2005年、野山の花ベスト100,7月④
四国では見られない花をたった一度の山行でこんなにも見られたのは、ほんとに幸運だった。7月10日頃という季節は高嶺の花を見るには時期が早すぎるかと思ったが、そそ心配は杞憂に終わり、まさに高山のお花見山行となった。
小仙丈からの下りで見かけたツマトリソウ。剣山でも見たことはあるが、こんな風に岩場で清冽に咲いているのを見たのは初めて。花弁の縁がほんのりピンクに染まり、小さい花だけど、そこはかとない色気を感じる。
ベル型の花も数種類見かけたが、これはこのとき初めて見たイワヒゲ。先輩のOさんが名前を教えてくださった。葉っぱはまるでヒバか何かの葉のようだ。
これもハクサンイチゲばかりのように見えるが、中央付近にイワベンケイが見える。
海抜2500付近からピークにいたるまで、あちこちで可愛い濃ピンクの花を咲かせていたコイワカガミ。茎も濃い赤でそれがまたアクセントになっている。
これも草本ではなく木本のようだと思ったら、ツツジ科らしい。イワウメやコケモモも木本だ。初めて見たミネズオウ。ヤクの色がピンクで愛らしい。
こんにちは、三太郎です。
私は福島県の東吾妻山周辺を時々歩くのですが、ゴゼンタチバナとツマトリソウがそこここに咲いています。
でも端がピンクのツマトリソウはまだ見たことないんですよ。地域性があるのかもね。
ツマトリソウは花弁が7枚なのが面白いですね。7枚の花びらというのは他に思いつきません。
投稿: 三太郎 | 2005-12-20 22:53
三太郎さん、こんにちは。
ツマトリソウの名の由来は花弁の先がピンクに縁取られることなのですね。調べて初めて知りました。
たまたま今夏見かけたのがピンクがかっていたので、どれもそうだと思ったら、検索してもほとんどが真っ白に見えるのが多いですね。ラッキーだったといえそうです。
二年前に剣山で見たツマトリソウの画像を確認してみたら、やはり花弁の先がほんのりとピンクでした。そして剣山で見たのは花弁が6裂していました。私の図鑑では雌しべと花弁の裂片の数が同じとありましたが、ほんとにそのとおりでした。
投稿: keitann | 2005-12-21 11:28
花弁が6枚のツマトリソウもあるんですね!
ツマトリソウと同じサクラソウ科のプリムラ・オウリキュラで花弁が7枚あるのを見つけました。
http://santaro.cocolog-nifty.com/note/2005/11/post_742c.html
我が家の鉢植えですが、オシベも7本あります。
投稿: 三太郎 | 2005-12-23 08:37
ツマトリソウは今まで二度しか見てないので、たまたま変わったものに行き当たったわけですね。
オーリキュラ拝見しました。ほんとに花弁が7枚ですね。うちのはどうだったかな?と見たら、ダブルばかりでした。タキイに去年の秋に注文したのが、ほとんどダブルで色も同じようなものばかりだったのです。来春には去年の秋に種まきしたオーリキュラが咲く予定なので、気をつけて見てみます。20株以上育っていたのに、夏の暑さでたった4株しか残らなかったんですよ。
花弁の数とシベの数は、今度からもちょっと確認したくなりますよね。
投稿: keitann | 2005-12-23 11:05
keitann様 これだけ美しい花を続けて見せていただけると、もう満足で、病み上がりの身体には良い保養となっています。
イワヒゲとミネズオウはツツジ科の木本ですが、このお方たちはずっとこのままの姿でもしかしたら縄文杉よりも昔からこの世に現れていたのではなかったか?
てな馬鹿なことを考えたりしている今日この頃。
クリンソウも大雑把で真っ直ぐで気持ちの良い花姿ですね。
七を基数としたものですか・・・・・
七人の侍・七つの子・ナナカマド・松嶋ナナ子、木の実ナナ・・・・・・・など思いつくままに。
投稿: ぶちょうほう | 2005-12-23 21:51
高山に咲いているこれらの花はほんとに可愛いです。山の花好きにはこれらの花はしみじみと眺めずにはおれません。
この花たちは仰る通り、太古の昔からここで雪がとけたら咲くと言う営みを続けてきたのだと思います。山ではたった2ヶ月ほどしかない短い夏を精一杯生きているのですね。
クリンソウは図鑑で見たら、うあはり草丈が40~80センチとありました。サクラソウの仲間では破格の大きさです。こんなに大型でこんなに派手な色ですから、さぞかし盗掘にも遭った事でしょうね。
七枚の花弁、そう言われれば、あまり思いつきませんね。
投稿: keitann | 2005-12-24 13:23