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2014-07-29

黒部五郎ピストンと乗鞍、その1、アプローチ

例年、7月中旬に行っている本州方面の山ですが、今年も6月半ばにいつも同行している後輩に相談の電話をかけました。その結果、山行時期は7月14日~19日の天気の良さそうな時、行先は北アルプスもしくは鳥海山も良いかなということになりました。

ところが、ふたを開けてみると、予定していた週の天気が良くありません。

梅雨明け前ですから良くないのはわかっていますが、それでも一日ぐらいは晴れの日があるかと思ったら、雨もしくは曇りの日ばかり・・・。これでは戦意喪失というか、今まで雨の中を歩いてはカメラの具合が悪くなるということばかりを繰り返していて、雨の中を歩くのはいい加減うんざりでした。後輩と連絡して、連休前に行くのは諦めましたが、連休直後からどうやら天気が良くなるようです。ところが、私のほうは連休後の用事も何とか片付けたものの、後輩のほうはスケジュール調整がつかず連休明けの出発は無理とのこと。

7月最後の週なら後輩も都合がつくらしいのですが、その週の天気が良くなるかどうかはわからないし8月に入ると娘一家がやってきた理で、私自身の都合がつきにくくなります。それに山小屋もだんだん混んでくるだろうし、山の雪も少なくなるだろうな・・・・。

2012年に後輩がギックリ腰になったため、単独でアルプスを歩いたことがありますが、今回もいろいろ悩んだ末、単独で行くことにしました。

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↑は今回の山行で初めて登った黒部五郎岳から薬師、立山方面を眺めた画像です。奥には白馬も見えています。

出発は7月21日夕方と決めたものの、行先がなかなか決められません。

数年前に登りそびれた鷲羽岳に登るのも良いし、晴れた日に西鎌尾根を歩くのも良さそうです。学生時代に登った大日岳方面に登って剱岳を眺めるのも良いかな~、それとも折立から薬師に登ろうかなどと、なかなか決まりません。とうとう、地図は白馬方面、槍ヶ岳方面、立山,剱、薬師方面の3枚を持参することにしました。

21日朝からパッキングを始め、その間にも主人用にいなり寿司などを作ります。たくさんある鉢花にも水やりをしたりと、出かけるとなると用事は山ほどあります。

結局、自宅を出発したのは17時半頃でした。岡山インターでいったん下りて、インターすぐそばの社宅に住んでいる娘宅へ。孫の顔をちょっとだけ見て、いなり寿司と自家製の漬物を娘宅に置いたら、いよいよ長距離ドライブの始まりです。

最初は山陽道を順調に東へと走っていたのですが、電光掲示板に「宝塚で13キロの渋滞」との表示。途中、三木SAで渋滞解消待ちでしばらく休憩するものの、21時になっても解消する気配がありません。3連休の最後だから何となく予想はしていたのですが・・。

そこで、3年前の仙台行きの時に使った奥の手、舞鶴道経由で走ることにしました。

舞鶴道に入ってしばらく走ったところ、ガソリンは西紀SAが最後の給油所みたいなことを書いてあるので、西紀SAで止まりました。

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↑22時25分、西紀SAに着きました。

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ところが、ガソリンスタンドは閉まっています。

なんと、ここのGSは22時までの営業なのでした。いざとなったら、下道に下りて給油すれば良いと思い、そのまま舞鶴道を走ります。

3年前に走った時は舞鶴道と北陸道は繋がってなかったのが、この前日の7月20日に敦賀まで繋がったのはたまたま知っていたので、そのまま走ります。ところが、どうにもガソリンが減ってきて危ういので、小浜インターでいったん下道に下りて給油することにしました。

これが間違いでした。

小浜インターで下ったところ、ガソリンスタンドがあるどころか、そのあたりは走る車もほとんどなく、どうやら田んぼの中の道のようです。仕方なく、敦賀方面に走っていればどこかにGSがあるだろうと走るのですが、深夜営業しているスタンドは皆無です。

ひやひやしながら敦賀までなんとか走って行ったら、ようやく深夜も営業しているセルフのスタンドがありました。(^_^;やれやれ・・・。ガソリンを入れて、やっとこさで敦賀インターに乗ったのがすでに深夜1時頃です。

この調子では富山経由で新穂高まで入るのは到底無理です。仕方なく、尼御前SAで仮眠をとることにしました。時刻はすでに2時半頃だったでしょうか。

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↑4時半ごろに、周囲が明るくなってきて目が覚めました。

明るくなってわかったのですが、尼御前SAって海岸すぐ近くにあるんですね。

SAから海岸に出ることもできるようでした。

急いで洗顔をしたりして出発です。

この時点で、行先は折立と決まりました。

糸魚川から蓮華温泉に向かい白馬方面に行っても良かったのですが、それでは登り始めが遅くなります

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折立へは立山インターで下りても良かったのですが、今回は流杉PAのスマートICから下りました。ナビには「有峰口」を設定します。

↑画像は6時前の撮影で、砺波平野の防風林です。

信号待ちの間の撮影です。

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砺波平野の防風林は、大昔、社会科で習った記憶があって、12年前に末っ子を連れて立山の室道を訪れたときにも、教科書通りだと妙に感心した記憶がありました。

ただし12年前はただのドライブでしたが、今回は山登り目的のドライブです。

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有峰口から有峰林道への入り口がわかりにくくて、地元の方に尋ねたりして、何とか有峰林道に入れましたが、この林道、有料なのです。普通車の通行料金は1900円で、これは後で教えてもらったのですが、夜間はゲートが閉じているそうです。

私がゲートを通過したのは6時過ぎだったので、たまたま開いていたようです。

有峰林道についての情報はこちらです。

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↑有峰林道は何か所か工事のために片側通行になっていて、信号待ちの間に撮影した花です。

これは、その時は思い出せなかったのですが、フジウツギの花ですね。和製ブッドレアです。

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信号待ちは5か所以上あったと思います。

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6時50分、有峰湖畔の展望台でちょっとだけ停車して、有峰湖を眺めました。

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折立が近くなってくると、辺りはブナだのトチだのといった樹木が車窓から見えます。

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7時3分、折立に着きました。

登山口に近い駐車場も空いていましたが、少し離れた木陰に駐車することにしました。

3連休明けだったので、駐車スペースはまずまず空いています。

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身支度を整えて、最終的なパッキングをします。

娘宅にいなり寿司を持参するための簡単なクーラーボックスがあったのですが、山にもそれを持って登ろうと、生のパイナップルや凍らせたペットボトルのお茶などを入れて、それもザックに詰めました。今回持参したものについては、後ほどまた触れたいと思います。

↑は登山口付近の白樺の木です。

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↑折立のバス停の時刻表です。

あまり便数は多くないですね。

コメント

おはようございます。
いいですね、ワクワクするような山行記の予感がします。
行動力にも尊敬しちゃいます。まだ前説の部分でしょうけど、出発前の
慌ただしさ、給油を気にしながら高速道、仮眠明けの海岸の風景など、
画像とともにドラマチックな記述で一気に読んでしまいました。
私は意気地がありませんね。見たい花々はいっぱいあるのに、一人登山
はいまひとつ腰が重くって…。
続編がとても楽しみです。

21日に八方尾根日帰りしました。この日だけまずまずの天気予報だったんで。
ガソリン気にすると、運転も落ち着きませんね、それでも最近はセルフの24時間が増えてるようなんで助かることがあります。
では私も、続編期待です(^^ゞ

翼さん、こんばんは。

山旅も普通の旅も、お仕着せの旅はあまり好きではないので、自分で運転して
行きます。
苦労も多いですが、道も良く覚えるし、何より印象に残る山旅になること
間違いなしですね。
毎年、何かしら失敗しながら、それでも山小屋などでの出会いにしみじみと
感じさせられるものがあります。
単独行を特に好むわけではないですが、どうしてもその時期に行きたいとなると
1人でも行けなくはないかな~と。ただし、自分の能力以上の場所には行きませんし
クマが出そうなところなどは避けます。
1人で出かけ始めると、結構、癖になりますよ(^_^;

加納さん、こんばんは。

加納さんは21日に八方尾根に行かれたのですね。
花が多いのはやっぱり白馬方面ですよね。
今回登った黒部五郎は、北アルプスでも南に位置するので、雪が少なく
花もどちらかと言えば多くはなかったですが、40年ぶりいにトウヤクリン
ドウを見られたのが嬉しかったです。
ガソリンは出かける前に満タンにしとけばよいものを、他の用事に時間を
取られ、つい入れそびれました。
名神を走ると、給油の心配なんかないんですけど(^_^;

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