キレンゲショウマ咲く剣山、その7、森
刀掛けの松からから一の森への巻き道はその大部分が森の中の道だ。
そして山道からははサワグルミやコメツガなどの樹高15m近くの大木を見ることができる。
南アルプスでもこんな大きい木々は滅多に見ることが出来ない。山の深い剣山ならではだろう。
途中のちょっとした岩場にナガバノコウヤボウキが早くも咲いていた。
山はすでに秋の花があちこちで見受けられるものだ。
特にナガバノコウヤボウキは普通のコウヤボウキよりも開花が早いそうだ。
西島からの尾根道でも時々咲いていたヒナノウスツボも咲いている。
地味な色合いで目につきにくいが、撮影の難しさも一級で私は今まで満足の行く画像が撮れたことがない。ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属。
しばらく逆コースを歩くと、5年前には見事に斜面を埋め尽くしていたキレンゲショウマ群生地に着く。しかし、谷側はまだましだが、山の斜面側は年々数が減って咲いている株はほとんど見られなかった。
ナガバノコウヤボウキが咲いている岩場には東赤石山で見かけたイヨノミツバイワガサの咲き後にそっくりだが、ここは阿波なのでイヨノ・・はつけないほうがいいのだろうか?
ミツバイワガサには違いないだろうと思う。
後方の小さい紫色の花は勿論ソバナ。
この岩場からもとの巻き道に戻る。
いつも昼休憩をすることにしている沢に丁度12時ごろ到着。ただしこのコースタイムは同じ場所を往復したり、撮影時間がかなり入っているのでコースタイムとして参考にはならない。
私は早朝5時半頃に食事したきりでかなり空腹だったので、ここでしっかり食べる。
ガスのせいで涼しく、持参の3本のお茶、コーヒーなどのペットボトルはちっとも減らない。
したがってここで沢の水をペットボトルに補充する必要もなかった。
ここにはオオヤマレンゲの木もあり、カニコウモリやテンニンソウののお花畑になっている。
大木も生えていて森といっても良いだろう。
カニコウモリの群生。
もっとたくさん群生している場所もあるが残念ながらガスが濃くて自然光では撮影出来ない。
派手な花ではないが群生しているとなかなか見応えがある。
午後からは台風の影響を受けて雨が降るだろうと予想していたので、一の森には行かず、尾根道経由で剣山ピークへと向かうことにする。
一の森からは展望がある日は剣山や次郎笈の絶好の眺めが得られるが、このガスでは登っても仕方がない。一の森ヒュッテ周囲のナンゴククガイソウもきっと咲き終わっているだろう。
こんばんは。
家にいながらにしてこの景色を眺められるのは有り難いですね。霧の感じがとても良いです。
投稿: 多摩NTの住人 | 2006-08-22 22:18
多摩の住人様、こんにちは。
こうやって見てみると、ガスのせいか涼しそうに見えますね。
いや、実際、涼しかったんですよ。
気温は20℃~25℃ぐらいだったでしょうか。歩いていても少しも暑さを感じないぐらいでしたから。ここは森が深いので、真夏にきてもひんやりしています。
ガスがかかった森は私も好きです。
投稿: keitann | 2006-08-23 10:23