サガリハゲに南から這い上がる、その5、急登に喘ぐ
1449mの切禿からはいったん下りになります。
あ…、また登らないといけないのに、どこまで下るんだろう?勿体ない・・・
GさんとBさんの行く手に聳えているのがサガリハゲの手前のコブ。
ほんとのサガリハゲはそのまだ向こうにあるらしいです。
う~~ん、なかなか手強いですね。
後ろを振り返ると、1449m峰から下っている尾根に、いろいろな木の葉が・・・
紅葉した木々の向こうに見えているのは矢筈山から黒笠山へと伸びる稜線でした、
これもコハウチワカエデかな?
黄色いシロモジはこの辺りではすでにほぼ落葉していました。
いよいよサガリハゲへの登りが始まったかと思ったら・・・
またまた下ります。
一体、どこまで下るんでしょう?
それにしても、このコースはブナの大木、ミズナラの大木が多くて見ごたえがあります。
この辺りまで来たら、困ったことにスマホが急に充電切れになって電源が落ちました。やばい…ログを取っているのにログが途切れるので、慌ててザックからモバイルバッテリーを出して、スマホに繋ぎます。
今度こそ急登が始まったようです。
何かを掴まなければ登れないような状態です。
ここにもアオハダの赤い実。検索したらこの果実を食べてみた方がいるようで、「苦い」とありました。その前に毒性はないのかしらん?
見た目は美味しそうなんですけどね。
樹に間から時おり見えるのは黒笠山。
私は登ったことがないのですが、Mさんの折り紙つきです。
見上げると、標高1500から上は落葉した木が多いですね。
紅葉の盛りは、この頃は標高1000m~1400mだったようです。
Gさん夫婦とは、この時はそれほど離れていなかったのですが、それなのに二人ともかなり上のほうに見えます。
それだけ勾配が急だということです。
道はないので、自分で登りやすいところを登っていきます。
見事に赤く染まっています。
これは真っ赤に燃えたドウダン・・
いろいろな色が混ざっています。
ブナが数本固まって生えているところも美しく染まってます。
ブナの褐色とシロモジの黄色。
時折、大木が出てきます。
前の3人はすいすい登られますが、私はなかなか足が上がらず困ります。
西側のカエデの紅葉が見事で、急坂を登りながらも視線はついついそちらへ・・・
ぁ・…いったいいつまでこの急坂が続くんだか?
前の3人は大岩の手前で、私たちを待ってくださってるのですが、これがなかなか追いつけないのでした。じっとしていると、後ろへ転がりそうな急坂で、ストックもきかないので、小さなササを掴んで登るよりありません。
Gさんがあと90mほど登ったら(垂直距離で)少し平らになるので、頑張ってそこまで登って休憩にしましょうとの提案。
しんどいけど、仕方ないか・・・・
南には天狗塚や牛ノ背が木々の間から姿をの祖かせています。
この急登のコースのすぐ西側の紅葉はカエデが固まって生えていて、これがなかなか見事でした。
かなり上のほうで待ってくださってるGさん。
あのあたりまで行ったら、少し平坦になってるのかしらん??
そろそろお腹も空いたし、休憩したいのですが・・・
体はしんどいのですが、ブナの紅葉に目がくぎ付けです。
ようやく先ほどの岩場の上に差し掛かりました。
それでも、まだ急坂が続きます。
いったい、いつまで続くんだか?
急坂が少しマシになったので、佇んで眺めると、ナナカマドの果実が見えました。
葉はもう枯れかけていますね。
四国のナナカマドはちゃんと紅葉したのかな?
ここまで来たら、剣山と次郎笈が姿を現しました。
思ったより近く見えますね。
それまでの急登がやっとこさで、普通の登りになりました。
やれやれ・・・
あの赤い実は?
果実が上を向いて生っているのでおそらくヤマボウシですね。
ズームして撮影したら、やはりヤマボウシでした。
12時48分、少し平坦な場所に出たので、ここで休憩となりました。
約80分ほど、急登であえいだことになります。
各自、お昼にしますが、この先もまだ登りが待っているので、私はおむすびを一つだけお腹に入れました。コーヒーを飲んでる時間はなさそうです。この日は5人分のレギュラーコーヒー持参だったのですが・・・
13時18分、今度こそサガリハゲ目指して登り始めます。
先ほどまでの急登は影を潜めたようで、ほっとしました。
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