山肌を白く染めるタムシバを見に鬼ノ城山へ、その9、西門経由で下山
今はウオーキングセンターと言う名前になっているらしいのですが、ここまで来ると車でやってきた人たちで賑わっています。ここ鬼ノ城山には8割以上の方たちはビジターセンターまで車でやってきてその後歩かれるようです。
でもそうすると、ほとんど山登りとは言えませんね。
ビジターセンターでトイレをお借りした後、鬼ノ城界隈の地図が置いてあったので、100円で買い求めました。「総社ふるさと自然のみち」というタイトルの地図です。
コースタイムなども詳細に記されています。
この日は、朝お会いしたときに、Yさんがこの地図を下さったのでコースタイムなど見ながら歩いています。
↑いよいよ西門~南門~東門と最後の歩きにかかります。
西門への道は遊歩道になっていて、しかも車椅子でも通れるような傾斜のない緩やかな道と普通の道の二つがついていました。
去年、娘一家と来たときにせめて西門まで登れば良かったのに、花好きの私は車道沿いにスミレやショウジョウバカマなどが咲いているのに気を取られ、西門にすら登っていませんでした。
西門に向かう途中、この日見たいちばん美人のシハイスミレを見つけました。
まるでマキノスミレのように葉っぱがピンと立っていますね。
葉っぱの色と花の色もマッチしてとても綺麗です。
西門へ行く途中には展望台もあったので、立ち寄ってみました。
西門の全貌が良く見えます。
土壁が築かれてますが、昔の技法で作ってあるそうです。
展望台周辺ではコンピラスミレも出てきました。
その隣ではナガバノタチツボスミレも見えていました。
ナガバノタチツボスミレに混じってシハイスミレが1株だけ見えてますが、花色がひときわピンクなので、すぐにわかります。
14時41分、西門に到着しました。
これが山麓からも見えた西門なんですね。
西門復元についての説明板がありました。
そして西門からもタムシバの群落が見えていたのです。
この光景を目にして、「桜が咲いてないわね」と言っている観光客らしき方がいました。山桜の咲く山は全国に数々あると思いますが、タムシバがこれほど咲く山の方がずっと貴重ですよね。
西門裏手辺りが鬼ノ城山になっているらしいですが、山頂表示がないので、たぶんこの辺りだろうと思われるところまで登りました。
その後は東門まで登山道を歩きます。
↑これがその東門へと通じる道のようです。
道の傍らに石畳みたいなものが見えていますが、これも昔からのもの、あるいは復元されたものなんでしょうか。
東門目指して歩いていると、早くも咲いていたコバノミツバツツジ。
平野部の眺めが素晴らしく、眼下には鬼ノ城ゴルフ場や私たちがスタートした奥坂休憩所も良く見えています。
ここでもヤブツバキが咲いていました。
東門手前にまずは南門がありますが、その南門の手前にあるのは第二水門でした、
15時2分、南門跡を通過します。
土塁かな?
眼下にはゴルフ場が広がっています。
道沿いの壁には磨崖仏も彫られていました。
至るところに、昔の山岳宗教の名残のようなものが見られます。
15時14分、東門跡まで歩いてきました。
前回もこの日も、登ってきたところは東門のすぐ近くだったのに、コースの関係で、このときが初めての東門でした。
ここからほんの1~2分、東に歩くと、奥坂休憩所への道があります。
朝方登ってきたコシダの繁った道を、下り始めます。
ここからは下るだけなので、30分もあれば下山するでしょう。
西門から、ずっと歩き通しだったので、眺めの良い場所で休憩することにしました。
桃のゼリーはYさんの奥様手作りのの差し入れです。
滑り易くて急な道なので、気を付けて最後の下りにかかります。
朝方眺めた山桜やタムシバも気のせいか、朝より咲き進んだような?
お昼過ぎまではあんなに気温がぐんぐん上がったのだから、気のせいばかりではないんでしょうね。
15時43分、登山口まで下ってきました。
車を駐車してある奥坂休憩所には15時50分には帰ってきたようです。
さて、この後、まだカタクリのお花見が待っています。
カタクリはまだ咲いていてくれるんでしょうか?
血吸川の土手の桜も朝よりもぐんと咲き進んでいるのを眺めながら、カタクリ自生地へと車を走らせたのでした。
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