今年も皿ガ嶺へ、その3、シロバナネコノメソウ
皿ガ嶺に登るのは普通は風穴から登る人が多いようです。広い駐車場もあって、一体は綺麗に整備されています。整備されすぎている感もありますが・・。
風穴からだと山頂までは1時間半ほどで、お手軽なハイキングコースともいえます。
お休みの日だけあって、さすがに車の数も多いです。向こう側に見えているのが皿ガ嶺の自然林です。まだ芽吹きはほとんど始まっていないようです。
風穴の手前にも、10人ぐらいの人がいるようです。私は例年だと平日に来るので、あまり人に出会わないのですが、お休みの日は松山などから来る方が多いようです。
シロバナネコノメソウの小さな群生が見えました。3月には徳島で蕾を見かけただけで、開花している姿はこれが今年初めての出会いでした。
葉などに白軟毛が多いのがハナネコノメと違うところだそうです。といっても、私はハナネコノメはまだ見たことがありません。
見分けの難しいネコノメソウの仲間の中で、シロバナネコノメソウだけは唯一、考えなくとも名前がわかる種類ですね。白い花弁のように見えるのは蕚裂片だそうで、葯は暗赤色です。ネコノメソウの中では一番人気の花でしょうね。
風穴というのは冷気の吹き出し口で、岩場の辺りから年中冷気が出ているので、夏もこの辺りだけはとても涼しく、ヒマラヤの青ケシなどがここで育てられています。私がここに初めて来た6,7年前よりも青ケシの箱の数が増えていました。花はさすがにまだ咲いていませんでした。
コミヤマカタバミが咲く岩があるので近付くと、その付近で撮影されていた男の方が「そこにイワネコノメが咲いていますよ」と、教えてくれました。イワネコノメという名前は聞いたことがなかったので驚きました。どうやら水の元付近で私達より一足先に三脚を据えて撮影されていた方です。私がツルネコノメの名前を言っていたので、花に詳しいと勘違いされたようです。ところが私はネコノメソウはシロバナネコノメソウとコガネネコノメソウぐらいしか、はっきりとはわからないのです。
↑画像はやっとのことで、撮影したイワネコノメです。しかし私の図鑑にはイワネコノメが載っていないので、確かめる術もありません。ずいぶん小さなネコノメソウで名のとおり、岩にくっついていました。
ヤマエンゴサクもここだけは気温が低いせいか、色が綺麗なブルーでした。
日の光が射し始めて間がないので、コミヤマカタバミがまだきちんと開いていないのが残念です。帰りには開いているでしょうか?ユキワリイチゲと同じで、日がある程度射さないと、開かない花なんですね。
山道を登り始めると、ヒトリシズカが良い雰囲気で咲いていました。
今年は丁度良い時期のヒトリシズカを見てなかったので、思いがけない出会いは嬉しかったです。
皿ガ嶺にはとても多いハシリドコロです。すでに花を咲かせています。
最高に良い季節ですね。
お天気も良くて、気持ちの良い歩きです。
コガネネコノメガ固まって咲いています。黄色い花はこの時期、とても可愛いですね。
サイコクサバノオがここにも咲いています。そしてこの場所は陽射しを遮るものがないので、撮影には最適です。
でも、今年も可愛いサイコクサバノオに会えました。
keitann様 こんにちは
いやぁ驚きました。よく歩かれて見えますね。
そしてさすがは御身です。沢山の成果をお披露目されて見えますね。
シロバナネコノメソウは、これは目の覚めるような美しさですね。
そして、ミヤマカタバミでなくて、コミヤマカタバミに出会われて見えますね。これはもう相当な高度であることですよね。
また、ヤブレガサの大群生と、落葉樹林の明るい山道・・・良い眺めですね。
サイコクサバノオは去年も見せていただきましたが、いつ見てもチャーミングな花ですね。
小生はこのところトウゴクサバノオにも出会えていません。
投稿: ぶちょうほう | 2008-05-08 21:43
keitannさん、こんばんは!
西国鯖尾ですか。
これはなんとも不思議な花ですねー。
初めてです。
めっちゃ、本物が見たくなってきましたぁ。
投稿: あすかちち | 2008-05-08 22:57
ぶちょうほう様、こんばんは。
今年は去年に負けないほどハイペースで登っています。去年までに比べて時間が取り易くなったのがいちばんですが、お天気も今年は良いようです。
ただアップが追いつきませんね。(^。^;)
私が登っている山ではミヤマカタバミはあまり見ることがなくて、たいていはコミヤマカタバミなんですよ。高度は大体1000m以上で出現するようです。
この場所のは風穴といって冷気が噴出す場所なので、標高以上に高山性の花が咲くようです。
サイコクサバノオなどの花もさることながら、明るい自然林の芽吹きの様子がとても好きです。
投稿: keitann | 2008-05-08 23:57
あすかちちさん、こんばんは。
時間が出来たら、またこの山にいらっしゃるとよいですよ。
皿ガ嶺は松山近郊の人たちは親子連れなどでハイキングに来る山です。
危険なところもなく、1時間半ほどで登れて、植生もとても豊かで、結構珍しい花も多く、ブナもいっぱいありますよ。
サイコクサバノオは恐らく四国以外ではあまり見られない花のようです。四国では案外、ちょっとした山に咲くんですけどね。縞模様がチャーミングな花ですよ。
投稿: keitann | 2008-05-09 00:00
けいちゃん
ネコノメって種類が、いっぱいあるんですね。
ボクが見ていて判るのは、ツルネコとヨゴレネコだけです。
ボクのmixiの日記に貼っときます。
それとですね、ヤブレガサ・・・葉の裂け方が美味な山菜、シドケ(モミジガサ)に似てるね。
投稿: あゆ | 2008-05-13 17:29
あゆさん、こんばんは。
ネコノメはスミレほどではないにしても、種類が多くて、しかもその土地土地で変種ができるみたいで、難しいみたいですよ。でもそこがスミレと同じで面白いらしくて、愛好家が多いみたいです。普通の花は、一度見ればたいてい、覚えるしわかるけど、わからないものは奥深くて面白いのでしょうね。
いちばんわかりやすいのは白花ネコノメとコガネネコノメかな?
ヨゴレネコノメやイワボタンの仲間がいちばん変種が多くて厄介です。
皿ガ嶺で見かけるのはたぶんヤブレガサばかりだと思いますよ。
モミジガサは葉の感じが違うように思うけど、どうでしょう?
投稿: keitann | 2008-05-13 23:54