春の兆し@高知、その4、横倉山へ
この日は実はバイカオウレンのお花見だけでは、時間が余るので、せっかくだから高知の山にも登りましょうということにしていました。
しかし、Tさんが風邪気味だったので、あまり寒くなく、ほどほどの時間で登って下れる山ということで、地元のNさんが横倉山を勧めて下さったのでした。
道はR33を北西に進みます。R33はそのまま進むと久万町経由で松山に達する道で、25年以上も前、松山で住んでいた頃、一度だけ、この道経由で高知に来たことがあります、高知の車道の縁にはいたるところにパンジーやビオラが植えられていて、それがまたよく咲いています。香川でも3月ぐらいになると車道の縁の花が咲き始めますが、さすがに1月から咲いているのはあまり見ないです。気温が香川よりもかなり高いということでしょうね。
助手席に座っていたので、前方に横倉山がど~~んと見えてきたのを撮影します。
標高800mと高さはどうということはありませんが、なかなか風格を感じる山容です。
分県ガイドで横倉山につけられたキャッチフレーズは「平家の落人伝説に彩られた神秘とロマンの山」と、ずいぶん気をそそるような書き方ですね。この山は地質学的にもずいぶん興味深く、化石は出るし、植物の種類も多くて牧野博士が足しげく通った山だそうです。
前日に一応、国土地理院のHPから横倉山の二万五千図をプリントアウトしましたが、山についての予習をほとんどしていません。
道はすべてNさんが指示を出してくれるので、Tさんの車のナビも使わずに、山のふもとまで来ました。Tさんの車はどんどん山道を上がり、やがて「横倉山自然の森博物館」の横を通り抜けてまだ上がります。この博物館もとてもおもしろいところだそうで、設計はなんと安藤忠雄氏なのだそうです。しかし、立ち寄っている時間も惜しいので、今回はパス。
15分か20分、走ったところで、目指す第一駐車場に着きました。第二駐車場、第三駐車場まであって、第三駐車場からだと山頂まではすぐです。
お天気もよく、駐車場はぽかぽかとまるで春の陽気。平日とあって、車もほとんどとまっていません。山靴に履き替えていざ出発です。ところで、前日に私は市内の里山にトレーニングのつもりで軽く七合目まで登ってきましたが、香川の標高300mは結構寒かったのでした。この日は標高800まで行くのだからと、ババシャツ、カシミアセーターの上から山用のビエラのシャツを着込み、頭には毛糸の帽子をかぶっています。ピッケルとダウンジャケットはさすがに出番がなさそうなので車に置いたままです。出発はちょうど12時ぐらいでしょうか。
駐車場から稜線を見上げます。標高800mとは思えないほど、しっかりした稜線です。
最初は車道をほんの1,2分歩きますが、車道の傍らにスミレが見えました。
春一番に咲くアオイスミレです。それにしても早いですね。香川の山ではどんなに早くても、開花は3月初めごろでしょうか。
春一番で咲くスミレです。
相変わらずこの日も、シャツの胸ポケットにはLUMIX、首にはデジタル一眼という格好です。
ザックはこの日は大きいほうのを背負っています。
このまま車道を行けば第二駐車場です。
しかし、今日はガイドブックどおり、第一駐車場から登るのです。Nさんの話ではコースタイムは登って下って2時間ぐらいでしょうとのこと。
12月1月と山歩きをさぼりにさぼった身にはちょっときつい登りが始まりました。
そんなシダに囲まれた場所で、安徳天皇家臣のお墓らしきのがありました。
そうなのです、この山全体に平家伝説関連のお墓や神社が点在しているのです。
Nさんの話では、そのためか、この山には決して登らない人も多いとか・・。平家と言えば源氏に滅ぼされた一族ですから、そういう気持ちもわからなくはないですが・・。
さて、全然、予習をしてこなかった山なので、一体、何が現れるやら?楽しみですね。
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