ベンガラの家並み
岡山の山間部は四国の山間部とはまた全然趣が違う。
四国の山は急峻なものが多く、林道もつけるのが大変なのだろう、離合もななまならいような細い道が多い。
しかし、山口をドライブしたときも秋に鯉が窪湿原付近を走ったときも、上下一車線ずつが確保された綺麗な道だ。中国地方の道は、山がなだらかなぶん、道も走りやすいなだらかな道が多い。
そんな山道をしばらく車でr登り、標高500mの中国山地の山間にある吹屋というベンガラで有名な家並みに立ち寄ってみた。
江戸時代末期から明治にかけてベンガラで栄えた町の家並みが保存されている。
平日でまだ雪がとけて間もないのか、観光客もほとんどおらず、異次元に迷い込んだような空間に、ベンガラで塗られた赤い家並みが並ぶ。
↑の土蔵もベンガラで塗られている。
先週見てきたばかりの引田のお醤油屋さんはまだベンガラが塗り立てでその色がまだ周囲の雰囲気に溶け込んでいない風だったが、さすがにここの建物は時代を経て、辺りの空気にしっくりと馴染んでいる。
資料館のようなtころに、古い物が展示されていた。この赤い粉がベンガラらしい(正確には赤色顔料の一種)左に少しだけ写っているロハと呼ばれるものがその原料らしい。
これはベンガラの町ではないけど、山には自然林が多く残されているようだった。
冬枯れの山々が好ましい。
keitann様 こんにちは
ベンガラの使われた壁や格子を見せて頂きました。
今までそういう見方をしてこなかったから、気がつかなかったのかもしれませんね。
古い家並みの残されているところではベンガラの使われたところは多かったかもしれません。
小生も身の回りでベンガラを利用した建物を探して見ましょう。
投稿: ぶちょうほう | 2006-02-19 18:19
ぶちょうほう様、こんばんは。
私がベンガラのことを知ったのもまだ3年ほど前のことです。ベンガラで検索すると岡山の吹屋のことが出てきて、それからずっと、吹屋に一度は行ってみたいと思っていたのでした。ですから、今回、セツブンソウ自生地を訪ねると決まったときも、近いこともあって、ここだけは是非寄りたいと思っていました。
秋には郡上八幡の民家を見てきましたが、各地に残る民家はその土地の風土に馴染んで、心惹かれます。
ベンガラ格子という言葉だけは以前から知っていましたが、ベンガラが壁などに塗られた顔料だったとは、それまで知らなかったのでした。
うちの母屋の北側の窓にも古い格子が残っていますがこれももしかすると「ベンガラだったのかも知れません。
投稿: keitann | 2006-02-19 22:45