山、花、紅葉、小豆島欲張り紀行、その4、道端のツメレンゲ
下りに使った粟地ダム方面への下山路は急坂でロープ場が多い橘からの道に比べると、ずいぶんのんびりとした道でした。何しろ、香川の分県ガイドのルート断面図を見ると、行きは1.5キロで350mを登り、帰りは同じ高さを5.5キロで下っているのです。
林道歩きや車道歩きが長いというのもありますね。
標高が低いので、まだアキチョウジが綺麗に咲いている場所もありました。
アキチョウジは普通は標高600m以上ぐらいで見ることが多いので、こんな低山にも咲くと知ったのは、割と最近のことです。
もっとも、セキヤノアキチョウジの種をいただいて育てているのが、毎年、我が家の庭でも綺麗に咲くので、気温が高くても意外と強い野草なのかも知れません。
アキノキリンソウはもう終盤でしたが、草丈50センチ以上ォずいぶん立派な株でした。
リュウノウギクも今年は花が遅くて、11月初めに咲き始めたばかりのをようやく一輪見ただけでしたが、小豆島まで来て、やっと見ごろな花に会えました。
小豆島はシマカンギクよりもリュウノウギクのほうが圧倒的に数が多いです。
私の住む西讃辺りの山ではそれが逆転して、リュウノウギクは見ないのですが、シマカンギクがずいぶん多いのです。
モチツツジの分布もそうですが、東讃と西讃では微妙に咲く花が違います。
ヤクシソウは低山、高山を問わず、少し山に入ると良く目にする花ですね。
標高200mほどの低山でも咲くのですから、平野部で咲いてても不思議はないと思うのに、なぜか平野部では見ません。
やがて、付近が工事中なのか、工事車両がいっぱいとめてあるダムらしきところに出ました。分県ガイドによると三五郎池とあります。
近くに道標があって、「清滝山」への登山口分岐にもなっているようです。
後ろを振り返ると寒霞渓方面の山ですが、今、地図を確認したら、これが清滝山なのかもしれません。
下っていくと整備された公園のような場所に出ます。
ここが粟地ダムですね。
桜の木がたくさん植えられていて、春にはお花見にはとてもよさそうです。
立派なアスファルトの道を登山靴で歩くのは、ちょっと疲れますね。
なんということのない、普通の道を海を見ながら登山靴で歩くのは初めてかも知れません。
まるで陽だまりハイキングですね。
我が家の庭の渋柿も豊作ですが、今年は柿は表年なんでしょうか。
なんとまぁ、ある民家の塀の際にはツメレンゲも群生しています。
こういう場所が好きなんですね。
車で山頂付近まで行けるそうですが、今回は時間がなさそうです。
12時30分、大きなお寺まで下ってきたので、ここでタクシーを呼ぶことにしました。
登山口の橘まで歩いていると1時間以上はかかります。
付近のお店の方にどこのタクシーを呼ぶのが良いかお尋ねしたら親切に教えてくださいました。
5分ほどでやってきたタクシーは行き先が違うそうで、またすぐに別のタクシーを呼んでくれましたが、運転手さんはずいぶん親切そうな方でした。
島の方はほんとに、どなたも優しくて、ほのぼのしますね。
タクシーで15分ほどで、車をとめた幼稚園まで帰ってきました。
時刻はすでに1時です。
これから急いで寒霞渓へと向かいます。
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