思い出のシュウカイドウ
3週間ほど前に、中庭にシュウカイドウの葉っぱが出ているのを確認した。
シュウカイドウは思い入れのある花で、以前から庭に咲かせたいと思っていた。
ところが人に聞いた話では、街中では暑さが厳しいので、なかなか育たないという。
思い切ってサカタから株を取り寄せたのが2003年の秋だったか?
大事に鉢に植えた株は2004年秋になって可愛い花を咲かせた。
それからしばらく経った秋の一日、友人と山方面にドライブした。人里から少し奥に入った山道の傍らに、一軒の家が・・。周囲には見事なばかりのシュウカイドウの花。私が鉢でこじんまりと咲かせているのとは違い、草丈1mはあろうか。そのほかにも家の周囲には趣のある花々が咲いている。あまりに綺麗なので、車をとめて、デジカメで撮影させてもらっていたら、家の中から老夫婦が出てこられた。
「何をしているんですか?」と尋ねられて「シュウカイドウがあまりに見事なので写真に撮らせてください」と言ったら、「これは幾らでも増えて困っているから、好きなだけ持っていきなさい」と仰る。最初は辞退したけど、あまりに勧められて、少しいただくことにした。
その山里の老夫婦の家に咲いていたシュウカイドウがこの画像。
「幾らでも増える花だから、言ってくれれば、差し上げるんだけど、中には黙ってとっていく人もいて、それは気分が悪いですよ」とも。
いただいたシュウカイドウは帰宅後すぐに中庭の木陰に植えつけた。
なんとか活着してくれて、秋中、中庭をい彩ってくれた。
冬の間は地上部がすっかり消えて、春にまた出てきてくれるか心配だったが、何のことはない、居年よりもまだ株が増えて、10本あまりの芽が出てきたよ。
ムカゴで増えるというから落ちたムカゴか種が発芽したのかな?
そして、これは一週間ほど前に気がついたんだけど、水色のオダマキのポットにもシュウアイドウの芽が出てきたよ。
そういえば、去年の秋にシュウカイドウの種だかムカゴだかをこのポットにばら撒いたような記憶が・・。
それにしても人様にいただいた花はこうして芽が出るたび、花が咲くたびに、その人を偲ぶものだね~。
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