高知小旅行、その6、リュウキュウヒカンザクラ
牧野植物園の受付の方に教わった、リュウキュウヒカンザクラの咲いている場所だけがわかりません。
一服しようと園内のカフェでコーヒーを飲み、もう一度、今度はカフェの方に尋ねます。
今度は場所がわかりました。園内の北の外れにあるようです。
まだ咲き始めでしたが、それでも鮮やかなピンクが空の青さにひときわ綺麗に見えます。
一般には寒緋桜とか緋寒桜とか言われるようで、普通の桜よりかなり早く咲くようです。高知は全国に先駆けて桜が咲くところですが、さすがに2月半ばに咲いているのはこのヒカンザクラだけでしょう。
私たちが高知に行った頃はまだ寒波が日本列島に居座っている頃でしたが、その後、今週半ばは随分と暖かい陽気が続いたので、この木もいっせいに開花となったのではないでしょうか。
北の方角には山々が連なっています。遠くの山にはうっすらと白いものが見えて、南国高知とは言っても、標高1000Mを越す山には雪も積もります。
平野部の田んぼでしょうか、畑でしょうか、綺麗に耕されています。高知は二期作つまり同じ田んぼで二度お米を作る土地柄です。3月には田植えする田んぼもあるので、それ用に耕してあるのでしょうか。
山なみの見える辺りを拡大してみました。
安曇野から見える北アルプスには及びもつきませんが、それでも平野部から高い山を望むのは良い気分です。
園内のカフェでコーヒーを飲んでいるときに、ガラス越しにジョウビタキの♀が軽トラックの植えにちょこんととまっているのが見えました。
ジョウビタキといえば、今年の冬は私の畑にジョウビタキがやってこなくて、寂しく思っていたら、少し前に見かけました。ツグミも最近、畑の土の上でよくいるようで、私が出て行くと、慌てて飛び立っています。
野山で見る普通のアセビよりも花つきが良いようです。
植物園を出たのは午後3時ごろです。高速を利用すれば、自宅まで1時間半で帰れますが、時間もあるので下道であるR32を走って帰ることにします。南国市内を抜けると道は山越えになります。
高速が出来てからというもの、滅多にこの道も走らなくなってしまいました。昔は高知に抜ける道というと、香川からはR32しかなかったので、長距離トラックも乗用車も猪鼻峠を抜けたものです。
南国市内を抜けて山道に差し掛かると、路肩に雪の残ったところも見られます。途中まで、私が運転していましたが、どうも眠くて困るので、途中で主人に代わってもらいました。
大豊インター付近で東を見ると、素晴らしい岩場が見えています。南国~大豊間は、下道を走ることがまずないので、こんな景色に気付いたのは初めてです。位置的に考えると、鉢が森付近でしょうか。
斜面には雪がたくさん残っています。子の近くには南大王というフクジュソウのたくさん咲く山里もありますが、この調子では南大王の山里も雪がかなり残っていそうです。
徳島の阿波池田の町までは青空が広がっていたのに、夕刻近くになって香川と徳島の県境である猪鼻峠に差し掛かる頃には、あたりに雪が舞い始めました。気温が2桁の高知から、気温6℃の香川に帰ってきました。
しかも、この日は山間部は雪で自宅付近から良く見える大麻山も、標高300から上は雪化粧していました。
前日の宿での暖かさ(というか、暑さに近かった)はどこへやら、築120年の我が家は底冷えしており、すぐさまコタツに潜り込まずにはおれませんでした。
今度、高知に行くのは何月になるかわかりませんが、高速利用だとたった1時間あまりの近さの高知ですが、咲く花も気候も食べ物も、瀬戸内とはまったく違っていて、何度行っても驚くばかりなのでした。
室戸岬付近の海に潜っていて、一年前に亡くなった、友達の息子さんも高知で就職し、高知を愛して、一生、高知で住むといっていたそうですが、その気持ちも理解できるのでした。
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