今年も皿ガ嶺へ、その6、下山
風穴の近くにある休憩所の屋根は登山道を半分ほど下ると見えてきます。道沿いのブナが見えなくなったら、あとは20分も下ると、風穴です。
春のこの季節はスミレやネコノメソウの仲間がいろいろ咲いていて、私のような小さな花が好きな人間は退屈しませんね。
5月に入ったら入ったで、イチリンソウやヤマブキソウ、ラショウモンカズラなどがこの道沿いに咲きます。
風穴から歩くと最初のカーブになる辺りに以前はヤマエンゴサクが多かったように思いましたが、時期的なものなのか、このときは少なかったようです。
その代わりにもう直ぐ風穴に着くというところで、シコクミヤマスミレが群生していました。この群生の花は紫色の花で、素晴らしかったです。
最近はスミレにはまっているので、スミレに興味がない方には申し訳ないほど、スミレ画像が多くなっています。
風穴には14時50分の到着です。
朝方、岩の上で見たコミヤマカタバミが綺麗に開いているかどうかが気がかりで、岩まで飛んでいきました。しかし、開き具合は朝と同じぐらいです。
少し奥のほうに歩いていってみると、やっぱり岩の上にたくさんのコミヤマカタバミが咲いているところがありました。
南アルプスで見かけたマイヅルソウやゴゼンタチバナもソウですが、可憐な花はなぜか岩の上や倒木の上を好んで生えていますね。
それを見る私達も、そういう光景を好ましく感じてしまいます。
自然の作る盆栽といえましょうか。
同じような花ばかりが続きますが、私の好きな花なので、何枚でも貼ります。
綺麗に開いている一輪です。ピントがちょっと甘いのはご勘弁願います。
白い花弁にピンクの筋が入り、花の基部には黄色い黄色班が入ります。もう6年か7年前のことですが、剣山でコミヤマカタバミを初めて見て、画像を撮り、家に持ち帰ってパソコンのモニターで確認したとき、あまりの美しさにびっくり仰天したものでした。自然の配色の美しさに惚れ惚れとしたものです。
スミレとカタバミを思う存分見た後は、いよいよ皿ガ嶺を後にします。車道付近から、先ほど歩いてきた自然林がこの時期特有の色で見えています。
上のほうは、緑が見えませんが、中ほどから下はうっすらと緑が見えますね。あの辺りまで芽吹きが始まっているのです。
車道を横切って、杉の植林帯へと入っていきます。サイコクサバノオやチャルメルソウなどが咲いている杉木立の下を歩いて水の元へと向かうのです。
道からちょっと離れたところに、ミツバテンナンショウが群生していました。このミツバテンナンショウはあちこちで小群落を作るようですね。
植栽物と思われるヒカゲツツジが咲いていました。朝は道沿いの野草に夢中で気が付きませんでした。ヒカゲツツジもそう言えば、まだ自生の花を今年は見てないのです。どこかの山で今年も見てみたいものです・・。
これも登りの時には気付かなかったワチガイソウの群生です。岩について咲いています。
杉木立の下でたくさん咲いているサイコクサバノオをもう一度だけ撮影します。
陽射しがないので、こんな画像しか撮れませんが・・。
車をおいてある所に下ってきたのは15時40分でした。
水の元で顔を洗い、冷たい水でのどを潤します。たいした距離ではありませんが、お天気が良かったので、汗も少しかいたようです。
帰りはやはりKさんの運転で帰りましたが、車内に今年初めての冷房を入れた日ではなかったでしょうか。
ここ2,3年、フライイングで少し早く来過ぎたりして、春の花が思う存分見られなかった皿ガ嶺でしたが、今回は丁度よいタイミングで、私の好きなスミレやネコノメソウなどが種類もいろいろと見られて、本当に充実の散策となりました。
いつもハードな藪コギ専門のKさんにはちょっと勝手が違う歩きで物足りなかったでしょうが、たまにはこんなお花見山行に奥さんも誘ってあげてくださいね(って、ここは見てないと思いますが・・(^。^;))
こんばんは〜
なんだか一緒に歩いているような気分になります♪
>スミレに興味がない方には申し訳ないほど
ほんとに、私のためにいっぱい貼って下さってるかと思うほどに、、、。
ありがとうございます。四国まではいけないから、せめてこちらでじっくりすみれ散策させていただいてます。
投稿: プルメリア | 2008-05-12 22:28
プルメリアさん、こんばんは。
いえいえ、私自身が今はスミレを見るのが楽しくて仕方がないので、どうしてもスミレ画像ばかり撮影してしまいます。
結果的に、スミレの好きな方にも喜んでいただいて、良かったです。
まだまだクロバナアケボノスミレなんていうのも見ていますから、そのうちにどこかでお披露目しますよ。
投稿: keitann | 2008-05-13 00:38