今年も皿ガ嶺へ、その4、ブナの芽吹き
タデ科、タデ属。私はときどきクリンユキフデをハルトラノオと間違ったりします。剣山にはこの時期、クリンユキフデが咲いているのですが、いつも、「なんだか変わったハルトラノオだな~」と思ってしまいます。
ところが今年は珍しく、徳島の山に4月に行ったとき、ハルトラノオを見て、クリンユキフデだと勘違いしました。私ってば、そのくらい、いい加減に花を見ているんですね(^。^;)
シコクスミレとコガネネコノメソウのとても可愛いツーショットです。
並んで咲いていると撮影せずにはいられない私です。
シコクスミレはこの後、もう少しきちんとした画像をアップしますので、そのときに説明を入れたいと思います。
シコクミヤマスミレは先ほどから見かけましたが、ここで撮影しました。
最近、知られた新しいスミレです。実はこのスミレの名付け親の方は私が存じ上げている人だったりします。
このシコクミヤマスミレは、実は二年前に野草友達のRさんと、この皿ガ嶺に来たとき、どうしても名前がわからず、二人でああでもないこうでもないと悩んだスミレだったのです。わからないはずですね、図鑑に載ってない新種のスミレだったのですから・・。
大きな岩にユリワサビとツルネコノメの両方が生えています。苔もついている岩で、ツルネコノメはこんな場所を好むようです。そう言えば、徳島で見かけたユリワサビも岩の上に生えてましたっけ。
この辺で標高は1100mぐらいでしょうか。
皿ガ嶺はこういっては悪いですが、山頂は花も少なく展望もそれほど良くないので、私も山頂まで来たのは久しぶりです。山頂に来るのは3回のうち1回ぐらいの割合です。
山頂では珍しく若いご夫婦に出会いました。こんな具合にまだ1歳にもなってない赤ちゃんを背負って来られています。この女の赤ちゃんが、またニコニコと良いお顔でした。山に来ると、こんな小さい子でも、やはり気持ちが良いんでしょうか??四国の山では特に中高年しか見かけないので、ほんとに嬉しかったです。
山頂からは竜神平に下るのですが、いつもは登ってきた道をそのまま下っていたのです。ところが、新しく道標が出来ていて、別のルートが見えていて、やはり竜神平と書いてあります。今まで、このコースは下ったことがないですが、たまには違う道も良いだろうと、そちらに下ることにします。
少し、下り始めただけで、辺りはブナが見え始めます。とても雰囲気の良い道です。
登山道のわきは笹原になっているのですが、笹原の中に時々コミヤマカタバミが咲いています。今まで、コミヤマカタバミをいろいろな山で見ていますが、笹の中で見たのは初めてです。
葉の裏が紫色なのでシハイスミレだと思いますが、香川のシハイスミレと顔が違いますね。
うっすらとガスが出てきた中にブナ林・・・。下は小さな小さな沢になっています。
やはり笹の中に咲き始めたばかりのショウジョウバカマが数株ありました。
まだ初々しい花です。
スミレとコミヤマカタバミを見るたびにキャーキャー騒いで撮影する私に、主人の友人のKさんはいささか呆れ顔です。
Kさんは逆に上ばかり見て、コシアブラやタラの芽を探しています。
男性と女性では山に登っても探すものが違うのですね。
たいていは葉っぱは閉じているのですが、どんなときに開くんでしょう?因みに我が家で育てているコミヤマカタバミもいつも葉っぱが閉じています。
このルートが竜神平のどこに出てくるのか興味深かったのですが、愛大小屋の近くに出てくるんですね。
十字峠経由のルートだと20分もかからないのですが、こちらのルートは30分近くかかりそうです。が、こちらのルートのほうが気持ちの良いコースですね。
去年の4月初めにTさんと来たときには、まだ寒くて、この愛大小屋の中でラーメンを作って食べたのでした。
今回は暑くもなく寒くもなく、ほんとに気持ちの良い気候です。
水場の近くにあるシャクナゲの花芽を確認に行くと、いくつか花芽がついていました。
竜神平のシャクナゲは不思議と毎年咲きます。
ほんの少し春の兆しを見せ始めた竜神平を眺めながら、楽しみにしていたお昼ご飯の時間です。
Kさんはいつもガスコンロを持っているので、ラーメンを2袋作って分け、あとは各自で買ってきたオムスビなどを食べます。食後のコーヒーにみんなで持ち寄ったカステラや和菓子も食べて、これ以上食べると歩けないというほどよく食べました。山で皆で食べるお昼は最高ですね。
なんとも楽しそうな山歩きのレポートですね。一緒に楽しませていただきました。
私も女の一人、つい下を見て、小さな花を探してしまいます。
お天気も良かったようで、なんだかハミングが聞こえてきそうです。
投稿: プルメリア | 2008-05-09 23:53
プルメリアさん、こんにちは。
スミレの時期はやっぱり、下を向いて歩きますよね~。
この数日後に、学生時代の仲間とアケボノツツジを見に登ったんですけど、このときも仲間がコシアブラだのタラだのを見て騒ぐんです。
スミレ好きはやっぱり女性に多いんでしょうかね。
この日はお天気も最高で、この時期の皿ガ嶺は咲いている花も芽吹きも最高だと、あらためて惚れ直しました。
投稿: keitann | 2008-05-10 12:00
ほんと、良いコース。私もいつか歩いてみたいです。木々の芽ぶきが本当にきれい。
山草会の冊子に、皿ヶ嶺山草会の会長さんの寄稿文が載っていましたが、青ケシの栽培のために、風穴周辺の最低・最高気温などが、実に丹念に記録されていました。今後は青ケシを地植えしてみなさんに楽しんでいただきたい、というようなことも。今までは容器栽培だったのでしょうか。自分たちだけが楽しむのじゃなく、こうやって他の人たちにも喜びを分け与えられる趣味っていいですね。keitannさんのブログも。実際に山登りできない人にも見られるように写真をアップしてくれて感謝。でも、ここで写真見ちゃうと、いずれは自分で登りたくなのでしょうね、私みたいに。(*^_^*)
投稿: primrose | 2008-05-10 16:50
primroseさん、こんばんは。
皿ガ嶺はあまり山歩きをされない方でも、コースを選べば楽に歩ける山なんですよ。
私が7年前に山歩きを再開したときにいろいろ検索して、楽に歩けて花が多いと言う条件でいちばん最初に登った山です。
秋も野草が多いですが、春の芽吹きの季節は格別ですよ。
風穴に植えてある青ケシはそう言えば皿ガ嶺山草会が管理しているそうですね。
今年はかなり箱が増えてましたよ。箱と言うのは青ケシを植えたトロ箱のことです。それとも今年はプランターに変わっていたかな?花がまだ咲いてなかったのと、周囲の野草にばかり注目してたのとで、あまり記憶してないですが・・。
山は実際に行ってみると、気持ちよいので病み付きになる人が多いですね。
この日一緒に行った高校時代の友人も、ここ数年、たまに一緒に行きますが、やっぱり楽しみにしているようですよ。
投稿: keitann | 2008-05-10 22:43