晩秋の光景、その3、ソバ干し
この辺りは秋には真っ白なソバ畑が広がるところです。
青屋根の民家の手前にはハゼの丈の高いのがこしらえられていて、初秋には稲が干されるのでしょうが、11月ともなればソバを干してあるようです。
周囲の光景やススキの穂などが秋の深まっていることを告げています。
同じ場所を10月7日に撮影した画像です。
1ヶ月半の季節の流れは風景をずいぶんと変えるものですね。
ズームしてみました。ハゼは高さが3mぐらいありそうです。それにいっぱいに蕎麦が干されているので、かなりの量の蕎麦です。
一つ上の画像のそば畑は、全部この民家の蕎麦畑なんでしょうか。
先日、里山で見かけた桐の木の花芽と実がここでもいっしょに見ることが出来ました。
これが花材になるんだな~と思ったら、今までとちょっと違う見方になります。
この地味な桐の花芽には一体、どんな花を合わせて生けるのでしょうね。
少し検索してみたら、こんな画像がありました。な~るほど、なかなか素敵です。やはり主役ではなくて、脇役の花材ですね。
帰りは別の場所を見る予定だったのを、急に思いついて、春に良く立ち寄る場所に寄って見ました。
あまり見かけない大きな草が生えていて、まるでヒヨドリジョウゴみたいな実です。
しかしヒヨドリジョウゴはツル性ですが、この植物はツル性ではありません。
株の様子はイヌホオズキと似ているのですが、イヌホオズキの実は黒いし・・・・などと頭の中をいろいろな考えが駆け巡ります。とりあえず、画像を何枚か撮影した、自宅で調べることにします。ホオズキの仲間でることは間違いないですから・・。そう言えばハダカホオズキなんていうのがあったな~と思って、検索したら当たりでした。
マクロ画像が失敗したので、↑の画像の一部を大きくしてアップします。実のなり方もヒヨドリジョウゴとは少し違いますね。
初冬になっても花が咲いているイヌホオズキと違って、花は秋早くに終わるようです。来年は花を見てみたいものです。
少し歩いて、春に良く野草観察をするポイントに向かいます。
思ったとおり、ユキワリイチゲの葉がすでに出ていました。自宅でもユキワリイチゲを育てていますが、10日ほど前に葉っぱが展開し始めたのです。
山は秋の訪れが早いので、葉っぱもかなり大きくなっていました。花が咲く頃の葉っぱとそう変わりませんから、一ヶ月ほど前には葉っぱの展開が始まったようです。このまま、1月まで葉っぱで過ごしますが、早ければ1月には花芽が上がってくるはずです。
何しろこの画像は今年の1月3日撮影の画像なのですから(^。^;)
昨冬が異例の早さだったと言うものの、1月下旬には例年でも花芽は上がっているはずですから・・。
12月半ばまではシマカンギクが十分楽しめますから、四国では野の花が見られないのはたった1ヵ月半と言う短い期間なのですね。
keitann様 こんにちは
今日は御ブログでそばのハザ架けの様子をしっかりと拝見しました。
(御地ではハゼと呼ぶようですね。)
今までこんな光景を見たことが無くて、おそらくきっとどこかで見かけているのでしょうが、迂闊に見過ごしてきてしまったのでしょうね。
兎に角初めて見る光景で、ありがたく、珍しく眺めさせていただきました。
一体これだけのものからどれだけのそば粉が取れるのでしょうね。
麺どころは、そばどころでもあるのですね。
投稿: ぶちょうほう | 2007-12-01 12:25
ぶちょうほう様、こんばんは。
ハゼの呼び方はさまざまでハザと呼ぶ地方もあるみたいですね。
呼び方もさまざまなら、木の組み方や稲わらの積み方もいろいろなようで、学生時代の山登りで、麓の田んぼを見るたびに、家の建ち方などとともに、面白いと感じていたことの一つでした。
私の独り善がりの考えですが、ネットで蕎麦干しというのを検索しても徳島以外はほとんど出てこないのですね。蕎麦の収穫は稲の後で、たぶんその頃には陽射しが弱くて、信州などの蕎麦の産地では蕎麦の天日乾燥が無理なのではないかと思うのです。
その点、四国は11月といっても陽射しは十分強いし、晴天の日が多いので、天日干しの習慣があるのだと思います。
どちらにしても、収穫物をお日様の光に当てるという光景は、何か心の中がほっこりするような光景には違いありません。
徳島の蕎麦は(香川のものも)田舎蕎麦といって洗練された細い蕎麦ではなく、少し太めの手打ち蕎麦で、メニューもそんな蕎麦に合ったしっぽく蕎麦などが多いようです。
うちでは、たまに鍋物に田舎蕎麦を入れますが、これがまた美味しいですよ。
投稿: keitann | 2007-12-01 23:13