母とカザグルマを見に行く、その4、沈下橋
思う存分カザグルマの花を見て、ふと気が付くとすでに2時を回っていました。
高知に来るからには母に美味しいカツオのタタキを食べてもらおうと思っていたのですが、生憎、考えていたお店が定休日です。
あまり遠くまで行くと帰りが大変なので、高知市内に向かったほうが無難かなと思い、車を走らせます。
ゆったりと流れる川は香川で見慣れている、ほとんど水の流れていない川と違って、これぞ正しく日本の川と言う風景が目の前に広がります。
と、1キロほど下流にかかる橋の上をダンプカーが渡っていきます。これが普通の橋なら、なんということはない光景ですが、この橋、欄干がない沈下橋なのです。その欄干のない橋の上をそろそろ走るのではなく、普通のスピードで走っていくところが、すごいです。それまで、沈下橋は精々、普通車までの大きさの車しか走らないと思っていました。
沈下橋は3年前に四万十川に行ったときにあちこちにかかっているのを見ました。
高知の人は慣れているので、怖くも何ともなく、かなりのスピードでこんな橋の上を渡りますが、私は怖くてこのときも橋の上は車では渡りませんでした。
こんなサイドカー付きのバイクぐらいなら、まだ怖くはないですね。
因みに橋の下で水遊びをしているのは、このとき連れて行ったうちの末っ子や甥っ子姪っ子たちです。
トップ画像のダンプカーは150mmmの望遠レンズで撮ったのですが、引いてみるとこんな具合に緑の山が圧倒的なまでの存在感です。
沈下橋がその眺めを壊すどころか、アクセントになっていて素晴らしいと思いました。
もっと小規模な沈下橋は私が子供の頃には、香川の川にもかかっていたような記憶があります。もっとも、車が通れるような橋ではなく、精々人が歩いて渡る程度の橋でしたが・・。
どういうわけか花は咲いていませんでした。
2年前の母の日は愛媛の錦砂湖畔の道をドライブしましたが、あのときもギボウシが大群生していて、花も綺麗に咲いていたものでした。母の日と言うと、不思議とギボウシの思い出があります。
マタタビの葉がが早くも白くなっています。香川ではマタタビが白くなるのは6月ですが、高知では何もかもが早いです。
この後、道なりに車を走らせると、なんとその道は沈下橋を渡るようになっていたのでした。いまさら、引き返すわけにもいかず、恐る恐る渡りましたが、ちょっと目を下にやると、川面が見えていて、ほんとに怖いのです。たいていの山道を走っていて、片側が断崖絶壁みたいな道も良く走るのですけど、それよりもずっと怖かったです。ダンプカーの運ちゃん、大したものです・・・。おまけに後ろからも大きなダンプカーが走ってきたので、そろそろと渡るわけにもいきませんでしたし・・。
何とか橋を渡り終えて、ほっとしたら、うまい具合にレストランがありました。
母の日の食事はここで食べることになりました。
テーブルの上には自然の真っ只中にあるレストランらしくテーブルフラワーはアザミやウマノアシガタなどの野の花ばかりで、素敵です。
帰りの道中では、学校帰りの中高生をたくさん見かけましたが、香川とどこか違うと思ったら、すでに衣替えをしていて、学生さんたちは皆、白いシャツやセーラー服など、夏の装いなのです。
香川より1月早い衣替えなのでしょうね。冬の高知はずいぶん暖かくて驚きましたが、夏の訪れもずいぶん早いのに驚きました。しかし、高知の暑さは都会のような嫌な暑さではなく、私の子供時代のような懐かしい暑さです。
また、年内にも高知を訪れそうな予感を抱きながら帰ってきたことでした。
こんにちは。
良い景色ですね。本当に 「これぞ日本の風景!」 といった感じです。沈下橋は写真や映像では見たことがありますが、実物を見たことがありません。私も車で通る勇気はありませんね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2008-05-25 07:43
多摩NTの住人様、こんばんは。
最近はどこの川も護岸工事をされていて、自然のままの川辺は少ないようです。
そんな中で高知の川はのんびりと流れる様子が、私の子供時代を思い出して懐かしかったです。
結局、沈下橋の上を、車で渡ったんですよ~。
怖かったです。
投稿: keitann | 2008-05-25 22:58