初めての石立山、その3、岩場を登る
Rさんはもっと下るように記憶されていたようですが、下りはあっという間でした。
全行程を通じて、山頂までで登りでないのはこの5分足らずの下りだけです。
晴天が続いていたので、谷には水が流れておらず、渡渉も簡単でした。
ロープが渡されていて、水量が多い時はこのロープをつかんで渡るということのようですが、水がないので何の問題もありません。
前回登られた7年前はこの辺りが最大の難所だったそうですが・・・。
対岸に渡ってすぐにカツラの木と思われる大木があって、まだ新緑の名残を残した若葉が素晴らしいです。
今年は皿ヶ嶺でもカツラの大木を見ましたが、四国の山は花だけでなく木々も素晴らしいことを再認識しました。
そして、ここには石立山の保護林についての説明板も立っていました。
どうやら石立山にはビャクシンが尾根伝いに生えているようですが、ビャクシンと言うのはどこかで聞いたようにも思うのですが、頭に思い浮かびません。
まぁ、登っていたら、見えてくることでしょう・・・・。
自然林はやっぱり良いですね。
斜面は石灰岩の小石が混ざったザレ場になっていますが、滑りやすい場所にはロープが設置されているので、ロープをつかんでトラバースします。
この場所も7年ほど前までは道がなく、ザレ場を直登していたそうですから、厳しかったことでしょう。
石灰岩はザレ易く、石を落とさないよう気を遣いながらの歩きです。
下山時はカメラをザックに仕舞い込んだので画像はありませんが、この付近では石灰岩の小石がまとまって自然に落ちてきたので、落ちてしまうまでしばらく待ったりということもありました。
また、朝一番の歩きなので、植物も目で探すのですが、一方、マムシがいないか確認しながらの歩きでもあります。
なぜかこういうザレ場を好むヤマシャクヤクがここでもちらほら見かけましたが、花はとっくに終わっていて実をつけています。
見覚えのあるこの葉っぱ・・・名前が出てこないと思っていたら、Rさんから助け舟が・・・。
マツカゼソウです・・・そうそう、そうでした。
それまでジグザグを切ってつけられていた山道がここから一転、岩の尾根歩きとなります。
木の根や石が露出した急坂を、登って行きます。
これがビャクシンのようです。
検索して見たら別名イブキともいい、我が家の庭木や生垣として植えられているカイヅカイブキはビャクシンの枝変わり品種なのだそうです。
そうと知ったら急に身近に思えるようになりました。
確かにうちの庭木のカイヅカもこんな感じで生えています。
赤テープと言うか赤布がところどころつけられていて迷うことはありません。
木々の枝越しに物部川を挟んだ対岸の山と思われる山の崩壊地が見えています。
道がつけられているようなので、もしかしたら山土を採取しているのかもしれないです。しかし、人為的なものなら、あまり感心しませんが・・・。
こういうのを見ると、また秋にも来なくてはと思うんです(^_^;
Rさんと2人で頭をひねりましたが、結局、山に入り間はわからず、帰宅してから調べたところキヌタソウのようです。
キヌタソウは寒風山でも一度見ていますが、四国では私はあまり見ておらず、北岳の下りで広河原近くで開花したのを見たきりです。
ムグラの仲間としては比較的見ごたえがある花ですね。
ダブルストックを車に置いてこられたRさんは岩や枝をつかんで登られている様子・・・。
私はと言えば、ダブルストックがかなり有効に使えました。使えない場所も少しありますが、登りではストックを仕舞い込む場面はありませんでした。
この辺りから上は、痩せ尾根の岩場登りなので、複数で登るときはくれぐれも落石に注意です。先を登るものが石を落とせば、続く人の頭上に落ちることになりますので、少し間を開けたほうが良さそうです。
標高差は500mはありそうですね。ほぼ真下に駐車場が見えていて唖然としました。
駐車場からここまで水平距離は300mぐらいしかないのに、垂直距離は500m以上あるのです。
あまりにも良く見えるので、驚きました。
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