笹ヶ峰南尾根~寒風山、その5、寒風の花そして下山
北アルプスに出かける前にバタバタしてしまい、笹ヶ峰の記事を仕上げることができませんでした。
途中でやめるのもなんですし、最後の記事を仕上げておこうと思います。
寒風山へと向かう稜線歩きも後半に差し掛かった頃、ヒメシャラの花を見つけました。
今までにも何度か書いていますが、ヒメシャラの花が木で咲いているのを見るのは山ではずいぶん難しいことなのです。
ヒメシャラと言っても樹高10mというのがざらですし、たいていは見上げても白い花がちょっと見えるという程度。それがここでは稜線で咲いているので、木が低く、目の前で見ることができました。
道標のコースタイムを見ても、寒風山のほうが近くなってきました。
この後、寒風山に着くまで我慢できず、お昼にしてしまいました。(^_^;
20分ほどお昼休憩の後、いよいよ寒風目指して最後の登りです。
休憩場所の近くで咲いていたヤマアジサイです。
振り返ると、笹ヶ峰もかなり遠くなってきました。
登山口のある大座礼林道が良く見えます。
肉眼ではMさんの車も見えていました。
このときは私がトップを歩いていたのですが、目の前にアサギマダラがとまっていました。
アザミの花で吸蜜していて、夢中なのか、逃げません。
7月に入って、アサギマダラもいよいよ標高の高い場所に上がってきましたね。
登っている最中に右のほうに踏み跡が・・・。
展望の良い場所かと思ったら、何やら白い花が見えました。
オオヤマレンゲです。
標高1700mの稜線ではまだオオヤマレンゲが咲き残っているんですね。
今年3度目のオオヤマレンゲです。
フウリンウメモドキの小さな花も咲いています。
秋には可愛いリンゴのミニチュアみたいな実が実ることでしょう。
アオベンケイの着生した見事な老木・・・・。
少しですがタニギキョウも咲いています。
寒風山には13時10分に着きました。
ここからの笹ヶ峰はもう何度も見ています。
二ツ岳も見えていますね。
少し休憩した後、下りにかかりました。
寒風山は花の多い山で、私とPさんは花を楽しみながらの下りです。
↑ミヤママラマツは四国の山では珍しいと思いました。
シコクシモツケソウは権現越で見そびれましたが、寒風山で見られました。
シモツケも咲き始めていましたが、寒風山のシモツケは鮮やかな色をしてますね。
初めて見る、ミヤマガンピです。
フジイバラもまだ咲き残っていました。
アカショウマかな?
ショウマの仲間は同定が難しいです。
寒風山を振り返りますが、去年は紅葉の時期に2度も来たので、青々とした寒風山は何となく目新しいように見えます(^_^;
桑瀬峠でも休憩したのですが、その後は、MさんとBさんのお二人が車を回収しに行くため、早足で下ってくださいました。
その間、私とPさんの二人は花を愛でながらゆっくりと下ります。
有難いことです。
のんびりと花の撮影をされるPさん・・・。
後ろに寒風山が見えています。
ヨツバヒヨドリも咲きだして、花はそろそろ夏の花へとバトンタッチしているようです。
こんなところに、綺麗なブルーのヤマアジサイが咲いていました。
かなり下ったところで、ギンバイソウも花芽が膨らんでいます。
これもやっぱり夏の花ですね。
イチヤクソウを今年は見られなかったと思っていたのが、イチヤクソウまで見ることができました。
寒風山はやっぱり花の山です。
寒風茶屋に下ってきたのは15時45分のことでしたが、私たちが下ってきてすぐ後にMさんが車を回収して戻ってこられました。
私やPさんより15分ほども早く下山されたようです。やっぱり男の人が本気で歩くと速いものだと感心しました。
この日はめちゃくちゃロングコースという訳でもなかったですが、かなりの暑さの中の急登で、夏山に向けての良いトレーニングになると同時に花も見られて、良い一日でした。
こんにちは。
無事、ご帰還でしたね。お疲れ様でした。
ヒメシャラは公園や庭木で見ますが、どれもヒョロヒョロとした低木に仕立ててありますね。以前、屋久島でヒメシャラを見た時は、あまりの大きさに、初めはヒメシャラとはわかりませんでした。直径50センチはあったかと思います。他の樹は幹にコケが付くのですが、ヒメシャラは樹皮が剥げるので苔が付かず、ツルツルの樹皮が印象的でした。
投稿: 多摩NTの住人 | 2014-07-28 07:54
多摩NTの住人様、こんばんは。
今回は山そのものはそれほど大変ではなかったのですが、暑さの中の運転は
うんざりしました。
標高1200mの平湯温泉付近でも結構な暑さでしたよ。
ヒメシャラは私もご近所の庭などで見るのですが、山で見かける樹高10mほどの
株と比べると、ほんとに別物みたいに見えますね。
屋久島のヒメシャラも直径50センチもありましたか?
こちらの山のヒメシャラも立派な株が多いですよ。
木の幹は赤っぽくて艶々しているので、一目でわかりますね。
ヒコサンヒメシャラというのも四国には自生するそうなので、普通のヒメシャラと
見分けられるようになりたいものです。
投稿: keitann | 2014-07-28 23:03