湯布院~阿蘇ドライブ、その3、オオカナダモ
湯布院の町の中には、湯の坪川という川が流れていて、川沿いに歩くと良い散策路になっています。15年前、ドライブで立ち寄ったときには、「湯布院ってどこかで聞いたことがあるような?」という程度でした。お店などもそれほどなかったような記憶があって、目の前にそびえる由布岳が印象に残っています。3年前に来た時にも、町を歩いている人はそれほど多くはなかったように思いましたが、今回はずいぶんと人が多くてびっくりしました。
人通りの多い場所をなるべく避けて、夕食まで少し散策することにします。
↑画像は、湯の坪川で見かけた白サギですが、その足元付近に白い小さなものが見えているのはおわかりでしょうか?なんだか藻の花のようです。早とちりな私は、てっきりこの白い花をバイカモだと思いこんでしまいました。画像もたくさん撮影して、帰宅して調べると、それがどうも違うようなのです。だいたい、私は、まだバイカモの実物を見たことがないのでした。
この湯の坪川もかなり綺麗な川で、ホタルなども見られるらしいですが、残念ながら、この白い花はオオカナダモという帰化植物のようです。
望遠レンズで何とか引き寄せて撮影した画像ですが、なかなか可憐な花だと思いませんか?
私は水生植物はまったく不案内なのですが、うちの辺りでは見かけないように思いました。
旅に来ても、どうも習性が変わらないのか、花ばかり見て歩いてしまいます。
そういえば、タデも秋を代表する花ですね。
我が家の庭にはびこっているイヌタデも咲きかけていますものね。
うちの庭で咲いているヤブランと比べると、あまりにも可愛いので、ヒメヤブランかな?と思いましたが、やっぱりヤブランのようです。
サイズが可愛くて、うちで咲くのもこれぐらいだったらいいのにと思いました。
京都の哲学の道付近でも人力車を見かけますが、お寺こそ見かけないものの、今回の湯布院はちょっと京都を思い出しました。
どこも同じようになるのはつまらないので、湯布院は湯布院らしく、のどかな田園の中を、散策できるのが一番なのにと思ったり・・。
私たちが泊った宿から、ちょっと出たところにある通りも、おみやげ物やさんなどが立ち並び、昔の原宿などを思い出しました。飛騨高山でも感じたのですが、最近の観光地って、どこも同じようになってしまいましたね。
この頃は今とはかなり雰囲気が違っていたようです。
当時は山といちばん離れていた時期ですが、やはり山への憧憬があって、山を見ると写さずにおれなかったのでした。
さて、話は今に帰って、この日の湯布院は雨上がりのしっとりとした風情で、花々がとても生き生きとしていて、花の撮影にはもってこいでした。
人通りの多いところが嫌いな私たちは、あまり人が歩いてない路地のような道を探して歩きます。
紅ハギも綺麗に咲いていて、はっとさせられます。
8月末とは言っても、ここ湯布院は標高500mの高原の町なので、そこここで秋の気配が漂います。
民家の間をくねくねと続いている細い道を歩くと、見事なまでのシュウカイドウの生垣に出会いました。
我が家のシュウカイドウは日照り続きで、毎日水遣りしていても、すでに葉が茶枯れているのです。ほんとに羨ましかったです。
道の反対側に目をやると、こちらではサルビア・ガラニチカが咲き誇っています。
これが金鱗湖のようです。
湖底からは清水と温泉の両方が湧き出ているそうです。
ほんとに綺麗な水で、ほとりの建物が水面にそっくり映りこんでいます。
湯布院は別府に次いで、全国二位の湧出量を誇るそうで、町を歩いているとあちらこちらで湯煙が上がっているのを目にします。
湖から流れ出た小川のほとりには、ハグロトンボがひっそりととまっています。
個人のお宅のように見えるけど、門も閉まっておらず、通り抜けできるようです。主人と訝りながら通り抜けたら、そこが亀ノ井別荘のガーデンレストランだったようです。
そして、しばらく歩くと、亀ノ井別荘のエントランスに出てきました。亀ノ井別荘もまた、玉の湯と並んで湯布院を代表する宿の一つなのです。
すぐそばには、これも亀ノ井別荘のゆかりの建物でしょうか。うっそうと繁る木立の中に洋風の建物が、ひっそりと建っています。
かれこれ、1時間半も散策し、雨こそ上がりましたが、そろそろ夕暮れ時なので、宿へと帰ります。
高血圧気味の主人にはよいお散歩になったでしょう。
宿に帰ると、迎え花のユウスゲが開き始めていました。野山で摘んできたものだそうです。
散策でかいた汗を流すべく宿の温泉に入りましたが、その日は泊り客も少なかったようで、結局チエックアウトまでに4度も入った温泉ですが、4度とも独り占め状態でした。
夜の食事はなかなか豪華で、ワイン、ビール、日本酒と、アルコール好きの私たち夫婦は、ずいぶん食事を楽しみました。豊後牛も柔らかくて、驚きでした。
食べ過ぎたので、翌朝は早朝の散策をしなければ、朝の食事も食べられないと思い、携帯のアラームを6時にセットして眠りに就きます。
keitann様 こんにちは
豊かなときを、夫婦水入らずで過ごされて見えますね。
潤んだように見える景色が、なにか心にしみこんでくるような感じです。
ご馳走とお酒にも恵まれて、素敵なことですね。
投稿: ぶちょうほう | 2008-09-05 09:42
ぶちょうほう様、こんにちは。
主人は山歩きをしないので、一緒のときはドライブか精々散策程度の歩きになります。
それでも、山で咲く花以外でも、園芸種でも庭の花でも、花ならば何でも好きなので
楽しめます。
女性同士での旅は珍しくはないですが、なぜか男の人同士だと、あまり旅をしないようですね。
主人もその例にもれず、ゴルフはよく行くのですが・・・。
ぶちょうほう様も、奥様と水入らずでの一泊の旅、いかがでしょうか?
きっと奥様が喜ばれるのでは?
投稿: keitann | 2008-09-05 15:45