秋晴れの石鎚東稜に登る、その9、開いていたアサマリンドウ
東稜分岐からは、朝方歩いた道を引き返すだけなので、勝手がわかります。
ずいぶん整備された、いや整備されすぎたといったほうが良いほどの道なので、景色と花を堪能できそうです。しかし、同じ道と入っても朝と夕方とでは光の当たり具合が違うので、山もまた違った雰囲気になります。
もう夕方だというのに、岩黒から筒上にかけてはっきりと見えています。
去年の同じ時期に御来光の滝に来たときは行きは良い天気だったのに、帰りはすっかりガスが出始めて、展望もなくなったものでした。他の二回もやはり午後からは天気が崩れたのでした。終日、これほど展望があるというのはほんとに運が良いとしかいえません。
朝にも見かけたフクオウソウですが、ガスが晴れたぶん、撮影が楽ですね。
下向きにひっそりとした白い地味な花を咲かせますが、場所によっては絶滅危惧種です。
今日はほんとに石鎚をいろいろな角度から楽しめました。
こんな面白い形の実を見つけました。葉っぱから考えるとヒメキリンソウでしょうか?
朝はまだ閉じていたアサマリンドウが、十分な陽射しを浴びたので開いています。
花つきが良いですね。
こうして見ても、筒上の登りはすごい傾斜になっていますね。これを直登したのですから、しんどかった筈です。(^_^;
こんなことはほんとに珍しいのですが、リンドウとアサマリンドウのツーショットを撮ることができました。
リンドウは日当たりの良い場所、アサマリンドウは日陰と普通は住み分けているのですが、高山なので、どちらも生育できるのでしょうか。
こうしてみるとアサマリンドウのほうが花が小さいですね。
アサマリンドウの花冠の中に大きなアブだかハチだかがすっぽりと入っています。こうして受粉するんですね。
アサマリンドウのやさしいブルーの色合いがなんともいえず良いです。
空もどことなく夕方の色になっています。
高知方面の山々は朝よりもはっきりと見えるようになっていました。
向かって左のほうに見える台形の山が中津明神山です。
15時30分、朝休憩したベンチのところに着きました。ここで最後の休憩を取ります。
この日も休憩ごとによく食べました。山に来ると、何を食べても美味しく感じます。最後の行動食はコンビニで買ってきていたプリンです。
このコースもいつもは人が多いそうですが、この日は帰りも2,3組の人にしか会わず、とても静かでした。
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