石鎚山系にキレンゲショウマを見に行く、その9、下山
手箱山頂付近から眺めた石鎚と岩黒山です。今まで手箱山には3度ほど来ていますが、毎回、手箱に着いた頃には曇ってきて、ここからこれだけ展望があったのは初めてのような気がします。
reikoさんが手箱山の三角点の場所を教えてくれたので、皆で三角点まで行って見ました。
と言っても、三角点は山頂からほんの1分のところにあるのですが(^_^;
三角点から下るときにオオカメノキの実が赤く色づいたのが綺麗でした。
手前の白いのは勿論ノリウツギですね。
手箱付近から見ると西ノ冠山は石鎚の向こうに隠れているようです。
石鎚の向かって左側に見えているのは二ノ森みたいですね。
そういえば二ノ森にもまだ登っていません(^_^;
13時25分、下山を始めます。
下山の所要時間は3時間ぐらいでしょうか。
あれほど撮影したのに、帰りにもお花畑だけはしっかり撮影します。
ミヤマヒキオコシは四国の固有種ですが、四国の高山では群生していて珍しくありません。
稜線上を歩いていると見晴らしの良い場所があって、石鎚山系の主稜線が、この時間になってもはっきりと見えます。
画像向かっていちばん左が瓶ガ森、いちばん右に伊予富士が写っていますが、午後からはガスることが多い石鎚山系では、これだけ見えるのはほんとに珍しいです。
最近、カメラの具合が悪くて、画像失敗も多いのですが、稜線の写真がことごとく失敗です。
手箱越から手箱にいたる稜線はところどころ、こんな笹の道を歩きますが、気持ちの良い歩きになっています。
丁度、中間地点ぐらいで、道沿いで汗だくになって休憩している単独の男性を見かけました。
変なところで休憩しているものだと思ったら、なんと、名野川源流を遡ってこられたら、この場所に出てきたそうです。つまり沢登りですね。地図を広げると、名野川の上流はいくつかの支流があるようですが、その中のひとつを登ってこられた様子。等高線が相当込み入ってるので、きつい登りだった事でしょう。50代と思しき方でしたが、世の中にはマニアックな登りをされる方も結構いるものだと感心しました。
14時10分、手箱越を通過します。
絶滅危惧種のクサノオウバノギクが一輪だけ、咲き始めていました。
他の方たちはみんな防虫ネットを使用していますが、私はブヨにはあまり噛まれない性質なので、防虫ネットはほとんど使いません。
帰りは撮影は控えようと思いながら、キレンゲショウマだけはやっぱり撮影しました。
行きでもジャコウソウを1株だけ見ましたが、帰りにはまた別のジャコウソウを見かけました。
でも、花は終盤でしょうか。
去年の石鎚では咲き始めだったのですがね。
この頃になって、帰りのルートは筒上の山頂から尾根道を下っても良かったかな、などと思いましたが後の祭りです。
それに時間的にもちょっときつかったでしょうね。
画像失敗ですね。
行き道でTさんが見つけてくれていたソバナを撮影しますが、光が足りないので、難しかったです。
これは白っぽいソバナです。
丸滝小屋は15時35分の通過です。
丸滝小屋からはトラバース道を利用します。
葉の形はヤマジノホトトギスのように思うのですが・・・。
reikoさんが見つけてくれたアオベンケイの花は2年ぶりの出会いでしょうか。
開花はもう少し先のようでした。
手箱まで行くと、いつも土小屋に着くのが16時を過ぎます(^_^;
駐車場の車もさすがにかなり少なくなっていました。
土小屋からは、朝にもはっきりと見えていた瓶ガ森が、夕方になってもガス1つかかっていません。
こんなことはほんとに珍しいです。
それぞれソフトクリームを食べたり、炭酸飲料を飲んだりしてやすんだ後、帰路につきました。
帰りの瓶ガ森林道は少しガスが出ていた場所もあったりで、行きに見かけたアキチョウジやキツリフネを撮影することも出来ませんでしたが、またの機会もあるでしょう。
帰り道で早くも咲いていたシロヨメナが初秋の訪れを告げていました。
キレンゲショウマ 何回でも撮りたい花ですね。
宮尾登美子の小説「天涯の花を読んで
初めて石鎚山に咲いているのを知りました。
その前に知らないまま登ってしまい
今でも残念に思っています。(笑)
日光東大植物園にキレンゲショウマが群生していますので毎年のように見にゆきます。。。。
もう少しごつい花と思っていたのですがここでの
写真は優しいですね。
投稿: tkomakusa1t | 2010-08-25 06:22
keitann様 こんにちは
この山行の始めから今回まで、ずっと地図を見ながら読み進めてきました。
やはり手箱の山頂に来て、山岳景観の写真は必須のことですね。
それにしても天気に恵まれてよかったですね。
名野川を遡った男性はアッパレですね。それにしても良くそんなことを考えますね。
山に入り、樹林帯を歩くとブヨなどに悩まされますね。
keitann様は体質的に問題ないとのことで羨ましい限りです。
防虫ネットは被ると実に煩わしい物ですね。
今回の記事でも初めて名前を聞く花が二つありました。
たくさんの素敵な草花を紹介して頂きましてありがとうございます。
投稿: ぶちょうほう | 2010-08-25 14:57
komakusaさん、こんばんは。
キレンゲショウマは剣山のものが全国的にも有名ですが、石鎚山系にも数箇所で咲くようです。
また、高知にも自生地があるようです。
自生のキレンゲショウマは草丈も1mは軽く超しますし、大型の花ですが、花の形や色合いが優しいのでごつい花というイメージは受けません。
九州や紀州にも咲くようですが、キレンゲショウマはやっぱり四国を代表する花ですよね。
投稿: keitann | 2010-08-25 23:04
ぶちょうほう様、この回の記事すべてにレスをつけていただき、ありがとうございました。
石鎚山系は午後になるとガスが出ることが多いのですが、この日は本当に天気に恵まれました。
夏場にこれだけの展望が一日中望めるのは滅多にないことだと思います。
名野川源流を登ってこられた男性は装備も沢用の装備で来られていましたから、沢登を日常的にこなされているのでしょう。
汗びっしょりでしたから、相当のきついコースだと思います。
四国の夏場の山もブヨが多いですが、この日は湿度が低かったようで、ブヨも少なめでした。防虫ネットは私自身は休憩中ぐらいしか使いませんし、たいていは防虫スプレーで間に合いますが、体質的にブヨに付きまとわれ易い方もいらっしゃるようです。
四国の花はこうしてみると、固有種も多くて、アルプスの花とは趣も違うようです。
投稿: keitann | 2010-08-25 23:47