初めての善通寺五岳縦走、その4、噂の急登を登る
いよいよ我拝師山の東斜面を登りにかかりますが、歩き始めはいたって普通の登山道でした。
それが数分も登ると、斜面の傾斜がきつくなってきます。
↑トラロープで通行止めにしてあるのは昔の登山道のようで、このコースが12年ほど前に切り開かれたときは東斜面をほぼ直登していると聞いていました。ロープを持ってないとずるずる滑るような登山道だったとか・・・しかし今ではかなり整備されていると聞いてもいましたが、なるほどジグザグをちゃんと切ってあって、まずまず整備されたルートだと思いました。
大坂峠の標高が30mちょっとでそこから標高差450mもある山頂に一気に登るのかと思いきや、Sさんの話では展望所があって、そこで休憩できるそうで、やれやれと思いました。ところがSさんの次の言葉は「展望所までたどり着けるかな?」となんとも不安になりそうな言葉・・。
まぁ、ここまで来たら登るっきゃないわな~。
それに、このコースの正念場は我拝師山の登りで、それ以外の登りは大したことないんだから、これさえ登れば後は惰性で歩くようなものです(^_^;
登りが急なのと、すぐ後ろをMさんやSさんがぴったりついてこられるので、あまり撮影する機会もなく、黙々と登ります。気温の低い日でもさすがに登っていると汗が出てきました。
どれぐらい登ったかを確かめるために、時々後ろを振り返って筆ノ山と現在地の高さを比べます。
この時点ではまだ筆ノ山の高さに達してませんね。
勾配がますますきつくなって「この傾斜は30度はあるんじゃないかな?」とMさんに言うと「40度以上はありそう」とMさん。やっぱりね・・・。(^_^;
とにかく、目の前に急斜面がたちはだかっているという感じで圧迫感が相当あります。
再び振り返ると、筆ノ山と高さがそう変わらなくなりました。
ってことは標高300mほどまで登ってきたのかな?
登山道のジグザグが北斜面側まで来た時、岩場にツララが見えました。
標高400m程度の里山で見るものとは思えないほど立派なツララです。我拝師山の北斜面には岩場が見えますが、どうやらその岩場辺りに差し掛かったようです。
と言っても、道はまたジグザグを切って南側に向かうので、岩場を歩くわけではありません。
木に掴まったりしながら、なおも急斜面を登ります。
Sさんにお尋ねしたところ、展望台というのは山の北側にあるそうで、ジグザグを切った道が北斜面のほうに来るたびに「展望所はまだ?」と期待しながら登ります。
見上げるとまだ急傾斜の斜面が見えています。
すぐ下には後続の人たちが登ってきますが、どうやら最後尾に香色山で撮影をしたもらった二人組の男性の方が登ってきています。
道が急なのと狭いのとで交わすところがななかなか見つかりませんでしたが、結局、展望所の少し下で、この方たちに追い越していただきました。
11時59分、待望の展望所に着きました。
道標には「休憩所」と書いてありました。
11時28分に登り始めたので、ここまでに30分かかっています。
とはいえ、30分で標高差300mを登ってきたのだから、頑張ったほうですね。
何しろ冬場の歩きは花も何もなくて、休憩代わりに撮影というわけにもいきません。
この場所は北東方面の展望が一望出来て、瀬戸大橋や多度津方面がばっちり見えます。双眼鏡を持っていたら、自宅も見えたかもしれません(^_^;
5分ほど短い休憩を取った後、再び山頂目指します。
でも、嬉しいことに、この展望所から上は傾斜がなだらかになっていました。
我拝師山の東斜面を北から眺めると、ある場所から上は傾斜がそれほどでもないのが見えますが、展望所はその境目に位置していたようです。
今度はBさん夫婦やSさんがトップを歩きます。
香川の里山に多いヤブコウジが可愛い実をつけていたので撮影します。
傾斜が緩やかになったので、やっとこさ撮影しやすくなりました。
私たちが(というか私が)遅いので、Sさんたちがまたまた途中で待っていてくれました。
この程度の傾斜なら圧迫感もないですね。
讃岐の里山に多い山容で、途中までは急坂ですが山頂付近はやや平らな山が多いですが、この我拝師山も同じ形をしています。
見覚えのある山頂が見えてきました。
と言っても、私が以前登っていたころより、木が切られて明るくなっています。
先ほど追い越していかれた男性二人組もすでに休憩されていました。
結局、この方たちはここから引き返されたようです。
山頂到着は12時24分。
休憩を含めて1時間足らずで登ってきたわけです。
標高差450mあるので、それでも上出来だと思いました。
それにしても、以前の山頂に比べるとずいぶん整備されたようですね。以前は山頂から北側はちょっとした藪になっていて、展望もあまりなかったと思いましたが・・。
北側が開けた展望をバックにBさん。今回のパーティー中、いちばん若手です。(たぶん)
山頂には三角点もあって、這いつくばって熱心に撮影されるMさん。
山頂ではちょうどお昼時だったので、ここでカップ麺を作ってお昼にしました。
これだけの標高差を登ったり下ったりするのですから、お腹も空きます。
前夜に降ったらしい雪を見ながら、12時50分過ぎ、我拝師山山頂を出発します。
今登ってきた登りが、この日のメインだし、これを過ぎれば後は大したことありませんから、ここからは気が楽です。それにここから先の道は何年か前に縦走しているので、勝手がわかっています。
下りにかかったら、お日様が射してきて、途端に陽だまりハイクの雰囲気になってきました。
目の前には次に登る中山が見えていますが、中山の登りは大したことありません。
陽射しの中を下られるGさんとBさん。
普段はヤブ漕ぎされるだけあって、お二人とも体力抜群です。
眼下に何やら青いものが見えてきたと思ったら、奥の院の屋根がブルーシートで覆われていたのでした。
修繕中なんでしょうかね。
奥ノ院への下りはほぼ岩場になります。
私はいつもこちらから登ったり下ったりしていたので、こちらのコースは勝手知ったる・・という感じですね。
青空が眩しいばかりですが、気温は低めで、私は休憩からずっとダウンを着こんだままです。
そろそろ捨身ヶ嶽が見えてくるころですね。
こんにちは。大変な強行軍だったようですね。お疲れ様でした。山頂でのカップ麺がさぞ美味しかったことと思います。
投稿: 多摩NTの住人 | 2018-02-02 07:43
懐かしくて自分の記録も見てみました。
「ものすごい急な坂の途中にある休憩所」と写真にコメントつけてました。
急斜面の記憶しかなかったのですが、ここからの展望写真を撮っていたので、展望は良かったのでしょうね・・・この時は休憩所の道標はしゃんと立てってました(*^^*)
登っていると、下山の方とすれ違って、落ちそう・・・と思いました。
先日の小豆島の記事も拝見させていただいて、また行きたくなりました。
(いってみたいと思っていた大嶽に挑戦してみたいです)
投稿: どんぐり | 2018-02-02 22:08
多摩NTの住人様、こんばんは。
そうですね、他の場所はどうでもなかったのですが、この山の登りだけは
恐れおののいてました(^_^;
皆で登ったおかげで何とか登れてよかったですが、一人では絶対登れなかったと
思います。
ハードな歩きの後はカップ麺も美味しいですね。
投稿: keitann | 2018-02-02 22:47
どんぐりさん、こんばんは。
やはり記録を取ってらっしゃいますか。
私も昔は撮った写真に言葉を添えてアルバムに貼っていましたよ。
今はこうしてブログを残しているおかげで、いつでも好きな時に山の記録を振り返る
事ができて便利ですね。
私は途中に休憩場所があるとは知らなかったのですが、この休憩所があって良かったです。
山頂まで一気に登っていたら、途中で足が止まりそうになっていたかも・・・
そうですか、あの道標はどんぐりさんが登られたときにはしゃんと立っていたんですね。
今回歩いてみて、10年ほど前までの道よりは歩く人が多くなって、道がこなれてきたというか急坂は急坂でもジグザグが切ってあって、まだ歩きやすいと感じました。
拙い記事を読んでいただいて、また登りたくなったのなら、嬉しい限りです。
私も次回は大嶽と碁石山をセットで登りたいですね。
投稿: keitann | 2018-02-02 22:54