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2008-06-13

6月の剣山、その5、ズダヤクシュ

剣山では、確か7月にズダヤクシュをいつも見かける場所があります。

西島から刀掛けの松までの登山道わきに咲いていたはず・・・。ズダヤクシュを探す目で歩いていると、ありました。

P6069604

キレンゲショウマの咲く頃だと、もう咲き終わりになっていて、半分種になりかかっているのですが、6月なので、初めて咲き始めの頃を見られました。

南アルプスや北アルプスでも、毎年のように見ている花です。漢字で書くと喘息薬種と書き、長野県の方言で喘息(ぜんそく)のことをズダといい、この草が喘息の薬用になることから、そんな名前がついたようです。私は標準レンズで撮影しますが(それと望遠しか持ってないのです)Tさんは購入したばかりのマクロレンズで撮影しているようです。

P6069592 笹の中で、あちこちから顔を出して咲いています。

P6069611 苔に花がさいているようです。ウマスギゴケの花でしょうか?ピンぼけですけど、実物は黄色くて可愛かったです。ウマスギゴケはこの前行ってきた笹倉湿原を形成している苔ですね。

P6069613 やがて刀掛けの松までやってきました。西島からここまで普通に歩けば30分はかかりません。道の右手に小屋があるので直ぐにわかります。

上方には山頂ヒュッテが見えています。

P6069616 刀掛けの松付近で、ミミナグサを見ました。標高1800以上の場所です。在来種のミミナグサは、もうこんな山地にしか咲いてないんですね。

P6069619 刀掛けの松で左に曲がると行場に向かいます。行場周辺はキレンゲショウマなど様々な花が咲き、深い森に抱かれた、素晴らしい場所です。

行場経由で一の森にも約1時間ほどで行けますが、お花が多い道なので、花を見ながら歩くと1時間半はかかります。

P6069623 行場へ向かう道です。

樹林の中を通っていて、夏にはシコクフウロやヒメフウロ、シコクブシなどが咲き乱れます。

P6069631

シロバナネコノメソウの咲き残りが見えました。シロバナネコノメというと、私の中では早春の花というイメージがあるのですが、まだこんな花が咲き残っているとは・・。

P6069637 先ほど尾根道で見かけたのと同じようなネコノメの仲間も咲いています。

P6069637_2 葯の色が先ほどのネコノメソウと違ってこちらは赤です。

赤というとホクリクネコノメソウでしょうか?もっと詳しくいろいろな個所を見ればよかったのですが・・・。

まさか、剣山で見慣れないネコノメにこの時期、出会おうとは夢にも思いませんでした。

P6069650 途中からキレンゲショウマ自生地に向かって下ります。この道はキレンゲショウマの花の時期には一方通行になるようです。しかし、この日は剣山そのものに登る人が少ない上、行場方面に来る人はましてや、皆無でした。

P6069651

この日は良い天気で明るかったですが、この付近はガスが良くかかる場所で、地面もかなり湿り気を帯びていて、付近の岩なども苔に覆われて、いつもしっとりとしています。

コメント

keitann様 こんにちは
ズダヤクシュがロマンチックな姿に撮れていますね。
なかなか上手く行きましたね。 小生も出会っているのですが、まだ蕾で、オマケに不出来でした。
1800m以上の高度でまだミミナグサが出現するのですか、ミミナグサも頑張りますね。
こんな頑張りやさんが、オランダ産に押し切られてしまったのが嘘みたいに思われてしまいますね。

白花のネコノメソウは一体何事かと思いました。初めて見る姿ですが不思議な光景ですね。
ネコノメソウは可愛いのですが、同定の決め手が難しくて、困りますね。

※お願い:
恐らく園芸ものだと思うのですが、小生の画像掲示板に真っ白の大花が届きました。
もしも名前に心当たりがありましたら、教えていただけますでしょうか。

こんばんは。
シロバナネコノメソウと言うのがあるんですね。知りませんでした。可愛い花ですね。それにしてもネコノメソウの仲間が今頃見られるのは驚きです。ずいぶん寒いところなんでしょうね。

ぶちょうほう様、こんばんは。
ズダヤクシュはコンパクトデジカメではなかなかうまく撮影できなかった花で、今回は一眼デどのぐらい撮れるかということも楽しみの一つでした。結果は上々とはいえませんが、何とか見られる程度には写っていたのでほっとしています。
ミミナグサは前回の西赤石山でも標高1000mぐらいで見かけましたが、今回は1700Mで見かけたのでちょっとびっくりでした。低地ではもう完全にオランダミミナグサに取って代わられている様で寂しいことですね。
シロバナネコノメソウはこの個体はどうやら咲き終わりのようで、葯の色が見えませんでした。黄色いネコノメソウに到っては、今まで見たことのないような種類で、まったくネコノメソウの同定がこれほど難しいとは思いもしませんでした。

御画像掲示板の白い花は夕方に、少し見せていただきましたが、やはりこの時期のああいう草姿ですと花菖蒲と考えるのが妥当でしょうね。
それと、インフォシークのほうのアドレスから、メールを出しておきますので、ご覧になっていただけますか。

多摩NTの住人様、こんばんは。
この時期、まだシロバナネコノメソウに出会えるとは正直言って、予想もしていませんでした。ネコノメソウの仲間は早春の花で、剣山のこの場所がこれほど春が遅いとはビックrしました。やっぱり実際に歩いてみないとわからないことって多いですね。
今年は特に雪が深かったようで、たぶん5月初旬まで雪に覆われていたのだろうと思います。シロバナネコノメソウの変種がハナネコノメでこちらは高尾山に多いそうですよ。シロバナネコノメは西日本に多いです。

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