2005年、野山の花ベスト100、7月③
ハクサンイチゲは学生時代にも名前を知っていた数少ない山の花だ。本州の高山ではさほど珍しくはないだろうけど、四国の山では見ることが出来ないだけに、懐かしさと憧れが募る。真っ白な花びら(ガクヘン)に黄色い花芯という姿に、高貴さと可憐さの両方を感じるのは私だけだろうか?仙丈では海抜2500m辺りから見ることが出来た。画像の株は山頂の少し手前で咲いていたもの。白く見えているのは藪沢カールに残った雪渓だろうか。
これも名前を知っていた山の花、シナノキンバイ。花はそれほど数多くはつけないが、キンバイの仲間では大振りの見ごたえのある花を咲かせる。藪沢新道にて。
話に聞いていたオヤマノエンドウ。意識して見たのは初めてだろう。山頂近くでは白い花と黄色い花が多い中で、この紫色はいい彩だ。
イワウメ、オヤマノエンドウ、ミヤマキンバイのお花畑。どの花も岩場に張り付くように咲いている。こんな過酷な環境でこれほど可愛い花が咲くのが信じられない。このときもガスがかかっていたが、根から吸い上げる水分よりも、ガスから多くの水分を補給しているのではないだろうか?
やはりピーク直下のガレ場でたくましく咲くキバナシャクナゲ。キバナシャクナゲとも30年ぶりの対面。
keitann様
「ハイライト」というに相応しい花が並びましたね。
仙丈岳のカールもおそらく今から50年程前にはもっと草花は密生していたことでしょうね。
ややガスっていますが、このときに雷鳥は見られませんでしたでしょうか。
オヤマノエンドウとコケモモ、とりわけコケモモのピンクが美しいですね。
投稿: ぶちょうほう | 2005-12-23 15:33
雷鳥はこの日は見られなかったのですが(代りに岩ひばりを見ました)翌日、下山する途中で見ました。ガスの中だったのと、稜線から5mほど離れたところにいたのとで、ぼけてしまってわかりにくいですが、画像も一応撮影しています。雛を抱いていたのか、じっとしていて5分ほども動くことはありませんでした。
この回の花は岩場で撮影したものが多く、自分としては結構好きな画像が撮れたと思っています。勿論青空のもとで撮影出来れば良かったのでしょうが、山はたいていはこんな風にガスっていることのほうが多いでしょうから、ごく普通の姿を見られたと言うことでしょうね。梅雨明け前だったので、雨に降られることもなくこれだけ撮影出来れば満足です。
投稿: keitann | 2005-12-23 18:22