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2017-08-02

堂ヶ森に初めて登る、その5、ササユリを楽しみながら下山

私たちだけだと、お昼休憩も結構短めなのですが、この日はS君がアルコールランプでラーメンを作り食後のコーヒーも淹れたりと、かなりの時間を小屋の東屋で過ごしました。

その間に単独の女性の方は下って行かれたのか、先に出発されたようです。

ベンチから眺めている鞍瀬の頭がお昼を食べ始めたころは素晴らしくよく見えていたのに、次第にガスが出てきました。

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1時間近く休憩したのち、13時40分に出発することになりました。

Pさんは五代の別れぐらいまでは登りたいと言ってますが、さて、そうなると往復2時間はかかりそうなので、下山がかなり遅くなります。

どうなるのかな?と思いながら私は歩き始めたのですが・・・

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分岐まで来たところで、S君曰く「この時間では今から五代の別れまで行くのは無理なので、今日はこのまま下山します」

昼間にあまり調子が良くなかった私としては、正直なところほっとしました。

この日は最初から自分の気持ちの中では堂ヶ森行きとササユリのお花見しか考えてなかったということもあります。

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分岐から眺める鞍瀬の頭方面はすっかりガスに巻かれてしまい、もし登ったとしても展望は望めそうもありません。

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ということで、堂ヶ森方面へと向かいます。

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来るときには気づかなかったのですが、登山道わきの笹原を良く見るとイワカガミの葉っぱも見えていました。ちゃんと花を咲かせた跡が見えている株もありました。

堂ヶ森から東へ続く稜線を辿れば西の冠岳があり、そこにはキバナノコマノツメやイワカガミが咲くというので、私も一度、行ったことがあります。なのでそう離れていない堂ヶ森界隈にも同じような花が咲いても不思議ではないですね。

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さて、下ってきた笹原を帰りは登り返さなくてはなりません。

昼間がちょっとしんどかったので、登りは不安だったのですが、周囲がガスってきて気温が低めになってきたのと、休憩中に靴を脱いで足を休ませたのが良かったのか、登り返しはすっと登れました。

やはり休憩は大事だと、つくづく思いました。

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白骨樹が見えてくると、登り返しもほぼ終わりなのですが、この頃には東からのガスがこちらのほうにまで流れてきました。

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昼間は陽光の中を登ってきた稜線も、帰りはガスに覆われる場面も・・・。

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ササユリは光の中で見るのとはまた風情が少し違いますね。

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登りではまだ片方が咲いてなかった1茎に2輪の花がついた株でしたが、帰りには2輪とも花を咲かせていました。

葉も見事な覆輪です。

こんな個体が低山に咲いたらたちまち盗掘に遭いそうですが、標高差1100mを登って盗掘に来る人はさすがにいないでしょうね。山に登る人にそんな輩はいないと信じています。

帰りはカメラをザックに仕舞い込んだというS君もこの花を見て、ザックからまたカメラを出したようです。

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ピンクの少し淡い個体ですが、後姿が抜群に美しい・・・

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登りの時とは光の加減が変わったので、これはまたこれで良いものですね。

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前日に覚えたばかりのライブビュー撮影で、ササユリを画面の片方に置いてピント合わせします。

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美人三姉妹は帰りも健在でした。

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朝方蕾だった花は半分開いていました。

こんな姿もまた美しい・・・

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梅ヶ市分岐を14時48分通過します。

下りも1~2度休憩を取りながら下りましたが、長時間の歩行の時には最後に足がかなり疲れることが多いのですが、靴を脱いでの休憩のせいか、この日は足の疲れもなく下山できました。

ただ、後5分~10分で下山と言う頃になって、足のほうからパカパカと言う音が聞こえるので、どうしたかと思ったら、なんと登山靴のソウルが半分近くはがれていました。

Mベルで3年ほど前に買った登山靴ですが、歩いている最中にはがれるなんてとびっくりしました。

S君曰く「命を預ける道具はMベルでは買わないほうがいいよ」と・・。

確かに以前の靴はこちらからソウルがすり減ったので張り替えに出したことはありますが、歩いている最中にはがれるなんてことはなかったです。

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ともあれ、登山口には16時40分には下山できました。

S君の絶妙なペースと休憩の取り方のおかげで、久しぶりの山歩きにもかかわらず何の疲れもなく下山できて良かったです。標高差1100mを(実際は1200mはあるかな?)登りますが、岩歩きの多い東赤石ほどは疲れないというのも発見でした。

登山口ではPさんが用意してくれた冷たいコーヒーで喉を潤してから帰途に就きました。

温泉セットはもちろん用意してあったので、高速に乗る前に帰りの道沿いの温泉で汗を流し手から帰宅しましたが、それほど遅くもなりませんでした。

夜は冷えたビールを呑みほした後、爆睡したのは言うまでもありません。

15年も前から、いつかは登ろうと思っていた堂ヶ森でしたが、また一つ夢が叶いました。

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