カタクリ&アケボノツツジお花見山行、その5
冠山のピークに着いたと思ったら、S君はなにやら、進行方向と反対の方向に歩いていきます。どこへ行くのかな?と思ったら、展望のすごく良い岩場があって、そこに腰掛けると、石鎚方面から高知の稲叢山方面まで、素晴らしい眺めです。時間も丁度良いので、ここでお昼ご飯ということになりました。
真正面に石鎚を見ながらのお昼ご飯はなんて贅沢なんでしょうか。
去年の秋は石鎚スカイラインから石鎚を見ましたが、スカイラインから見る石鎚はまるで槍ヶ岳のように尖っていましたが、ここから見る石鎚は全然違う格好をしています。雪はやはり例年に比べると多いそうです。石鎚の後方に見えているのは二ノ森とのことです。
この日は稜線上もさほど風がなく、じっとしていても寒くなく、コーヒーもホットは要らず、来る途中で買ってきたペットボトルのコーヒーが丁度良いぐらいです。
先ほど、稜線でお昼を食べていたパーティーがあたのですが、そのパーティーが下から登ってくるのが見えます。
この画像を見ても、稜線から北の愛媛側は樹林、南の高知側は笹原になっているのがよくわかります。
チチ山~一ノ谷越~冠山のなだらかな稜線。山道もはっきりと見えています。
向かって右に尾根が伸びているのは去年下ったチチ山分れ~ツナクリ山に到る尾根で、ここから見ても、なかなか急な下りですね。
12時30分、食事を終えて出発します。
平家平に13時までに着けば、三ツ森峠まで行くけど、それ以上時間がかかれば、手前の巡視路分岐から下るとのS君の言葉。これは頑張らねば白花のアケボノツツジが見られません。
もう一度、笹ヶ峰を振り返ると、尾根道沿いにかすかに見えていた雪渓がだんだん大きくなってきます。高度を上げているからでしょうね。
例年だと、この時期にこんな雪渓は残ってないそうです。こういう雪は雪田(せつでん)というほうが正しいのでしょうか?
前方に平家平の道標らしきものが見えてきました。何とか1時までにつくでしょうか?左手首につけた腕時計ばかりを何度も確かめます。
後方から単独の男性が速いペースで歩いてくるので、先に行ってもらいます。
13時1分、平家平着。「よし、これで三ツ森峠に突入します」というS君の言葉に思わず心の中で「バンザイ」を叫びました。
平家平は名前が示すようになだらかな笹原になっています。
先ほどの単独の男性が頻りとと山の名前を尋ねてきます。北の方角には新居浜の街並や瀬戸内海までも見えます。石鎚山系で海を見たのは初めてかも知れませんね。
平家平から南に伸びる尾根にもアケボノツツジがチラホラ咲いています。
私は2月に登った横倉山の位置を地図で確かめて、それらしき格好の山を探します。
ありました。
これが横倉山のようです。
二月には逆にこの横倉山から、雪を真っ白にいただいた石鎚山系を眺めたものでした。
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