初めてのアルプス単独行、その5、タニウツギ
思えば、この小池新道を登るのはこれで3度目ですが、4年前にはこの場所を午後3時出発でした。そのため、同行のYさんが熱中症に陥り、最後の辺りはどうなることかと暗澹たる気持ちで歩いたのでした。それに懲りて2度目のときはわさび平に一泊し、早朝から歩き始めて快調に歩けたのです。
今回は単独ということもあって、なるべく早発ちを心がけました。
その甲斐あって、ここまでのところ、睡眠不足にもかかわらず体調はそれほど悪くありません。
先ほどから何度か出てきているオトギリソウの仲間ですが、また少し違うタイプの花が出てきました。
これは何もつかないオトギリソウのようですね。
少し前方を単独の男性が歩かれているので、まずはこの方の後をついていきます。
道沿いにはまだ雪が少し見えていますね。
左に目をやると、岩場になにやら黄色い花が咲いてるのが見えます。
黄色い花というとニッコウキスゲかタマガワホトトギスぐらいしか、そのときは頭に浮かばなかったのですが、ニッコウキスゲは草原に咲くので違います。
タマガワホトトギスとも違うようですし、いまだに謎の花です。
もう少し近寄れなくもなかったのですが、今からの登りを考えると、あまり時間を無駄にはできません。
今回は見られるだろうか?と心配していたタニウツギが綺麗な色で待っていてくれました。
このコースを歩くたびに目にしているのですが、今回は時期は10日遅いのです。
日本海側の花で、四国では見ることができません。
ミソガワソウの綺麗なのが咲いていました。先ほどからそれらしきのを見かけましたが、雨にたたかれて花がはっきりと見えなかったのでした。
ミソガワソウはこのコースでは今まで見てないので、開花が7月末ということでしょうね。
石鎚山と蓮華温泉付近では、今までも見たことがあります。
小池新道は石を積み重ねたコースになっていて、比較的歩きやすい良い道です。
石には白ペンキで〇が書かれていて、道もしっかりしています。
そのほかの花は咲き終わったのが多いようで、おかげでこの辺りは撮影枚数も少なく、順調に歩けました。
こんな赤い実をつけた低木が出てきましたが、ミヤマシキミとも少し違うようだし、どうもよくわかりません。ぶちょうほう様よりご教示いただきました。カラスシキミのようです。
鏡平からだと、ここまでは2時間もかかりませんから、これからは下りの人とかなりすれ違いそうです。
右に目をやると奥丸山とその手前に下丸山のまるっこい姿が見えます。
晴れていればそろそろ穂高が見えるはずなんですが・・・。
抜戸岳の稜線方向を見上げますが谷に残る雪渓は見えますが、稜線付近はガスに巻かれています。
雪をバックにタニウツギのピンクが綺麗ですね。
タニウツギのすぐ横でヤグルマソウの花が咲いてるのでツーショットで撮影します。
ヤグルマソウは地味な花ですが、これも四国では見られない植物です。
赤い花芽が可愛いです。
高度を上げてきたので、まだ初々しいですね。
8時20分、秩父沢に着きました。
この区間はコースタイムより10分ほど早く歩いていますから、花の撮影がなければ、私でもまずまずのペースで歩けるということでしょうか(^_^;
keitann様 こんにちは これから先は小生の未知の部分となります。
その場所に3度目の訪問ということから、このことでkeitann様が相当お気に入りの場所であることが判ります。
ところで岩場の黄色い花は今時ですので、ベンケイソウのお仲間ではないでしょうか。
また赤い実をつけた謎の木はジンチョウゲ科のコショウノキかカラスシキミあたりでしょうか。
単独ですと、歩くペースは自分の思うままに出来て自由度が大分違いますね。
このペースなら狙っていた小屋に早や着き出来ますね。
投稿: ぶちょうほう | 2011-08-01 15:51
ぶちょうほう様、こちらにもコメントいただきましてありがとうございます。
新穂高は車で入山するものには無料駐車場などもあってありがたいですね。四国からも比較的近いので、気楽にこれます。
このときは単独行を決めたこともあって、歩き慣れたこのコースを選んだということもあります。所要時間やらルート状況などがわかっているのは心強いです。
岩場の黄色い花・・・確かにキリンソウだったのかもしれませんね。
赤い実のほうはカラスシキミで間違いなさそうです。カラスシキミなるものがあることすら知りませんでした。ありがとうございます。
単独でありがたいのは待ってもらわずとも良いので、好きなだけ撮影できることでしょうか。この辺りは花が少なかったので、良いペースでしたが、登るにつれて、花が増えて、後半は苦労しました(^_^;
投稿: keitann | 2011-08-01 19:00