土小屋~筒上~笹倉湿原、その5、ヒカゲツツジ
二年前はガスの中で眺めたヒカゲツツジですが、青空をバックに見ることが出来ました。
淡い黄色のヒカゲツツジのバックでピンクのアケボノツツジが咲いています。どちらもパステルカラーで、柔らかい色の取り合わせです。
いかにも春らしいですね。
これがないと歩けないような岩場になっていますが、こういう岩場にはシャクナゲやヒカゲツツジがまた多いのですね。
花芽をつけたシャクナゲが見えました。
二年前にここを通ったとき、下のほうで赤い花が咲いているのを見て、てっきりベニバナイチヤクソウかと思ったのですが、後でイワカガミだとわかったのです。S君は去年、この場所のイワカガミを撮影したそうです。今年はまだ花は咲いてないだろうかと、きょろきょろしながら歩きます。S君が咲いてると言うので、見てみると、上のほうで数輪咲いていました。
イワカガミまで見られるとは思っていなかったので、大喜びしました。ただし、近付くには危ないところなので、望遠レンズで撮影します。
イワカガミはアルプスで毎年見ていて、珍しくはないようなものの、やはり四国では、なかなか見られない花ですね。
谷側に目をやれば、展開し始めたばかりのブナの新芽が見えます。
アケボノツツジの優しいピンクと新芽の淡い緑の取り合わせも、いいですね。
先を歩いていた外人さんのペアが引返してきて、ルートがないと言っています。
彼らは巻き道のほうへと歩いていきました。一般道は巻き道なのですが、私たちは二年前に下った尾根道を登ることにしました。尾根道はゴヨウツツジが咲いているかもしれないと思ったからでした。
↑画像はゴヨウツツジの蕾です。結局、この日、見た中では一番良く膨らんでいる蕾がこれでした。アケボノツツジが見頃の間はゴヨウツツジの花は見られないということでしょうね。何もかもすべてを一度に見ようというのは、やはり虫が良すぎるようです。
アケボノツツジはまず花だけが咲くのですが、ゴヨウツツジは花が咲くのと同時に葉を展開します。これがゴヨウツツジの葉です。
筒上の稜線コースはジグザグなど切ってなくて、急な尾根をまともに登るので、結構しんどいです。
私が遅れるので、S君は待っている間に、木の枝などにつけられた赤テープを外しています。ルートがはっきりしているところは、赤テープは要らないというのが彼の考えなのです。
アケボノツツジを見ながら、今日一番のきつい登りを登ります。
このルートの途中で、エンレイソウの群生があったはずで、それを楽しみにして登るのですが、なかなか着きません。
歩き始めてからすでに1時間半ほど経っているので、休憩を入れようということに成りました。やれやれ、もうちょっとですね。
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