花と雪渓の北アルプスへ、その15、山旅の終わり
高い山に登ると夏から春までさかのぼることができるので、とても中身の濃い山旅になります。7月の末にもなって桜が咲いているなんて、山登りする人でないと信じてもらえないでしょうね。
ずいぶんと標高の高い場所でも見かけたヤグルマソウですが、ここではすでに花が咲いています。
あまり綺麗とはいえない花でも、大きな葉っぱはずいぶん目立つし存在感があります。
登りでも見かけたニッコウキスゲですが、下りでは草むらの中にもう少し咲いていました。
タテヤマウツボグサというものでしょうか。四国で見かけるウツボグサとはちょっと違うようです。綺麗な紫色をしていました。
花は終わっていますが、四国では見たことがないベニバナイチヤクソウが咲いています。
周囲の葉っぱはマイヅルソウの葉っぱ。
12時30分、わさび平の小屋に着きました。沢の水で冷やした果物があまりにも美味しそうなので、ついついりんごをひとつ買って丸かじりです。
水を入れてある容器はくりぬいた丸太の半分です。
りんごをかじっていると、ここでもドクターに会いました。お礼を言って、ついでに双六小屋から見える山の名前などを教えてもらいました。
そして、私たちが下った途端に雨が本格的に降り始めました。しかし、後は林道歩きなので、傘を差しての下りでも楽勝です。
林道沿いに見かけたトリアシショウマでしょうか。
アジサイもピンクのやブルーのや、いろいろです。↑のはもしかしたらクサアジサイかも知れません。
その他クガイソウやシモツケソウなども花を見ましたが撮影しそびれました。
駐車場についたのは14時15分でした。
Kさんを平湯のバスターミナルまで送る途中で、道路沿いの温泉に入ったら、露天風呂しかなくてびっくりでしたが、いいお湯でした。しかも入浴客は私たちだけ・・・。ゆったりとした気分になれました。汗を流して平湯まで行って最後にKさんと食事をしたら、ちょうど新宿行きのバスが出る時間になりました。
平湯からはずっと雨の中の運転でした。帰路は高山に出て、飛騨清美インターで高速に乗って帰りましたが、雨だとあまりスピードは出せないし、最後で事故を起こしては何にもならないので、ゆっくりと安全運転して、帰宅したのは21日深夜の1時でした。
毎年、この季節の山旅は花も雪渓もと盛りだくさんで楽しいですが、一面では、自分自身の体力と気力を再確認する意味合いも持たせています。いつまで続けられるかわかりませんが、来年もまたどこかに登れればいいな~と思います。そして、今回、帰宅していろいろスポーツ医学に詳しい友人たちに聞くと、山登りの最中はお茶ではなくポカリなどを薄めて飲むのが良いとか、足がつったとき用に即効性の飲み薬もあるようです。今までは元気だからといって、学生時代と同じような感覚で登っていましたが、もう少し山登りを科学的に勉強する必要があると思ったことでした。
keiさん、力作、すばらしいですねー
私はいつも思うんですけど、よく覚えていますね。細かいところまで本当にすごい。
お友達の方も、最後は元気でよかった。
花もきれいで、もうつぎの山行きが頭の中でぐるぐる回ってるんじゃないですか。
投稿: system | 2007-07-27 14:08
keitannさん、素晴らしかったです!
臨場感あるお山を充分に堪能させて頂きました。
途中でメモを取っていらっしゃるのですか?
私なんて気持ちも体力も余裕がないのか、細かい所は記憶からこぼれて~。
雷鳥にはまだお逢いした事がないので、羨ましいです。
いつか、どこかで雷鳥にも逢いたいです。
雄大な風景、数々のお花、本当に楽しませて頂きました。
私もお山へ行くぞ~!いつかご一緒させて下さいね。
投稿: ミャーのママ | 2007-07-27 16:51
十分に堪能させていただきました
このままお盆まで続くのじゃないかと内心はらはらしていました(笑)
15話で終わってよかった~
今までで最長じゃないかな?
トリアシショウマは葉の様子と花のつき方からヤマブキショウマですね
ご苦労様でした
そしてありがと~ぅ!
投稿: ヨックモック | 2007-07-27 21:59
systemさん、こんばんは~。
山の中での出来事は、特に覚えているとは思わないんですけど、画像をたくさん撮るのと、地図を見ながら行動を頭に入れるので、記憶しやすいんでしょうかね。
何の花がどこで咲いていたということだけは自分でも驚くほど、覚えているようです。人間、興味があることだけは覚えられええるものですね。
う~~ん、夏の遠征はその年の6月頃に大まかなことを決めるんですよ。普段は四国の山の花をおっ変えるのが忙しいものですから(^。^;)ほんとは東北にも行きたいんですけど、飛行機が飛ばなくなって遠くなるばかりです。
投稿: keitann | 2007-07-27 22:01
ミャーのママさん、こんばんは。
つたない記録ですが、読んでくださってありがとうございます。
そちらからだとほんとに直ぐにでもいける山々ですよね。
メモは全然といってよいぐらいとりません。コースタイム等は後でデジカメの記録を見ています。デジカメの画像を追うだけで、記憶が浮かんでくるように、ちょこちょこと撮影しています。私にとってはデジカメの役目はまず記録ですから・・。
雷鳥はこのコースを歩くと必ず会えるようですよ。新穂高温泉を朝発ちすれば、鏡平までは楽勝だと思います。
来年あたり、ほんとにご一緒できると良いですね~。
投稿: keitann | 2007-07-27 22:06
ヨックさん、こんばんは。
今度のデジカメは気軽に撮影できるし、最近はバッテリーも長持ちするし、メモリーは容量が大きくなるわで、山での撮影枚数が大幅に増えてしまって・・・。それ以上に北アルプスでは被写体も多いということでしょうね。これで、3日間晴れてたら、画像が1000枚近くになってたかも?
いいかげんで切り上げないといけないので、昨日、一気にアップしたので、花の名前調べがおろそかになりました。やはりヤマブキショウマでしたか?葉っぱが似てるので、もしかしrたら?と思ったんですが、ほかの用事もあったりで調べるのが後回しになりました。
来年はもう少し撮影枚数を控えないとヾ(;´▽`A``アセアセ」
投稿: keitann | 2007-07-27 22:10
はじめまして noiさんのHPにお邪魔していて、双六岳登山のことを知り、数年前テントを担いで家族で登ったコースなのでとても興味深く楽しく読ませていただきました。私たちは、最初2泊3日の予定でしたが、天候が崩れるというので、1泊2日のハードな山旅でゆっくり花の写真も取れなかったので今回拝見できてよかったです。でも双六から見た槍や笠が岳の姿は、今でもはっきり覚えています。テント場も最高でした。私たちもわさび平で冷えたトマトやりんごを食べましたよ。これからも楽しい山旅続けてください。
投稿: NAMI | 2007-07-28 11:08
NAMIさん、こんにちは。
noiさんの掲示板にヤブカンゾウ画像を貼ってらっしゃった方ですね。
双六岳に家族で登られたのですか?それは羨ましいです。一泊二日で、テントも担ぐとなると、かなりハードなんでしょうね。
私も学生時代は仲間でテントを担いで、1週間あまりも山を縦走していましたけど、その反動なのか、今では小屋泊まりでの~んびりと歩いています。
北アルプスは人が多いので、最近は南アルプスが多かったのですけど、双六辺りはそれほど人もいなくて、静かな山歩きが楽しめてよかったです。
わさび平のりんごやトマト、ほんとに美味しそうですもんね。ついふらふらと、近づいてしまいますね。
投稿: keitann | 2007-07-28 17:08
大作アップごくろうさまです。
やっぱり北アルプスは花の山ですね。
読んでたら私もどこかへいきたくなりましたが、keitannさんのような元気ないしなあ(^^;
槍や穂高は登ったことないですが、日の出前に燕山荘から見た姿は忘れられません。
やっぱり下りながらもまた見えるかなあ?という感じでした。
投稿: 加納@新潟 | 2007-07-28 23:24
こんばんは!!
駆け足で登って・・・いや読んできました~。
この時期、下界は猛暑で天気も不安定・・・でもお山の上は花盛りなんですね!!
まさに別世界です。
雷鳥かわいいなぁ♪人を恐れないのは、昔から登山客にやさしく見守られてきた証拠ですね。^^
投稿: ちゃっぴー | 2007-07-28 23:51
加納さん、こんにちは。
たまたま、後で知ったのですが、双六岳って「花の百名山」なんだそうです。道理でね、と思うほど、可憐な花がたくさん咲いてました。
北アルプスはやはり雪渓が良いですね。
ワタシ?特に元気でもないし、山小屋でお会いした方たちはもっと健脚でしたが、花を見ようとすると、そんなにどんどん歩いていては見られませんしね~。
槍穂はワタシも見るだけで、まだ登ったことないですよ。でも、山登りなんて前々してなかった実家の弟が、気まぐれで登ったぐらいですから、さほど難しくはないんでしょうね。ただ、人が多そうだな~と思って、上高地方面は避けてるのですけど。
投稿: keitann | 2007-07-29 08:44
ちゃっぴーさん、こんにちは。
下界や低山の梅雨時は花の端境期なんですが、高山では6月末~7月初めが一番たくさん花が見られるそうですよ。
私はたまたま、自分の都合上、その季節に山に入っているだけですが、ほんとに数々の花に出会えます。
雷鳥は人が近づいてもあまり逃げたりしないのは飛べないのかと思っていたら、そうではなくて、ちゃんと飛べるらしいです。
でも、あまり人間を見たことがないので、人間には警戒心を抱かないということでしょうかね。とにかく、私たちにお構いなく、砂浴びしたり、餌をついばんだりしたりする姿は可愛いものでした。
投稿: keitann | 2007-07-29 08:55
こんにちは。
楽しい登山だったようですね。お疲れ様でした。確かに一度にいろいろな季節の花が楽しめるんですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2007-07-29 14:45
多摩NTの住人様、こんばんは。
いろいろとアクシデントもありましたが、下ってから省みると、圧倒的に楽しい印象が残る山旅でした。
一つはやはり花の多さでしょうかしら。同じマイヅルソウでも山頂付近では蕾、中腹では花盛り、そして麓では実になってるところと、いろいろな姿を楽しめるのが山登りの素晴らしさですね。
投稿: keitann | 2007-07-29 21:43
何度も何度もただで見せていては申し訳なくて寄らせてもらいました。やはり山好きの目線で見た山の花はリアリティーがあって美しいですね。
タテヤマウツボは意外に暑さに強くてポケットコレクションの種は3年くらいこぼれ種で生えてましたよ。
投稿: ローラン | 2007-08-05 14:10
ローランさん、こんにちは。
つたないブログを見てくださってありがとうございます。
自宅で育てる野草の咲いたのもいいですが、やっぱり山で見るのにはかないません。ローランさんは、最近は山歩きはなさらないのですか?
タテヤマウツボグサ、暑さに強いんですか?意外ですね。普通のウツボグサも好きなんですけど、このタテヤマウツボグサ、どこがどう違う?といわれたらまだわからないんですけど、綺麗でしたね。葉っぱや花の色が違うような?
投稿: keitann | 2007-08-06 09:41