鶏足山、その5、下山
1085mピークからの下りはなんと言うこともなく、直ぐに下りました。
そして、問題のキャンプ場への下りです。登ってきた岩の隘路はもう一度通るのは危険だし、かといって鎖場を下りるのもTさんの膝のことを考えると、ちょっと無理です。
前夜にざっと目を通していたサイトに、配水管の黒いパイプ沿いに下ったと言うようなことが書かれていたのを思い出しました。
辺りをきょろきょろするとありました。このパイプに違いありません。木には赤いリボンもぶら下がっています。
鶏足山と11085mピークの間の鞍部から北の斜面はずいぶんなだらかで、ちょっとした平らな場所になっています。12時19分、その平らな場所を目指してまずは下ります。
その平らな場所に下るとツルウメモドキに全体が覆われた木がありました。
可哀想に、ツルウメモドキに絡まれたせいなのか、木は枯れてしまっているようでした。
ルートは要所要所に赤リボンや赤テープがあるので、間違うことはありません。
木が少なく、勿論、岩場など全然なくて、夏は地面には草が生い茂っているのでしょうか?今の時期はその草も枯れているので、とても歩きやすい道でした。
落ち葉の中にシマカンギクが1株だけ咲いています。群生しているのもいいですが、山でこんなのを一輪だけ見るのも印象に残りますね。
ツルウメモドキの実が落ちています。上を見上げると、はるか頭上にどうやら絡まっているようでした。
オモトの大きな株がありました。朱色のきれいな実をつけていました。自宅に植わっているオモトは何の手入れもしないので、ここ2,3年、実をつけたことがありません。
そのうちに地植えにしてやらないといけないな~などと考えながら下ります。
登りはずいぶん神経を使うのぼりですが、下りはまるでハイキングコースです。その代わり、大きく北東に回りこむように下っているのです。配水管の黒いパイプはずっと続いていて、キャンプ場辺りには民家は一軒も見えませんでしたから、どうやらキャンプ場の水場に引いたパイプでしょう。下山して確認しましたら、やはりそうでした。しかし、雨がしばらく降ってないとみえ、トイレの手洗いの蛇口も炊事場の蛇口も、ひねっても水は出ませんでしたけど・・。
どうやらこのルートは植林の作業道を延長したルートのようでした。作業道ですから、危険な個所がほとんどないのですね。
しかし、のぼりも下りもこの安全なルートを利用だと、あまりにも、物足りなくて山登りとしては面白くもなんともないに違いないです。
明るい杉林の林床にはいつものごとく、シロモジの木々がちらほらと見えて、少し黄葉し始めています。
小さいけどシャクナゲの木がありました。
キャンプ場周辺の綺麗な紅葉です。これはこんな色ですがモミジです。
一体どこに下山してくるんだろう?とTさんと話しながら下っていたのですが、結局、炊事場の横の階段に下ってきました。
このキャンプ場はどういうわけか周囲にこんな具合にぐるりと石垣を作っています。かなりの費用がかかると思いますが、予算消化のための工事??
炊事棟もなかなかさっぱりとしていて、網やカマド、バーベキュー用の炉なども作ってありました。
小中学生のキャンプには良いかも知れません。
私たちもここでお昼にすることにします。
夏場は必要ないですが、少し肌寒くなってくると、山では暖かいものが恋しくなるので、重宝します。
この日はカップヌードルとTさんが作ってきてくれたおむずびがお昼ご飯です。
炊事棟には椅子もテーブルも豊富にあって、いつも山の少し傾いた地面でプリムスを炊いて、地面に腰を下ろして食べるのですが、この日はずいぶんと至れり尽せりなのでした。
食べ終わったのが13時頃です。この調子なら、なんとか13時50分までの通行時間に間に合いそうです。
登り口付近の岩場にはシマカンギクが綺麗に咲いていました。この横を通っているはずなのに、なぜ気が付かなかったんでしょうね。
シロダモの赤い実なども見つけたのですが、逆光で画像失敗でした。
1時20分頃にキャンプ場を車で出発します。もう少し時間があったら、鎖場ルートなども少し偵察すればよかったと思いますが、とにかく時間制限があるのは、気ぜわしいものですね。
keitann様 こんにちは
御身の実力からすれば当然過ぎる話で恐縮ですが、まずは無事下山されて良かったですね。
往路でかなり心配していた復路のコース取りでしたが、配水管の案内標識が見つかり、大安心でしたね。
お連れの方の足も早く治ると良いですね。
最後にシマカンギクの素敵な姿をつらつらと眺めさせていただきました。
投稿: ぶちょうほう | 2007-12-09 13:50
ぶちょうほう様、こんばんは。
実力なんてとんでもない(^。^;)山に関しては、長い間、山に登っているからといっても、事故が起きるときは起きるものでしょうね。持ち物は一応、最低のものは持っていくので、万が一のときも助かる可能性は高いかも知れませんが・・。
下山のほうは1085mピークを登るときに、配水管らしきものが見えていたので、それほど心配はしませんでした。しかし、そのことをどこかのサイトで読んでいたのでなければ、もう一度、岩場の下りとなった訳で、スリルがありすぎだったかもですね。
同行の山友達も、両膝を手術されているので、完全復帰は難しいようですが、それでも段々に長距離が歩けるようになられているようですよ。
投稿: keitann | 2007-12-10 00:10