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2006-10-07

梶ヶ森で秋を満喫、その7、ウメバチソウ

山頂は晴天ならば360度の大パノラマだそうだが、ちょっと残念なことに近くの展望はあっても雲がかかってうんと遠くまでは見えない。

下りは車道を下ろうということになり下り始める。

梶ヶ森山頂は今ではアンテナが立っているが、その昔、私が中学のとき登った写真ではアンテナは勿論なかった。その代わりガスに巻かれた画像になっていたはずだ。

下りかけたら、山頂までワンボックスカーで登ってきたご夫婦に話し掛けられた。「途中で会いませんでしたが、どちらから来られたんですか?」どうやら登山道があることをご存知ないらしい。結局、この日ほかに梶ヶ森に来ていた人でお会いしたのはこのご夫婦だけ。

Dsc00673

山荘の方からは山頂付近にウメバチソウが咲いているかも知れないと聞いていたが、登山道わきには咲いていなかった。それがアスファルトの車道を下っていると山頂直下にウメバチソウが咲いていた。Rさんの話では日当たりの良い草原のようなところに咲くと言う。私は野草店などでウメバチソウを見たことは何度かあるが、自生のものはこれが初めてだ。野草店でみたのより、花が大きいように思う。

ユキノシタ科ウメバチソウ属。ユキノシタ科というのはちょっと意外だった。

Dsc00675_2 笹と一緒に咲いている様子は、可憐ながらもなかなかたくましい花だということを窺わせる。

リンドウの花もやっぱり点々と咲いていて、まさに花散策。

Dsc00676_2 下りに歩いた車道は画像中で、白い車が走っている道。普段は山に登っていて車道を歩くのはあまり好きではないけど、ここは展望がすごくいいのと、曇りがちのお天気で風が爽やかに吹き抜けるのとで、とても気持ちがいい。因みにこの日の私は最初から最後まで半袖のTシャツでちょうど良かった。

Dsc00678_3 道路わきの岩肌にリンドウが咲いている。草原で咲いているのはそれでも草丈が20センチほどになっているのもあるが、岩肌のは草丈5センチなのに、花だけは同じ大きさの花だ。頭でっかちのところがとても可愛くて、ちょっと高山植物っぽい雰囲気。

Dsc00683_2 中にはこんなに花つきの良いリンドウもあって、環境によって花の姿も異なることが良くわかる。

Dsc00681_1 日当たりが良いので、アキノキリンソウも斜面に群生している。

遠くに見えるのが同行のRさん。

車道といったって、ほかに車など通らないので、道の真中を歩いたって平気。こんな気持ちのいい花散策も珍しい。

Dsc00686 車道沿いに2,3輪だけ咲いていたカワラナデシコ。こんなに標高の高い場所で見たのは初めてだ。亜高山らしく、草丈は15センチ足らず。

Dsc00687_2 ゆっくり歩いても30分足らずで、キャンプ場の車まで戻れた。

まだ1時50分なので、下る途中の梶ヶ森の水場に立ち寄ることにした山荘の少し上で車道からほんの少し樹林に入ると水場がある。山荘のまろやかなコーヒーはこの水で入れているのだろう。確か霊水と書いてあった。

樹林入り口でテンナンショウの実がそろそろ赤く色付いているのに出会う。

Dsc00688_3

水場付近の風景。オタカラコウがあちこちで咲いている。4年前、ここでトリカブトを見た記憶がある。

登山道は山荘の裏を通ってこの水場を通過しているのだ。

Dsc00694_1 奥のほうに何か青い花が咲いている。シコクブシだろうか?

近寄ってみるとアサマリンドウだった。しかし、樹林の陰になる場所なので、花が開いてない。

Dsc00692_1 直ぐそばの繁みにシコクブシが咲いていた。車道のそばで見たのはピンクだったが、こちらは普通の色をしている。

Dsc00697_1 車道わきではこんなバラも咲いていた。

モリイバラというのだろうか?私はバラは門外漢なので、山で咲くノバラはタカネイバラぐらいしかわからない。標高1200で咲いているのだから、普通のノバラではないだろうし、葉も普通のノバラより小さい。

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コメント

こんにちは。
あちらこちらを散策されて秋を満喫されているご様子。keitannさんのバイタリティーに脱帽です。ウメバチソウのパッチリした表情が良いですね。一度実物を見たいと思っています。

keitannさんが、ウメバチソウをはじめて見たなんて、意外でした。でも、まだまだ会えない花がたくさん残っているほうが、楽しみですよね。
リンドウの、なんてきれいな事!
アキノキリンソウといえば、昨日、JAセンターの花売り場で、たった一株が580円でした。山ではポピュラーなこんな花までも売り物にするなんて。大文字草が340円って、この差はなんなんでしょう??

お盆休みの頃に、八方尾根よく行くんですが、リフトに揺られるその足元にず~っと、ウメバチソウが咲いてます。
けっこう日当たりいいとこ好きですね、これは。
最近は写真も撮らなくなっちゃって、、、
そちらでは少ないんでしょうかねえ?

多摩NTの住人様、こんばんは。
今まで9月から10月にかけてはいろいろな行事や用事で忙殺されて、あまり山に行けなかったんです。
それがだんだん改善されて今年は少し余裕があったので、積極的に出てみました。(いつものこと??)
11月初めには上京の予定も入ってますよ。
ウメバチソウ、あちこちの掲示板で見せていただくのですが、実物は初めてだったので、少なからず感激しましたね~。


noiさん、こんばんは。
↑にも書いたような事情で、秋はそれほど山歩きが出来にくかったんですね。
運動会、敬老会、お彼岸、秋祭りなど秋は行事が多くないですか?地域に密着した暮らしをしているので、いろいろな行事には家を留守にするわけにはいかないのです。こういうときは核家族の人が羨ましいですよ。
ウメバチソウは初めてでしたが、他にもオミナエシなども今年初めて見たんですよ。今回のミカエリソウもお初でした。
まだまだ見てない、そして見てみたい花があるって幸せな事ですよね。
アキノキリンソウまで最近は売ってるんですか?
びっくりしました。

加納さん、こんばんは。
北アルプスの八方尾根では8月にすでにウメバチソウが咲いているんですね。
ウメバチソウって日当たりの良いのを好む一方である程度の水気を必要とするようですね。
つまり高度があって湿原に近い状態で日照も好むとなれば、結構、生育条件が限られますね。
愛媛の標高1000mの高原に咲くのは知っていたのですが、今回は咲くと知らずに出向いて運良く会えたので、思いがけない喜びでした。
イワウメは続けて二年見てますから、それほど珍しいという感じはしなかったですが、ウメバチソウのほうが珍しく思ってしまいました。

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