岡山の佐伯天神山に登る、その1、吉井川を眺めながら
2月24日は岡山にセツブンソウを見に行くことになっていたのですが、それだけでは時間も持て余すし勿体ないので、セツブンソウのお花見はいつもどこかの山とセットで行くことにしています。
以前は毛無山など雪山とセットで行ったことも何度かありますが、この週末は気温が急上昇するので雪崩注意報が出ていることもあるし、早朝から出かけるのも大変なので、セツブンソウ自生地からそう離れていない佐伯天神山に登ることになりました。二年ほど前に和気アルプスに登った時から、佐伯天神山は気にかかっていた山でした。
↑佐伯天神山から見下ろす吉井川はゆったりと水量も多く、四国の山から見下ろす川とは趣が違い、以前、和気アルプスから眺めた風景も印象に残っていました。
今回は黄砂なのかPM2.5なのか風景も霞んでいたのが残念でしたが、低山歩きにもってこいの陽気となりました。
当日24日は坂出の某所に7時集合です。
昼間の気温が上がるとの予報だったので、ノーマルタイヤの私の車でも大丈夫そうなので私が車出しを担当しますが、この日は朝は冷え込んだようです。その後、瀬戸大橋も順調に渡り、山陽道に乗ったところで吉備SAで岡山の山仲間Yさんを待ち合わせの手はずです。吉備SAに入ったら、すぐにYさんが私たちを見つけてくれて無事合流できました。ここしばらく吉備SAには立ち寄ってなかったのですが、いつの間にか施設が新しくなっていて洒落たSAになっていました。
SAでは朝用とお昼用、計3個のおむすびを調達します。
コーヒーも飲んだところで、和気インターに向かって出発です。和気インターを下りたら、後は国道374号を一路北へと走ります。佐伯天神山の登山口までは30分程度でしょうか。
途中、Pさんが岡山の分県ガイドをコピーしてくれるというので、コンビニに立ち寄りました。
↑コンビニからは2016年2月7日に登った和気アルプスが良く見えているので撮影してみました。
正面に見えているのが和気富士で、去年の4月初めに岡山に花散策に行く途中にもミツバツツジが綺麗に咲いているのが車からよく見えたので、急遽登った山でもあります。
吉井川沿いに走って登山口近くまで来たのですが、前日に検索していて読んだ記事では登山口周辺には駐車しないほうが良いこと、駐車するなら近くに河本コミュニティハウスというところがあるのでそこに駐車すれば良いということだけ、頭に入れていました。なので、コミュニティハウスらしきところを探しながら付近を車で走っていると、Rさんがそれらしいところを見つけてくれました。
↑河本コミュニティハウスには8時50分ごろには着いたでしょうか。この時点では先客の車は一台もいなくて、私たちが一番乗りという感じでした。山の用意をして、と言ってもこの日はソックスを山用のに履き替えて帽子をかぶるだけですが、出発したのは8時58分でした。
コミュニティハウスから正面に今から登る佐伯天神山がばっちり見えています。
この時はわかってなかったのですが、正面に見えているのが本丸跡があるピークで、奥に見えているのが天神山の山頂です。
PさんとYさんは早くも前のほうを歩いています。
この辺りは内陸部で朝晩は冷え込むらしく、出発時の気温は車の温度計で1℃でした。
寒いのでしっかり着こんで歩きます。
喉かな田舎道を登山口目指して歩いていきます。
やがて、国道374号沿いに歩き始めると吉井川の水面と右岸沿いの山が見えてきました。
香川の川と違い水量が多いですね。
もうちょっとで登山口のある天石門別神社です。
神社には9時2分到着ですから、コミュニティハウスから登山口までは徒歩4~5分の距離です。
備前焼の産地が近いからか、狛犬は備前焼の狛犬です。
本来なら、狛犬は一対祀られているはずですが、どういうわけかもう片方には文人の像が・・・
これも備前焼ですが、調べたら和気清麻呂像のようです。
で、和気清麻呂公の足元にイノシシが?これも調べてみると和気清麻呂公とイノシシは縁があるんですね。
この時は何もわからず、ただただお参りを済ませました。
お参りを済ませたら、神社裏手にある登山口へ。
ここは河本登山口というようです。
9時5分、登山口を出発します。
登り始めはいきなりの急登から始まるので、驚きました。
なおも急登が続きます。
その前の週に白鳥アルプスを歩いていたので、特に堪えるということはなかったですが、しばらく歩いてない人にはちょっときついかも・・・。
登り始めて5分も経たないうちに岩場になってきてロープまで見えています。
Yさんはかなり以前にこの佐伯天神山に登られているそうですが、まだまだ急登が続くとか・・・。
私が岩場を登ったところで、最後尾のRさんが続いて登ってきます。
この岩場を登ったら、早くも眼下に吉井川が見えてきました。
もう100m近く登ったでしょうか?
なおも岩尾根を登りますが、ずっと急な登りが続くので、歩き始めは寒かったのが汗ばむようになりました。どこか適当なところで衣服調整しなければ・・
この尾根はたぶん下から眺めた尾根だと思います。
登山道沿いにモチツツジが出てきました。
一週前に登った白鳥アププスでもモチツツジをいやというほど見かけましたが、岡山で旭川以東にはモチツツジが分布しています。東西で分布が分かれているのなんて、モチツツジはほんとにおもしろい植物ですね。香川でも私が住んでいる辺りには見られないのに、高松に行くと自生しているのです。
身近に分布の違いをまざまざとみることができて興味深いですが、いったい分布の有無の決め手は何なのでしょうね。
9時23分、見張り所という道標のある場所までやってきました。
なるほど、ここからは周囲が良く見渡せて、昔この山にあった山城の格好の見張り台だったに違いありません。
この後も、尾根には岩が次々と現れます。
急峻と言える登りです。
keitann様 こんにちは
この山を地図で探して、今回のルートを地図上で追ってみました。
なるほど川の流れは緩やかですね。
このままゆったりと流れて、海岸に注ぎ込むのでしょうか。
登山口の標高が40m足らずですから、山頂まではしっかりと急傾斜の尾根歩きがありますね。
備前焼の狛犬とは珍しいものを見させていただきました。
投稿: ぶちょうほう | 2018-03-21 12:39
ぶちょうほう様、こんばんは。
岡山にはセツブンソウの自生地が数か所ありますので、そのどこかに山登りとセットで
訪れています。
岡山は低山が多く、そうでなければ鳥取との県境の雪山とセットになるのですが、
そうなると、山登りも大変だし距離的にも離れているので、セツブンソウ自生地からさほど
遠くない里山とセットになることが多いです。
吉井川は岡山の東部を流れていて、なかなか風格のある良い川だと思います。
つい先週は岡山の津山を訪れたのですが、ここでも吉井川がゆったりと流れていました。
四国は山が険しいのでどの川も急流になりますが、中国地方は山も低いし、丘のような
起伏の少ない山が多いので、川もゆったりと流れるんでしょうね。
吉井川の河口はまだ見たことがないですが、地図で見る限りはゆったりと海に流れ込んで
いるように見えます。この辺りは備前焼の産地も近いので、備前焼の狛犬も頷けました。
投稿: keitann | 2018-03-21 23:01