7月末の石鎚にネットのお仲間を案内する、その3、ミヤマアキノキリンソウ
休憩では十分に水分補給をします。
いくら涼しいとはいえ、山登りでは大量の汗をかきますから、意識してポカリ等を摂らなければいけません。
この休憩場所では石鎚の姿が良く見えてきて、遠来のお客様を案内するにはもってこいの天候になりつつあります。
↑そろそろ出発しようと思っていたとき、1組の登山者の方が目の前を通られました。
何気なくその方たちをみていたのですが、女性の帽子に目が釘付けになりました。
帽子に大きなトンボが泊まってる!…と思ったら、そのトンボは作り物のトンボでした。
山仲間の方の掲示板で最近、「オニヤンマ君」なるものが話題になっていて、オニヤンマの模型?を身に着けているとブヨやアブなどが寄ってこないということらしいです。
でも本物の??オニヤンマの君を見たのは初めてなので、撮影させてもらいました。
バックに石鎚が入るところが絶妙の場所での出会いでしたね。
9時20分ごろ、再び歩き始めました。
この辺りはまだ緩やかな坂ですが、それでもそろそろ登りになってきます。
去年の花散策で、この辺りから中津明神山が見えたのですが、今回も見えましたよ。
台形の山の形と、山頂にあるレーダードームが良い目印になります。
道沿いに今度はタカネオトギリが見えてきました。
シベが目立っていて、これだけはすぐにわかります。
振り返ると、登山口の土小屋が見えています。
建物は今はモンベルのお店になっていて、その後ろの山が岩黒山になります。
岩黒山にはまだ少しガスが残っているようです。
もう少し進んだところからは、筒上山も見えてきました。
道端に今度はフクオウソウが出てきましたが、花にはまだ早いですね。
これも8月のお盆頃でないと咲いてないようです。
早くも真っ赤に紅葉したナナカマドが青空に映えます。
ナナカマドの果実も豊作みたい・・・・
緩やかに登っていく登山道です。
今度は高知の鳥形山まで見えてきました。
先ほどから白い花が目についていたクロヅルの赤い翼果が出てきました。
クロヅルって花に慣れてない人にはこの赤い翼果の方が目につきます。
私も最初は綺麗な赤い花だな~と思っていたら、実際は翼果だったと気づいたのが10年ちょっと前の話です。
↑ササにとまったトンボ。
那須や白山でもトンボをよく見かけましたが、そうしてみると石鎚でも秋が近いようです。
南の方角には、向かって右から筒上、手箱、岩黒とすべての山が見えてきました。
登山道の正面に石鎚が良く見えます。
この日は人も少なく、展望もばっちりで、良い日に石鎚に来られたものだと感謝します。
ミヤマアキノキリンソウがここ石鎚でも咲いてましたよ。
1週間前に白山で眺めたばかりでしたが、やはり四国の高山にも早い秋が到来してますね。
登山道で咲いていると、嬉しくなる花です。
尾根を西から東に乗っ越すと途端に木陰に入って、涼しい風が吹き抜けました。
涼しい・・・・・
四国の山の涼しさをしみじみと感じました。
白山では登り始めが樹林の中で暑かったのですが、石鎚の土小屋ルートは最初から標高1500mを歩くくのと木陰の道が続くので、ほんとに暑さ知らずです。
↑西条方面の海岸線や工場などが見えてきました。
展望の良い日に行き当たったようです。
先ほどから石鎚の上の方に小屋らしきのが見えていたのですが、私はてっきり二ノ鎖小屋だと思い込んでいました。しかし、ここまで来て眺めてみると、二ノ鎖小屋と思い込んでいたのは弥山の山頂小屋でした。
石鎚には三つの峰があり、向かって左から南尖峰、天狗岳、弥山と見えているようです。
弥山のちょっと下に見えているのが二ノ鎖小屋ですね。
↑石鎚の全体像です。
去年、山仲間に教えていただいたフガクスズムシソウの場所までやってきました。
どうやら花の咲き残りのようなものが見えました。
見ごろはこの分だと7月10日頃でしょうか。
そして、この辺りから石鎚の花場に差し掛かったようで、Bさんからハガクレツリフネが咲いていることを教えていただきました。
よそからおいでになった人に先に見つけていただいて恐縮しました(^^;)
これも四国特有の花みたいなものですから、しっかり撮影して行っていただきたいですね。
↑成就社とその向こうに海が見えてきました。
石鎚は意外と海が近い山です。
道沿いには次々と花が現われてきました。
ピンクのシモツケソウと水色のヤマアジサイ
これも初々しいタマガワホトトギス
これはツルギハナウドのようです。
歩きはじめから咲き終わりの姿が出てきて、Bさんがしきりと気にされていたバライチゴの花がここにきて綺麗に咲いています。
これも比較的高山で見るイチゴですね。
↑撮影に余念のないBさん
2キロ近い重いカメラをぶら下げて、背中には10㎏ほどのザックでしょうか。
とても私より9歳年上になられるとは思えません。
keitann様 こんにちは
歩くスピードを加減していただいて、なんとか付いて行けてます。
標高もそこそこあり、涼しい木陰の巻き道を歩いていながら「暑い!」なんて言ったらバチが当たりますね。
久しぶりに山に入ったので、「暑く」感じた罰当たりものでした。
この記事中では何といっても石鎚頂上付近の岩峰に迫力を感じました。
そのほかに、見たいと思っていたフガクスズムシソウに出逢えたことは大きな喜びでした。
また四国に固有種のシコクフウロのこじんまりした可愛い花姿も忘れ難いものでした。
投稿: ぶちょうほう | 2021-08-18 11:12
ぶちょうほう様、こんにちは。
私の歩くスピードはたいていはあんなものです。
撮影しながら歩くということもありますが、今は息が上がるようなスピードで
歩いたりすることはほとんどありません。皆とお花足しながら歩けるスピードです。
暑さに関しては、あの日の石鎚はとても涼しかったと思います。
その前に登った那須岳や白山はもっと暑かったですから。
7月に登った東赤石方面はもっと暑かったので、そのおかげで耐暑訓練になったようです。
暑さはある程度、慣れることが必要ですね。
石鎚の山頂小屋があの場所であの位置に見えているのは私も初めて気づきました。
フガクスズムシソウに偶然とはいえ、出会うことができて良かったです。
四国ではほかにも剣山方面や瓶ヶ森でも咲くそうですが、私もまだ綺麗に咲いている
のは見ていません。
来年は良い時期に見てみたいです。
シコクフウロも石鎚ではまだたくさん見られますね。
投稿: keitann | 2021-08-18 17:56