東赤石でタカネバラを見る、その4、タカネバラとフジイバラ
思っていたとおり、素晴らしいピンクで咲いています。去年も勿論見てはいるのですが、花色は去年よりも鮮やかなような気がしました。調べてみると、咲きあがったばかりのときが一番ピンクが濃くて、日にちが経つと徐々に淡い色になるようです。
しかし、どうやら2,3日も経つと、花弁が落ちるらしく、株で咲いている花はそれなりに美しい花が多いです。
タカネバラの画像を何枚か並べてみたいと思います。
何しろ、去年はこの美しい花を目の前にして、携帯のカメラで写すことしかできなかったのですから、今回は思う存分撮影したかったのでした。
タカネバラのピンクだけではなく、イヨノミツバイワガサの白が背景になって、このピンクが映えます。
後方から人の声が聞こえ始めました。かなり大人数のパーティーが後ろから来ているようです。
私たちは撮影に時間を取るので、先に行って頂くことにしました。トップは初老の男性ですが、ほかの方は皆さん、私たちより少し年上と思われる年配の女性ばかりです。お尋ねすると、松山からのパーティーだそうです。
画像にはそのパーティーの最後尾を歩かれている方の足元が写っています。こんな風にタカネバラは登山道のすぐわきに咲き乱れているので、これはもうお花見山行以外のなにものでもありませんね。こういうときは団体でなく個人で来ていると、花を見る時間がゆったり取れてありがたいです。
今回撮影した画像の中では一番気に入っているタカネバラ画像です。
トラバース道に合流するまであと30分ぐらいという辺りの様子です。この付近はタカネバラやイヨモミツバイワガサなど様々な花が一番良く咲いていてまさに圧巻でした。
前日の雨の雫をまだまとったタカネバラの綺麗さはなんともいえません。やはり、午前中にこちらを登って正解でした。
先に行って頂いたパーティーの一人が少し遅れ始めたようです。サブリーダー?の方が後ろで付き添って歩かれています。 10人近くものパーティーですと、どうしても体調やその人のペースがまちまちなので、そんなことも出てくるでしょうね。
しかし、これだけの花の道ですから、味気ない藪山のぼりのようなことはなく、花を見ているだけでも癒されます。
このコースに咲くバラはタカネバラだけでなく、フジイバラという野生のバラも、また、咲きます。
タカネバラに混じって白い花をつけたバラがそうです。
一見、ノイバラのように見えますが、高山性のバラのようです。検索すると、こう書いてありました「富士山周辺に多く、関東から紀伊半島、四国の一部にも分布する。棘はまっすぐで鋭くて多い。多種とは葉で区別がつく。小葉は9枚になり、頂小葉はノバラの多くが大きいのに、本種は他の小葉とほぼ同大。」そうはいっても、ほかの画像を見ても、私が撮影してきた画像を見ても小葉は7枚のが多いようですね。
平野部や低山で見かける繁りに繁ったノイバラと違って、高山で見るせいか、清楚で、好感がもてるバラです。
私はバラはあまり特異ではないので、ノイバラとの違いはあまりわかりませんでした。
この画像にも小さなアブが来ていますが、タカネバラにも、ハナマルバチでしょうか、蜂がやはり飛んできていました。
こういった原種のバラは蜂にも好かれるようで、道理で夏の終わりなどに来ると、綺麗な赤い実がたくさんついているはずです。
白いフジイバラのバックにタカネバラのピンクが見え隠れします。
このコースはタカネバラだけではなくほかにも様々な花が咲きます。
こちらはこの前にも見かけたシロドウダン。
keitann様 こんにちは
いやぁタカネバラの花を時間掛けて堪能しました。
こういう時は団体でなくて個人で来るに限る・・・・・そのとおりですね。
大人数を引き連れて、希望項目の最大公約数を配慮するよりも、自分の得心するまで花とむきあっていたいものですね。
それにしても見事なシーンの連続でしたね。
赤も白もいずれも、清冽な花の、まさに真っ盛りの姿ですね。
keitann様の感激と感動がこちらにもちゃんと伝わってきました。
素適な花模様を有難うございました。
投稿: ぶちょうほう | 2008-06-30 14:22
ずいぶんたくさん咲いてるのがよくわかりますよ。
いい雰囲気が伝わってきますね。
keitannさんお気に入りの上から5枚目の写真、私も気に入りました(^o^)
投稿: 加納 | 2008-06-30 22:12
ぶちょうほう様、ほんとはタカネバラ画像を何十枚も撮影したのですけど、気に入るのはなかなかないものですね。
四国でも、いろいろな山岳会やアウトドアショップがお花見山行を主催していますが、そういうのは後で温泉がセットになったりしていて、余分な時間を取られるのがちょっとつらいですね。
旅でも山行でも、やはり自分で計画して、自分の行きたい所に行くのが一番です。
特に私のようにカメラを持っていく人間は、撮影時間をかなり必要としますし、展望も楽しみたいですし・・。
どちらのバラもちょうど咲き始めたばかりで、一番良い時を見られて、ほんとに良かったと思いました。
山に登れば、やはり、この年になっても感動することが多いですね。
感動することで、元気をもらえているのだとつくづく思います。
それに、この山のタカネバラは誰に秘密にすることもなく、四国で山に登る人なら誰もが知っている花ですから、こうして公開することもできます。
往復8時間の山歩きを要するので、盗堀などということもないようです。
東赤石全体ではおそらく数百株のタカネバラが自生していると思います。
投稿: keitann | 2008-06-30 23:26
加納さん、こんばんは。
タカネバラは北アルプスの白馬などでも咲くそうですが、検索しても、東赤石山のように群生しているのではないようですね。
そうすると、四国に住む私たちは、こんな素敵な花を思う存分見られるなんて、ほんとに幸せなことだと思います。
しかも平日を選べば、人もそれほど来ていませんし、こんな環境をいつまでも保たなければと思います。
今からもシコクギボウシ、オトメシャジン、カキラン、シラヒゲソウなどが群生で咲きあがる素敵な山ですよ。
5枚目の画像を撮った場所は、両側でタカネバラが咲いていて、ほんとに夢のような場所でした。
投稿: keitann | 2008-06-30 23:31