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2011-01-15

冬の石鎚へ、その6、弥山、素晴らしい青空

山頂まで登ると決めてからも、夏道では鉄の桟道がついているところが手すりの鎖の高さまで雪が積もっているところもあって、谷側はすっぱりと切れ落ちていて、なかなか気が抜けません。おまけにそういうところで下りの方たちとのすれ違いもあったりで、双方とも結構気を使います。でも、下りの方たちが快く道を譲ってくださったのには感謝の念でいっぱいでした。

ほんとなら、こんな時間に登ってくるなんて非常識ともいえるのですが、皆さん「焦らずにゆっくり落ち着いて進んでください」と声をかけて下さいます。

西ノ冠山への分岐を通過しますが、カメラのバッテリーが切れてしまい、通過時間がわかりません。手には完全防水の手袋をつけているので、コンデジも使いにくいし、バッテリー交換は山頂に着いてからすることにしました。

途中二箇所、ものすごい急斜面を登っていくところがあって、滑らないようにダブルストックで体を支え、やっとの思いで登ります。先行されていたスノーシューの男性も、途中でスノーシューを外されているようで、失礼して先に行かせていただきました。この日私はピッケルも一応、登山口までは持参していたのですが、これだけの新雪だとやはりピッケルよりダブルストックのほうが有効だったようです。

喘ぎながら最後の急斜面を登ったところで、直ぐ上に山頂の小屋が見えてきました。待望の弥山に着いたようです。

P1088362

弥山着は13時52分でした。

13時半まで進むと言う時刻を22分オーバーしての到着でした。弥山に着いた時には、まだ6~7人の方がいましたが、私たちが着いてまもなく下っていかれたようです。

途中で私たちを追い越された単独男性で、アイゼンもダブルストックも持たれてなく、小さなザック一つの方がいましたが、さすがに小さなザックだと身が軽いのか、私たちが着くと同時に下山していかれました。しかし、アイゼンもストックも持たずの下山は相当大変だろうと思いました。

逆にスノーシューの男性は私たちより少し後に、山頂に着かれたのですが、そのまま天狗のほうへと進んでいきました。天狗岳が石鎚の最高点になります。

P1088362_2 丁度、私がカメラのバッテリー交換を済ませて、天狗方面を撮影した画像に、その男性が岩の向こうに写っていました。

私たちはもちろんこの日は天狗までは行きません。

ゆっくりしている時間もないし、ここまで来ただけでも十分満足でした。

山頂では記念写真など撮ったことはあまりないのに、この日は二人ともお互いのカメラで自分が納まった記念写真を撮りました。

P1088366 西の方角です。この時間でも雲ひとつありません。

P1088367 こちらは南方面ですね。

P1088368 瓶ヶ森もこの時間になっても綺麗に見えます。

遠く、剣山系もみえているようですが、時間がなくて地図を広げて同定することが出来ません。

P1088369 そしていちばん白いのが二ノ森方面です。

二ノ森や西ノ冠山は山頂まで来ないと見ることができないのです。

P1088372 途中、おむすび一個しか食べてないので、何か食べておこうと思うのですが、こんな素晴らしい展望を目にしたら、食べる時間も惜しくなりました。

P1088375 下り始めたら二ノ森や堂ヶ森は見えなくなるので、名残惜しく眺めてから下山にかかろうとしたときです。

P1088379 二ノ鎖小屋で先行させてもらった大荷物の男性が到着されました。

もちろん、この日は泊まりだそうですが、それでも20kgの荷物だと仰っていました。

私も昔は最高で30kg背負ったことがあって、20kgはそれほど重い荷物とは思いませんが、今は何もかもが軽量化されている時代です。

ザックには何が詰まっているのだろう?とちょっと気になりました。

P1088381 大荷物の男性を見送ったら、さあ、私たちも下山です。

下山開始は14時12分でした。

ロープウエイの時間が気にかかりますが、下りは登りにもまして慎重に歩かねばなりません。

コメント

keitann様 こんにちは
無事に山頂まで着かれて、そして願ってもないようなお天気と山岳展望に恵まれておめでとうございます。
素晴らしいレポートに接することが出来て小生も大満足です。
記事の上からだけではなくて、自分も一緒に登っているようなそんな感じもしていました。
冬山の素晴らしさを実感できています。堪能しました。
下りもどうぞご安全に!

ぶちょうほう様、こんばんは。
何とか、望みがかなって山頂まで行くことが出来ました。
この展望があるだろうと期待したからこそ、山頂目指したのでした。ガスが出始めたりして、山頂に着くと雲に覆われてということも良くある話ですから、雲ひとつない青空というのは冬場は嬉しいものですね。
山頂でいた20分間も、登りでぬくもった余韻があって、たった二枚でも全然寒くありませんでしたよ。
最初は上まで登るなんてこと到底無理と思っていただけに、喜びもひとしおでした。
でも、それだけに下りは気を引き締めてと思ったことでした。無事下るまで、油断は禁物です。

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