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2007-07-26

花と雪渓の北アルプスへ、その12、夜明けと出発

双六小屋では小部屋に通されましたが、夕方近くなって単独の若い女性が一人入ってこられました。今まで南アルプスでは大部屋にしか泊まったことがなかったのですが、前夜の鏡平小屋といい、双六小屋といい、北アルプスはちょっと事情が違うようです。

しkし、一人増えても、まだまだゆっくりと寝ることができます。これがシーズン中は小屋に100人以上が泊まるので、混み合って大変でしょうね。私たちが毎年夏休み前に入山するのは、小屋が混み合わない季節ということもあるのです。

P1120975

小屋での食事風景です。小屋では近くに座った方たちと、いろいろな山の話を聞いたりするのも楽しいものですが、このときも槍沢から入って、西鎌尾根を歩いてこられた30代ぐらいの男性などと山の話に花が咲きました。私の隣にはオランダ人の男性の方も座っておられて、通訳らしき若い女性がおられましたけど、翌日の下山はこの方たちと一緒になりました。

食後に天気予報をTVで見たところ、翌20日は雨との予報で、皆がっかりです。同じ部屋の若い女性は当初は雲ノ平まで歩きたいと仰ってましたけど、雨とわかって、行程をどうしようか迷っているようでした。

私は前夜の睡眠不足が利いたか、8時半頃、布団に潜り込むなり直ぐに寝てしまいました。

翌朝、4時40分頃、はっと目が覚め、急いで窓を開けたら、窓から槍ヶ岳の穂先が見えています。その向こうの餓鬼岳や燕岳方面と思われる稜線上はモルゲンロートで赤く染まっています。急いでKさんをたたき起こします。小屋の朝食は6時なので、それまでに樅沢岳まで槍ヶ岳を見に行こうと、身支度します。

P1120983 しかし、身支度して外に出る間に、あのモルゲンロートの赤味が少し消えていました。

P1120981 樅沢岳の上から顔をのぞかせた槍ヶ岳の穂先です。

ここから見るとちょっと奇妙な格好ですね。(画像補正で明るくしてあります。)

P1120978 一番よく見える尾が鷲羽岳方面です。後ろの赤牛方面もはっきりと見えます。

しかし、その後、ガスが流れてきて、槍ヶ岳が再び見えなくなったので、樅沢岳ピストンは断念しました。

双六小屋の朝食は6時です。コーヒーは途中の鏡平で飲むことにして、朝食後、パッキングを済ませたら出発です。私は出掛けに記念に絵葉書とバンダナを買い求めて、バンダナを頭に巻きます。少し肌寒いのと、草や木の露で濡れるといけないので、雨具の上下を着込みます。出発は6時55分。

P1120986 視界は前日より悪くて、50mから100mでしょうか。

P1120989_2 ルートは前日と前々日に歩いたルートなので、何も問題なく、花画像も前日にたくさん撮影したので、特に撮影しなくても良さそうなものですが、キヌガサソウを見るとやはりカメラを出してしまいました。

同じ花でも撮影の条件が変わると少し違ったイメージになるものですね。

私たちよりちょっと前に出発したオランダ人の男性と日本人女性の二人連れと、中年のご夫婦とはそれから先のルートが同じだったので、抜きつ抜かれつとなります。私たちは一度通ったルートなので、道はわかりますが、ほかの二組の方は雪渓などに来ると、戸惑われているようなので、私たちがしばらくトップを歩くことにしました。

P1120994 雪渓近くのp花畑もすっかりガスっています。

P1120997 雨に濡れていっそうしっとりとした雰囲気のクロユリ。

P1130006 前日に見かけた子沢山の雷鳥のメスとはまた出会いました。ほかの雛がさっさと逃げたのに、二羽だけがもたもたしているので、母鳥が心配して見守っています。あまり人見知りをしない雷鳥ですが、さすがに子育て中は警戒心が強いようです。

P1130016 前日はてっきりチョウノスケソウだと思い込んでいたノウゴウイチゴでしたが、帰り道で、ノウゴウイチゴだということに気づきました。一日経っただけで、花がかなり多くなっているようです。

P1130017 辺りはこんな具合にガスっていて、何も見えません。晴れていたら双六小屋から鏡平にかけてのルートは槍穂の絶好の展望場所なんですが・・・。

Kさんに「ウスユキソウはどれですか?」と訊かれたので、まだ花は咲いてないけど、こんな葉っぱだよ、と教えていたら、Kさんが「こっちこっち」大声で叫びます。

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