6月の剣山、その1、道中の花
6月6日、丸笹山、剣山の二つの山を歩いてきました。
山友達のTさんとこの日にどこかに登りましょうと言う話にはなっていて、前夜、電話で行き先を相談しました。私としてはこの時期の東赤石山に一度行ってみたかったのですが、Tさんは膝の調子がまだ本調子ではなく長時間の歩きがちょっと無理そうだったので、剣山という案が出ました。東赤石はまた私一人でも登れるだろうし6月の剣山にはまだ行ったことがないので、それでは剣山と、その前に近くの丸笹山にでも軽く登って行きましょうと言うことに、なりました。
当日は6時にいつもの場所に集合です。車はこの日はTさんの車で、運転も行きはお願いしました。登山口までは約二時間半ぐらいでしょうか。
剣山の登山口に行くにはまず阿讃山脈を越えて、一旦吉野川流域の貞光に下り、それからまた山道を登ります。美馬に下ったところにあるコンビニで、その日のお昼ご飯と行動食を調達しました。
行き道はあまり寄り道しないほうがいいのですが、何しろ花を見るととまらずにはおれない私たちです。ユキノシタがそれまでにも時々目に入ってはいたのですが、石垣で綺麗に群生していたのは見過ごすわけにはいきません。
それにしても香川の山ではまだ咲いてないユキノシタですが、徳島は何でも一足先に咲くようです。
ユキノシタはどこででもよく見かけることもあって、あまり気にもとめてない花ですが、よく見ると美しい花ですよね。
ダイモンジソウなどもユキノシタに似ています。
アジサイも早くも花盛りで、美しいブルーの花を咲かせています。
徳島ではどうしてこうも何もかもが早く咲くのだろう?と不思議です。
見事なアジサイを撮影していると、地元のかなり年配の女性が出てこられました。私は挨拶をして、撮影していると、Tさんは何か、その方に誘われているようで「先を急いでますので・・・」と断っているようです。後で聞いたら、「上がってお茶でも飲んでいきませんか」とお誘いを受けたようです。いつもながら、山に住む方の人情に驚かされます。あるいは人恋しかったのでしょうか?
これも香川の山ではまだまだ見かけないホタルブクロが咲いていました。
綺麗な紫色です。
園芸種のアジサイを見手からほんの少し行ったところで、今度はヤマアジサイが咲いています。
ヤマアジサイも香川の山ではまだ咲いていません。
白い花で、少し物足りないですが、それでも前夜の雨でしっとりと濡れて風情がありますね。
赤いヤマツツジの手前にはテイカカズラが早くもびっしりと花をつけていました。
これも香川ではまだ見てなくて、徳島で初見でした。
山ではほんとにたくさん咲いていて珍しくはないウツギの花も雨に洗われて真っ白で、なんとも綺麗です。
山を見上げると、まだ前夜の雨の余韻が残っているのか、ガスが漂っています。
この辺りからヘヤピンカーブを7回曲がって、どんどんと高みに登って行きます。
8時10分、剣山スキー場の横まで来ました。ふとスキー場のほうを見ると、一段高くなったところで鹿がいます。
良く見ると角に網が絡まって、動けないのです。
私たちが見ているからか、鹿は逃げようと必至でもがくのですが、ますますがんじがらめいなるばかりです。
Tさんとどうしようどうしようと言い合いますが、近くまで行って絡まった網を外そうとしても蹴られそうだし、網を切るようなものも持ち合わせていません。ここは最寄のつるぎ町役場に電話してお願いする事にしました。最近、キレンゲショウマを食い荒らしたりで、悪者扱いされている鹿ですけど、このままでは体力消耗して死んでしまいます。
役場に電話で事情を話してお願いし終わって、ふと車の窓の反対側を見ると、こちらにも鹿がいました。
こちらはまだ小さい小鹿です。もしかすると、網に絡まった鹿の子供?などと思えました。
二年前に剣山系の牛の背に登ったときに鹿を見たことがありますが、荒れは深い山の中でした。ここは車道沿いですが、こんな車道沿いで見たのは二年前の南アルプスのスーパー林道を除いては初めてです。鹿もかなり増えているようです。
いろいろな花を見たり、鹿に出会ったりのアクシデントがありましたが8時半には丸笹山登山口の夫婦池に着きました。
画像は夫婦池のほとりに建つ、ラフォーレつるぎです。宿泊も出来ますが、私は剣山の帰りに汗をかいたときなど、よくお風呂を利用させてもらっている施設です。
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