湯布院~阿蘇ドライブ、その5、九重
さて、朝食後、どちらに向かって走るかを決めねばなりません。
前夜から私は旅立ちに際して、道路地図兼用にと思って買ってきた「るるぶ」を開いては、黒川温泉も行きたいし、阿蘇も行きたいし、あわよくばその両方になどと眺めていました。
一泊では熊本までは無理っぽいですが、阿蘇ぐらいなら何とかなるかな?と思い、宿の方に尋ねると、阿蘇までなら1時間半ぐらいですよと仰るので、決定です。実は私は中学のときの修学旅行が別府~熊本~秋吉台~湯田温泉というものでした。しかし、別府からやまなみハイウエイを通り熊本に向かう日は雨で、阿蘇の草千里なども通ってはいるものの、眺めは何一つ見ていないのです。今回は阿蘇の眺めを見る良いチャンスです。ちなみにやまなみハイウエイは今では無料なのだそうです。
9時半ごろ、チエックアウト後、水分峠目指して走り始めます。最初は主人ハンドルを握ります。うまい具合に前を熊本行きのバスが走っているので、その後にくっついて走ります。峠を越すとぐんぐん登り坂になっているのですが、周囲はガスで眺めが見えないのが残念です。
私のいつもの癖で、車で走っていてもついつい花を目で探してしまいます。走り去る瞬間になにやらブルーの綺麗な色の花が咲いているのが見えました。クガイソウのようにも見えますが今頃咲いているはずもないし・・。
邪魔にならない場所で、車をとめてもらったら、クサフジでした。クサフジはそのちょっと前に徳島の高越山で見たバ仮でしたが、九州の山地には多いと見えます。道路沿いのあちこちで咲いていました。
ツリガネニンジンもあちこちで咲いているのですが、なかなか車を止めるチャンスがなく、この付近では撮影しそびれました。ほかにずいぶん多いと感じたのはノリウツギです。四国の山でも場所によっては多いですが、やまなみハイウエイのいたるところで見かけました。
天気は場所によってガスでほとんど視界がないところも通りましたが、雨の心配はなさそうです。
くねくねと続く山道をしばらく走ると、やがて、高現状の気持ちよい道にと変わってきました。
どうやら九重付近に差し掛かったようです。
飯田高原と書いた標識が立っています。これが快晴ならどんなに素晴らしいかと思います。
ラベンダー園だの、いろいろな看板が目に付きますが、やり過ごします。
ここで一休みです。
広い駐車場やトイレが完備された場所です。
よく見るとその付近に建ってい入る建物に、「九重登山口」と書いてあるではないですか。
もしかすると、そのうちに九州まで山歩きに来ないとも限らないので、少し様子を見てみることにしました。
九重山は山域を指し、一つの山を指す場合は久住山と書くのだということは知っていましたが、これほどたくさんの山があるとは思いもしませんでした。
着いたときにはほとんどガスに覆われていて、何とか硫黄山が見える程度でした。
硫黄山は1995年に噴火したそうで、今は立ち入り禁止なのだそうです。
もくもくと煙が立ち昇る姿が印象的です。
先ほどから山登りの格好をした人たちが何人も駐車場から歩いていくのはここを歩いていっているのでしょう。
今回は勿論山登りで来たわけではないので、ちょっとだけ様子見します。
登山口からほんの少し歩いたところに、ゲンノショウコの赤花が群生しています。
湯布院でもゲンノショウコは咲いていましたが、赤花ばかりでした。
山登りなどで、あちこちに行く機会がありますが、私の住む香川では白花しか見たことがありません。
香川以外の四国の3県では白も赤も見ます。
九州では赤花しか見ないのかなと思いました。
ところが・・・
まさか登山者にくっついてきて白花が持ち込まれたということはないと思いますが。
辺りにはこんな具合にブルーの色の濃いツユクサ、ピンクの濃いゲンノショウコ、白花のゲンノショウコなどが乱れ咲いています。
今回の九州ドライブで見た花の中で、私には最も印象深かった光景でした。
標高1000mを越す草原で見る花は、雑草といえども色が濃く鮮やかです。
黄色い花はコウゾリナか何かでしょうか。うっかりして確認していません。
ススキの向こうに見える九重の山々です。
ガスが取れて、かなり高い山が見えてきましたが、全体が見えないので、山座同定ができません。
それに、九州の山は由布岳といい、阿蘇といい、こんな感じの山が多いですね。
四国の山とも、アルプスの山ともまた違います。
まるでフジバカマのような色合いの花ですが、葉っぱを確認していません。
ヒヨドリバナでしょうか。
かなり広く、やまなみハイウエイの通っている九重から阿蘇にかけての高原地帯がとてつもなく広いものだということが、ようやくわかり始めたのでした。
標高は勿論1000m以上ですから、涼しくて、とても8月とは思えない気温です。車の温度計は湯布院からずっと25℃以上になることがありませんでした。
途中、牧の戸峠という峠を通過します。
展望があれば止まっても良かったのですが、この付近はガスっていたので通過します。
keitann様 こんにちは
だいぶサボりましたので、読みあがってくるのに忙しくなりました。
前の記事では秋色濃い野の花の風情に、自分も浸かりきっていました。
こちらでは、九重の登山に色目を使って見える様子が見えて来るようですね。
そして、平地でも見かけるような草花を1000mの高原で、今度は旅情を持って眺め、改めて感じ入る、この気持ちも共有できるような気がしました。
ヒヨドリバナ系のものはこれだけスッキリ・シャッキリ、分枝せずに立っていますのでサワヒヨドリかな?と感じました。
このコースを小生も一度だけ走っているのですが、余りにも昔過ぎて、思い出が、全く留まってくれていないので、それが残念です。
投稿: ぶちょうほう | 2008-09-11 10:12
ぶちょうほう様、こんにちは。
ここのところ、朝夕は涼しくなりましたが、日中はまだまだ暑いですね。
さて、九州ドライブも、はや10日以上も前のことになりました。記事を書くのがなかなか進まず、大変です。
このときは思いがけず九重の山に近いところを通り、山に登るものとしては、やはり興味津々でしたよ。
初夏にはミヤマキリシマが綺麗に咲くそうで、その頃に来たらさぞやと思われました。
平地で咲くツユクサなども、高原で見るとひときわ色も濃くて、別物のように綺麗ですね。
ヒヨドリバナ風の赤っぽい花は屋はt利サワヒヨドリでしょうか。
一度でいいから、自生のフジバカマに会って見たいものですね。
ぶちょうほう様もこのコースを走られていますか?
山や花も意識して見ていないときには、あまり記憶に残らないものですね。
私もそういうことがよくありました。
投稿: keitann | 2008-09-11 17:25