂付近に植物園はあります。
受付の方が、今咲いている花を教えてくれました。バイカオウレンと梅、寒緋桜が咲いているそうです。
スロープを下る手前にバイカオウレンの鉢植えがいくつか並べてあります。マクロで撮影しましたら、シコクバイカオウレンの特徴がわかりました。
今の季節は野草だ咲いているものはさすがにあまりなくて、蛇紋岩の特有な植物である、ヤナギノギクが一輪咲き残っているのが目に付きました。
牧野博士が若い頃に写本したというものです。向かって右が牧野博士が書き写したものですが、驚区ほど精緻に描かれています。
横倉山で見つけたコオロギランの写生。
こちらはオオヤマザクラの写生でしょうか。どれも見事で、びっくりします。
こんな写生を生涯に何万枚も描いているのですね。
今ならデジカメで撮影できるところですが、写生すると、隅々まで記憶に留まるのでしょうね。
keitann様 こんにちは
牧野植物園は一度は行きたいところでしたが、行けずに歳を食べてしまっていました。
今回はこのブログの御蔭でその憂さを少しは晴らすことが出来有り難くおもっています。
大天才であり、生涯を通して休まず研鑚を続けられた牧野先生はこのようにして業績を皆に認められ、大満足ではないでしょうか。
植物画を描かれても実に精緻を尽くしていますね。
ヤナギノギク・・・咲くべきところで咲いていますね。
懐かしく拝見させていただきました。
投稿: ぶちょうほう | 2008-02-24 14:56
ぶちょうほう様、こんばんは。
ぶちょうほう様は、牧野博士の図鑑までお持ちのようですから、植物園にはいらっしゃっているものとばかり思っていました。
以前はなかった牧野記念館というのが新しく出来たようで、牧野博士の幼少時から亡くなられる直前までの業績や植物画などが細かく展示されていました。
しかし、植物に入れ込むあまり、当時の大金である3千円もの借金を作って、奥様は苦労されたようですね。大正時代に建てられた父方の祖父の家は500円で建ったと言う話を聞いていますから、半端な額ではないですね。しかもそれを豪商に生産してもらった後も、また3万年と言う借金を作ったとか・・。
そのくらい破天荒でないと、偉大な業績は作れないということかも知れません。
投稿: keitann | 2008-02-24 18:25
牧野博士の植物画は本でしか見たことがありませんが、すごいもんですね。
私の持ってるのは、たしか牧野植物園の発行だったと思うんですが(今探したけど見当たらない(^^;)
コオロギランありましたねえ。
私もいつかは手書きの植物画を拝見したいと思ってます。
投稿: 加納 | 2008-02-24 20:40
加納さん、こんばんは。
四国の人間として、牧野博士と牧野植物園の名は知っていても、博士の人間性やどのような一生を過ごされたかということまでは全然知らずに、今まで過ごしてきました。
顔や姿も今回初めて拝見したのですが、永遠の美少年という感じの風貌ですね。あの華奢な体のどこに日本中を観察して回る体力がどこにあったのだろうと、驚くばかりでした。
加納さんも牧野博士の図鑑をお持ちなんですね~。
驚くばかり精緻な植物画は一見の価値ありです。どうぞ、一度は足を運ばれるといいですよ。野草も咲いている季節がお薦めですね。
投稿: keitann | 2008-02-24 23:46
牧野植物園へ行ったのですね
羨ましいです・・・
私も牧野図鑑を(原色牧野大図鑑と書いてあります)持っていますが この絵はべつの人が描いたものが沢山入っていると思います
平成9年に新しく出た時に購入
北隆館のものです
牧野植物園には是非行きたいです
最初に出された図鑑はありましたか?
あぁ、、、四国には行きたいところがいっぱい!
何年後にか 必ず行くぞ!!
(だんだん決意が固まっていくのでした)
投稿: yuuko | 2008-02-26 13:36
yuukoさん、こんばんは。
主人は山歩きをしない人なので、このときはいわゆる観光主体の旅にまりましたので、牧野植物園に立ち寄りました。
たぶん私一人か、あるいは山友達や野草友達と一緒なら、どこか山に登っていたでしょうね。
牧野図鑑を持っているなんてすごいですね。検索したら、すごいお値段でびっくりしました。私が持っている図鑑なんて、精々数千円ですよ。というか、何度もページを開いて調べるにはあまり大きい図鑑は手に合わないかも知れません。
牧野記念館にはそれこそ牧野博士に関する様々な資料が随分たくさんありましたよ。
そうですか、数年後に四国にいらっしゃるんですね。バースデー割なんかを使うと、四国~北海道も案外気軽に来れるようですよ。
投稿: keitann | 2008-02-26 23:23