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2008-07-25

槍穂展望の山旅、その7、鏡平で逆さ槍を見る

奥穂に少し雲がかかってきましたが、まだまだよい天気であることには変わりません。

P7173973

充分休憩したので、8時半に出発です。あと、一登りで、鏡平着です。

シシウドガ原からあとは、登山道は山の斜面を巻き気味に登ります。この辺りから、小さな花々が多く見られるようになります。樹林の陰になって、あまり日が射さないので、小さな野草には具合がよいのでしょう。

P7173984ツマトリソウが現れました。

四国ではまだ今年は花芽しか見てなかったので、咲いている姿はこれが初めてです。しかし、ツマトリソウは名の由来は花の縁がかすかに赤みを帯びることなのですが、この付近のツマトリソウは真っ白なお嬢様ばかりでした。

P7173991 アカモノとゴゼンタチバナのツーショットです。

私好みの花が次々と出てくるので撮影が忙しいといったらありません。

ミツバオウレンやマイヅルソウなども咲いています。

花の数は去年より多めです。

P7173993 ピンクの色の淡いコイワカガミもことのほか可愛いですね。

P7174001 やがて、巻き気味に歩いてきた道が今度はまっすぐに谷を詰めるようになります。

まだ雪解け間もないのか、初々しいショウジョウバカマとウェンレイソウの葉っぱ・・。

P7174003 栄養状態がよいのでしょうか。双子のオオバキスミレも裂いています。

首を傾げたように咲いた姿が、なんとも言えず愛らしいです。

P7174016

去年よりたくさん咲いているキヌガサソウ。

そういえば、去年はこの付近で後輩のKさんが脱水症状で調子が悪くなり、鏡平まで500mという道標のところから鏡平山荘まで1時間以上もかかったという魔の500mになったのでした

今年はポカリなども十分摂取して、いつもの元気なKさんです。写真を撮りまくる私は、かなり遅れて彼女を追う形になっています。(^_^;

P7174021 実をつけ始めているキヌガサソウは花はそろそろ終盤で、花色が紫っぽく変色しています。

でも、この色もなかなか素敵ですね。

P7174027 去年はシシウドガ原の雪渓がものすごく大きかったのですが、鏡平付近には雪は1つもありませんでした。

それなのに、今年は逆にシシウドガ原付近の雪渓は小さいのに鏡平周辺の雪渓がまだまだ残っています。

去年は4月に降った雪がとけなかったそうですから、今年が普通で、去年が異常だったのかも知れません。

向こうに見えるのは大ノマ岳方面のようです。

ずっと雪渓を登っていたKさんが、ルートを見失ったようです。稜線が近そうだったので、強引に藪こぎして稜線に出て、付近を見るようにと言います。

P7174029 なんと登りつめると向こうには西鎌尾根が見えていました。鏡平には沢の源頭部をやや東に詰めるのですが、どうやら雪渓をそのまま登ったら、西に詰めてしまったようです。どこかでルートを外したのです。下を見ると、鏡平の小屋の上に位置する池のほとりに来ているようです。直ぐ下に登山道が見えているので、登山道まで下って小屋までバックします。画像の中にぽこぽこと出ている芽はコバイケイソウの芽です。

鏡平付近はコバイケイソウがとても多いのです。

P7174033

この日は双六小屋まで行く予定ですから、バックするそのまま上に向かってもよかったのですが、池に写る逆さ槍を見たかったので、ほんの少し後戻りします。小屋には9時50分着です。ルートを見失わなかったら9時35分には着いていたでしょう。

鏡平小屋は青空の下でのどかな雰囲気で佇んでいますね。

去年とは天候もKさんの体調もずいぶん違います。

P7174035 東に目をやると、こんな槍の姿がど~~んと聳えています。

ド迫力です。

P7174040 池に着きました。この池のほとりのデッキに座ったり寝転んだりして、思う存分、槍と穂高の眺めを堪能します。ここでも、槍穂の眺めを二人占めという贅沢なひと時です。

そしてこの絶景を眺めながら、わさび平小屋で作ってもらったおにぎりをいただきます。

まさかこれほど快晴と展望に恵まれるとは予想していませんでした。

コメント

ラッキーな晴天ですね
これだけ槍穂を青空で眺められるとは
水面に映った写真は傑作ですね

アコモさん、槍穂を行きも返りも晴天の下で見られたというのは、ほんとにラッキーというよりありません。

まだ梅雨明けもしてない時でしたから・・。実は後輩とは、四国の梅雨明けが早かったから、案外、登ってる最中に
梅雨明けになるかも、とは話してたんですけどね。

それがほんとになりました。

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